驚異のドラミング・エンタテインメント『セッション』が凄い

ポスト

ドラマーであれば観るべきか、であればこそ観ないほうがいいのか? 音大生徒のドラマーと鬼教師が繰り出す狂気のレッスンと、その果ての衝撃のセッションを描く、映画『セッション』が話題だ。

◆映画『セッション』画像

第87回アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、見事3部門、助演男優賞[J・K・シモンズ]/編集賞/録音賞を受賞した話題作がこの『セッション』だ。一流の音楽家を目指し音楽大学に入学したニーマンが伝説の鬼教師フレッチャーと出会い、高みを目指す究極の師弟関係を描いた作品である。

マドンナや、バスケ界のスーパースターコービー・ブライアント、ブルーノ・マーズやアーノルド・シュワルツェネッガーらも賞賛の声をあげる中、日本でも各界の著名人から応援コメントが到着している。本作にコメントを寄せたのは、佐野元春、中村達也、金子ノブアキといったアーティスト群だ。


「いじめか?指導か?常軌を逸したワークショップ。主人公の限界を超えた無我の演奏場面があまりに神々しい。この映画のラストシーンは歴史に残るだろう。」──佐野元春

「なんじゃこれ。凄過ぎる。面白過ぎる。本年度一番であろう好みの傑作に出逢ってしまった気がする。観る人によっては人生変わる一作ではないだろうか。ヤバし。」──斎藤工(俳優)

「自分が「ありのままの自分でいい」という理由など見当たらなくなった。ユレもブレもズレも許さない己との闘い。地獄を踏み台にしなけりゃ、最高の爆発が起きないんだな。動揺が治まらない。」──中村達也

「まるで戦場のような映画だ。音楽院のレッスン場は、武器をもって生き残れるかどうかを鍛えられる訓練場だ。圧巻のラストまで、息つくことも忘れる。終演後は声も出ない。」──美内すずえ(漫画家)

「作り手自身が若き天才であるがゆえなのか、アメリカ映画にしたって極端な「才能とハングリーさ」への絶対的確信に、ただただ圧倒されてしまう……編集の切れ味にも脱帽!」──ライムスター宇多丸

「はじめはJ・K・シモンズの強烈な個性と緊迫感あふれるシーンに見入ったが、本当にいい映画だと思い知らされたのは後半部分だ。繰り返されるどんでん返しの容赦のなさには、手に汗握るほかなかった。」──和田竜(作家「のぼうの城」「村上海賊の娘」)


『セッション』

名門音大の新入生ドラマ―VS伝説の鬼教師。狂気のレッスンの果ての衝撃の<セッション>とは? 偉大な音楽家を目指し名門音大に入学した才能あふれるドラマ―、ニーマンは「そこに入れたら将来を約束されたも同然」と言われるフレッチャー率いるバンドにスカウトされる。有頂天のニーマン。だが、彼を待っていたのは異常なまでの完璧さを求めるフレッチャーの狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられるワナ。じわじわと精神が追い詰められていく―。恋人、家族、人生までも投げ捨て、フレッチャーが目指す極みへともがき這い上がろうとするニーマン。果たして、フレッチャーはニーマンを栄光へと導くのか、それとも叩きつぶすのか?ラストステージ――二人が見せる衝撃<セッション>の結末は?
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
出演:マイルズ・テラー『ダイバージェント』 J・K・シモンズ『JUNO/ジュノ』
配給:ギャガ
4月17日(金)TOHOシネマズ 新宿 他 全国順次ロードショー
(C)2013 WHIPLASH, LLC. All Rights Reserved.

◆『セッション』オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報