花澤香菜、ハイレゾ先行体験会を開催、音声解析や楽曲解説実施、moraで総合アルバムランキング1位も獲得
多数のアニメ作品に出演中の人気声優であり、2013年2月に発売された1stアルバム『claire』がオリコンチャート最高6位というヒットを記録した花澤香菜。音楽活動でも躍進を見せる彼女が、2ndアルバム『25』を2月26日にリリース。CDと同日配信がスタートしたハイレゾ音源にも注目が集まっている。そのハイレゾ音源の先行体験会のオフィシャルレポートが届いた。『25』のハイレゾ先行体験会では、音響研究所 鈴木創氏による音声解析やメーカーディレクターによる楽曲解説も実施、参加者の声も寄せられた。そのレポートはオーディオファンにも興味深い内容となっている。
◆花澤香菜~拡大画像~
『25』は、彼女の年齢、そして誕生日にちなんで全25曲もの録り下ろしソングが収録された大作であること、ファーストアルバム同様、北川勝利(ROUND TABLE)がメインのサウンドプロデュースを手がけ、カジヒデキや沖井礼二(Cymbals)、矢野博康(Cymbals)、宮川弾(ラヴ・タンバリンズ)、古川本舗、ミト(クラムボン)なども楽曲提供を行っている豪華な編成の一方で、CDと同日に配信がスタートしたハイレゾ音源のリリースにも注目が集まっている。
▲『25』初回生産限定盤
▲『25』通常盤アニプレックスとして、記念すべき第1弾となった『25』ハイレゾバージョンには、花澤香菜の魅力が満載。というのも、もともと彼女の声は(声優として一線級で活躍している人物だけあって)、高域の倍音成分がしっかりと乗った、ヌケの良い伸びやかさを持ち合わせている。実際、今回花澤香菜の声の解析を行った日本音響研究所の測定データによると、20kHz以上の帯域まで伸びていることが確認されているし、以前に筆者が取材した際には、ちょっと声を張り上げただけで、まるでホイッスルのように遠くまで声が響き渡っていたことをよく憶えている。また、雑踏の中でも聴き取りやすい3kHzあたりの音域がしっかり出ていたり、その一方で音韻と音韻の繋ぎに幼さを感じる部分が残っているなど、あの“甘くて柔らかくて優しい、それでいて凜とした声”は、かなり複雑な構成要素によって成り立っているのだ。そのため、可聴帯域外の高域成分も記録され、CDよりも細やかなニュアンスまでしっかり表現できるハイレゾ音源のほうが、より“花澤香菜らしさ”を感じ取ることができるようになっている。
実際、CD音源とハイレゾ音源を聴き比べてみると、ハイレゾ音源のほうが圧倒的にストレスフリーな、伸びやかな歌声に感じられる。フォーカスのしっかりした基音に、倍音がきれいにのっているためだろう、まるで一歩前に出てきたかのように、こちらまでストレートに声が届いてくるのだ。おかげで、彼女ならではの声の心地よさが、倍増して感じられる。たとえば『Merry Go Round』を聴くと、心が蕩けとしまいそうな歌声に体全体が包まれているかのようだし、『Brand New Days』は、パートごとに歌い分けている様子がしっかりと伝わってくる。また、『花びら』のセリフパートなども特筆もの。2役を見事に演じ分ける花澤香菜ヴォイスが、とてつもない“リアル”さで伝わってくるのだ。
もちろん、演奏パートにもハイレゾならでの恩恵が垣間見られる。ピアノの音はずいぶんと広がり感の良い、伸びやかな音になるし、アコースティックギターもフレーズが一段と印象的に感じられる。一方、両者の違いがよりハッキリ分かる、という意味では『Make a Difference』も注目だ。シンセサイザーやサンプラーをメインにした構成ながら、低域の解像感が上がっているおかげもあってか、ハイレゾバージョンのほうがよりリズミカルに感じられる。アナログシンセならではの音色感も、しっかり伝わってくる。
こういった CDとハイレゾとの違いは、先日開催された「ハイレゾ先行体験試聴会」でも数多く寄せられている。当日集まった25人の参加者は、アニプレックスのディレクター、岡村 弦氏からハイレゾ音源についての簡単なレクチャーを、日本音響研究所の鈴木 創氏から花澤香菜の声の特徴についての説明を受けたのち、ハイレゾ対応のウォークマン「ZX1」と「MDR-10R」でCD版とハイレゾ版とを比較して試聴。両者の違いについて、様々な意見を語ってくれた。
●「ハイレゾの方がリアリティがありました」(20代男性)
●「音がとてもクリア。おかげで、収録現場にいるような気分になりました」(10代女性)
●「音質については無頓着な方だと思うのですが、それでも両者の違いがはっきり分かりました。声の厚みが全然違いますね」(20代男性)
●「声を延ばすところがとても心地よく感じました」(30代男性)
●「コーラスの部分がよりクリアに聴こえました」(20代女性)
●「いままで聴いていた音とかなり違っていて驚きました。花澤香菜さんの透き通るような声がいつもより楽しめました」(20代男性)
●「『マラソン』では奥行きの表現が素晴らしかったです。ハイレゾの方が花澤香菜さんらしい歌声だと思いました」(20代女性)
●「音に立体感を感じました。リアリティもスゴイです」(20代男性)
●「声のウィスパーさがかなり聴こえました。演奏では、アコースティックギターのリアルさが素晴らしかったです」(20代男性)
●「『Summer Sunset』の冒頭部分、花澤香菜さんの声に包まれているようで幸せになりました」(30代男性)
こういった両者の違いは、本当に興味深い。もちろん、CDとハイレゾのどちらが勝っているという話ではない。CDならではのまとまりの良さも、捨てがたいものがある。しかしながら、ハイレゾ音源のほうがより“花澤香菜らしさ”が際立ってくれるのも確か。彼女のファンにとっては、必聴の音源といえる。
Text: 野村ケンジ
2ndアルバム『25』
2014年2月26日発売 アニプレックス
■初回生産限定盤(CD2枚組+BD) SVWC-7988~7990 ¥4,500+税
■通常盤(CD2枚組) SVWC-7991~7992 ¥3,800+税
【収録曲】
●DISC 1
1,「バースデイ」
2.「25 Hours a Day」
3.「Brand New Days」
4.「恋する惑星」
5.「マラソン」
6.「YESTERDAY BOYFRIEND」
7.「無邪気なキミと真夏のメロディ」
8.「Make a Difference」
9.「旅立つ彼女と古い背表紙」
10.「Summer Sunset」
11.「同心円上のディスタンス」
12.「flattery?」
13.「Waltz for Praha」
●DISC 2
14.「片思いが世界を救う」
15.「ダエンケイ」
16.「パパ、アイ・ラブ・ユー!!」
17.「Eeny, meeny, miny, moe」
18.「粉雪」
19.「Young Oh! Oh!」
20.「曖昧な世界」
21.「真夜中の秘密会議」
22.「Merry Go Round」
23.「last contrast」
24.「花びら」
25.「Good Conversation」
<初回生産限定版 特典内容>
・特典映像収録BD付き
・撮りおろし32Pブックレット封入
・撮りおろし50Pスペシャルフォトブック封入
・特製三方背スリーブケース付き
<「花澤香菜 live 2014 ”25”」>
チケット料金:全席指定:¥6,825(税込)
・2014年4月17日(木) 愛知県芸術劇場 大ホール(名古屋)
・2014年4月20日(日) 川口総合文化センター リリア メインホール(埼玉)
・2014年4月25日(金) NHKホール(東京)
・2014年5月 6日(火・祝) オリックス劇場(大阪)
◆花澤香菜オフィシャルサイト
◆BARKS アニメチャンネル
◆花澤香菜~拡大画像~
『25』は、彼女の年齢、そして誕生日にちなんで全25曲もの録り下ろしソングが収録された大作であること、ファーストアルバム同様、北川勝利(ROUND TABLE)がメインのサウンドプロデュースを手がけ、カジヒデキや沖井礼二(Cymbals)、矢野博康(Cymbals)、宮川弾(ラヴ・タンバリンズ)、古川本舗、ミト(クラムボン)なども楽曲提供を行っている豪華な編成の一方で、CDと同日に配信がスタートしたハイレゾ音源のリリースにも注目が集まっている。
▲『25』初回生産限定盤
▲『25』通常盤
実際、CD音源とハイレゾ音源を聴き比べてみると、ハイレゾ音源のほうが圧倒的にストレスフリーな、伸びやかな歌声に感じられる。フォーカスのしっかりした基音に、倍音がきれいにのっているためだろう、まるで一歩前に出てきたかのように、こちらまでストレートに声が届いてくるのだ。おかげで、彼女ならではの声の心地よさが、倍増して感じられる。たとえば『Merry Go Round』を聴くと、心が蕩けとしまいそうな歌声に体全体が包まれているかのようだし、『Brand New Days』は、パートごとに歌い分けている様子がしっかりと伝わってくる。また、『花びら』のセリフパートなども特筆もの。2役を見事に演じ分ける花澤香菜ヴォイスが、とてつもない“リアル”さで伝わってくるのだ。
もちろん、演奏パートにもハイレゾならでの恩恵が垣間見られる。ピアノの音はずいぶんと広がり感の良い、伸びやかな音になるし、アコースティックギターもフレーズが一段と印象的に感じられる。一方、両者の違いがよりハッキリ分かる、という意味では『Make a Difference』も注目だ。シンセサイザーやサンプラーをメインにした構成ながら、低域の解像感が上がっているおかげもあってか、ハイレゾバージョンのほうがよりリズミカルに感じられる。アナログシンセならではの音色感も、しっかり伝わってくる。
こういった CDとハイレゾとの違いは、先日開催された「ハイレゾ先行体験試聴会」でも数多く寄せられている。当日集まった25人の参加者は、アニプレックスのディレクター、岡村 弦氏からハイレゾ音源についての簡単なレクチャーを、日本音響研究所の鈴木 創氏から花澤香菜の声の特徴についての説明を受けたのち、ハイレゾ対応のウォークマン「ZX1」と「MDR-10R」でCD版とハイレゾ版とを比較して試聴。両者の違いについて、様々な意見を語ってくれた。
●「ハイレゾの方がリアリティがありました」(20代男性)
●「音がとてもクリア。おかげで、収録現場にいるような気分になりました」(10代女性)
●「音質については無頓着な方だと思うのですが、それでも両者の違いがはっきり分かりました。声の厚みが全然違いますね」(20代男性)
●「声を延ばすところがとても心地よく感じました」(30代男性)
●「コーラスの部分がよりクリアに聴こえました」(20代女性)
●「いままで聴いていた音とかなり違っていて驚きました。花澤香菜さんの透き通るような声がいつもより楽しめました」(20代男性)
●「『マラソン』では奥行きの表現が素晴らしかったです。ハイレゾの方が花澤香菜さんらしい歌声だと思いました」(20代女性)
●「音に立体感を感じました。リアリティもスゴイです」(20代男性)
●「声のウィスパーさがかなり聴こえました。演奏では、アコースティックギターのリアルさが素晴らしかったです」(20代男性)
●「『Summer Sunset』の冒頭部分、花澤香菜さんの声に包まれているようで幸せになりました」(30代男性)
こういった両者の違いは、本当に興味深い。もちろん、CDとハイレゾのどちらが勝っているという話ではない。CDならではのまとまりの良さも、捨てがたいものがある。しかしながら、ハイレゾ音源のほうがより“花澤香菜らしさ”が際立ってくれるのも確か。彼女のファンにとっては、必聴の音源といえる。
Text: 野村ケンジ
2ndアルバム『25』
2014年2月26日発売 アニプレックス
■初回生産限定盤(CD2枚組+BD) SVWC-7988~7990 ¥4,500+税
■通常盤(CD2枚組) SVWC-7991~7992 ¥3,800+税
【収録曲】
●DISC 1
1,「バースデイ」
2.「25 Hours a Day」
3.「Brand New Days」
4.「恋する惑星」
5.「マラソン」
6.「YESTERDAY BOYFRIEND」
7.「無邪気なキミと真夏のメロディ」
8.「Make a Difference」
9.「旅立つ彼女と古い背表紙」
10.「Summer Sunset」
11.「同心円上のディスタンス」
12.「flattery?」
13.「Waltz for Praha」
●DISC 2
14.「片思いが世界を救う」
15.「ダエンケイ」
16.「パパ、アイ・ラブ・ユー!!」
17.「Eeny, meeny, miny, moe」
18.「粉雪」
19.「Young Oh! Oh!」
20.「曖昧な世界」
21.「真夜中の秘密会議」
22.「Merry Go Round」
23.「last contrast」
24.「花びら」
25.「Good Conversation」
<初回生産限定版 特典内容>
・特典映像収録BD付き
・撮りおろし32Pブックレット封入
・撮りおろし50Pスペシャルフォトブック封入
・特製三方背スリーブケース付き
<「花澤香菜 live 2014 ”25”」>
チケット料金:全席指定:¥6,825(税込)
・2014年4月17日(木) 愛知県芸術劇場 大ホール(名古屋)
・2014年4月20日(日) 川口総合文化センター リリア メインホール(埼玉)
・2014年4月25日(金) NHKホール(東京)
・2014年5月 6日(火・祝) オリックス劇場(大阪)
◆花澤香菜オフィシャルサイト
◆BARKS アニメチャンネル
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