【ライブレポート】河村隆一、1997年ツアーを濃密に再現

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9月25日~9月27日、ZEPPブルーシアター六本木3daysの興奮も覚めやらぬ河村隆一が、10月2日に中野サンプラザに会場を移し<Ryuichi Kawamura Live「鼓動」>を開催した。隆一がソロデビューした1997年に行われた初のソロツアー「鼓動」のセットリストをそのまま再現して歌うという、今までにない試みのライブだ。

◆河村隆一画像

隆一は客席に手を振りながら、颯爽とステージに登場。美しいピアノのイントロで始まるM1「Glass」でライブはスタートした。いきなり“隆一節”がうなりを上げ、会場のボルテージは静かに上がっていく。歌い終えると「皆さん、こんばんは。河村隆一です」と挨拶、<Ryuichi Kawamura Live「鼓動」>の主旨を説明し、「1997年当時を思い出したり、今を楽しんだりしてください」とファンに呼びかけた。


ここからM2「Kiss」、M3「SE.TSU.NA」と彼独自のポップセンスが光るナンバーを立て続けに披露。さらにM4「TWINKLE」、M5「KI.SE.KI」と懐かしいナンバーが続き、客席からは「キャ~!」「隆一さ~ん!」と黄色い声援が飛び交っていく。その声援を受け、ノリノリで歌っていく隆一。「中野サンプラザは音がいいということもあるけど、1997年の曲が熱いんだよね」と、ファンと一緒に懐かしい楽曲を楽しんでいる様子だ。

さらにMCも冴えわたる。「ライブと全然関係ない話でごめんね」と言いながら座長公演の話や、LUNA SEAのメンバー、SIAM SHADE・栄喜、<LUNATIC FEST.>の話など、いろんな話題が飛び出していく。


「ソロとして一番最初にプレゼントしてもらった曲です」とM8「CIELO」を歌い、その後はロックチューンのM9「RED」、M9「BEAT」と続く。そして手を挙げて「どうもありがとう」とファンの声援に応える。「97年の「鼓動」ツアーを再現する企画に賛同して(会場に)来てくれて、感謝しています。ありがとうございます」と、この日詰めかけたファンに礼を述べた。

「昔の曲を久しぶりにやってみたけど…未熟な感じがいいよね。今回、97年の「鼓動」のセットリストを見て驚いたけど、1曲目が「Glass」だったんだよね。「RED」の後に「BEAT」が来てるし…どういう心境だったんだろうね(笑)」と話して、客席を笑わせる一幕も。M11「でも淋しい夜は」、M12「BALLOON」と激しいアクションも付けてパフォーマンス、「最後はファーストシングルだったこの曲です」とM13「I love you」で締めた。


一旦退場した隆一だが、アンコールで再び登場し、10月28日に発売されるニューアルバム『Magic Hour(マジックアワー)』に込められた思いを話し、「投げキッスをしたら黄色い声援が起こるような70歳になりたい。俺らの目標はそこだよ」と“25年後の目標”を話して会場を湧かせた。アンコールでは、「ドラマの撮影中に、ロケバスの中でギターを弾いて作った」と制作エピソードが披露された「涙色」、そして「蝶々」を歌い上げ、ラストの「Love is…」では、冒頭、マイクを使わず生歌を会場に響かせた。おなじみのラブバラードを情感たっぷりに歌い上げ、ファンも大満足のライブとなった。すべてを歌い終えた隆一は「また会おうね。みんな、愛してます!」と客席に手を振り、黄色い声援を背に受けて退場した。

ニューアルバム『Magic Hour(マジックアワー)』は、隆一曰く「自分が60歳になっても歌える、大人のスタンダード・ナンバー」をコンセプトにした1枚で、ゆったりとした大人の雰囲気に満ちた全11曲が収録されている。


<Ryuichi Kawamura Live「鼓動」>

1.Glass
2.Kiss
3.SE.TSU.NA
4.TWINKLE
5.KI.SE.KI
6.ORANGE
7.REAL
8.CIELO
9.RED
10.BEAT
11.でも淋しい夜は
12.BALLOON
13.I love you
EN1.涙色
EN2.蝶々
EN3:Love is…

河村隆一『Magic Hour』

10月28日発売
HQCD AVCD-93304 ¥3,241(税抜)

◆RYUICHI KAWAMURAオフィシャルサイト

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