チャダ、インドで初の演歌コンサート

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インド人演歌歌手のチャダが、インドにて初となる演歌コンサートを開催、11月26日(土)にオープニングコンサートを首都ニューデリー・ヒルトンホテルにて、翌日にはグルカリオンEPIセンターにて公演を行なった。

◆チャダ画像

インドにおいて初めてという演歌のコンサートツアーは、外国人演歌歌手一号であるチャダとインドとの文化交流に熱心な新潟県十日町の人々とのコラボレーションにより実現したもの。チャダはここ数年、新潟県刈谷市、佐渡・赤泊、群馬・千代田町、十日町市等の日本とインドとの文化交流事業に参加している。

2009年には第61回十日町雪まつりにて、40年の歴史を誇る全国的にもとてもユニークな音楽親睦団体『十日町懐メロ愛好会』のゲストに招かれたチャダは、その交流に感激し、『十日町懐メロ愛好会』のフルバンドと歌い手をインドに迎えたいと約束をしていた。その約束がチャダとNPO 法人『日印交流を盛り上げる会』や多くの日本とインドの人々の協力により、今回のコンサートツアーの実現へと導いたかたちだ。今回のコンサートは独立行政法人国際交流基金の公式事業として認定を受けての開催となった。

インドメディアも大きな関心をよせ、コンサート直前には有力紙である「The Hindu(ザ・ヒンデュ)」、「Hindustantaimes(ヒンデュスタンタイムス)」新聞一面を飾り、大きな反響を呼んでいた。11月26日(日)快晴のニューデリー郊外のヒルトンホテルのレセプションホールには、政財界の要人を含むインド人、インド在中の日本人の観客600名で埋め尽くされた。ライブ前、在インド日本大使館斎木昭隆日本大使が壇上に立ち、「日本人もびっくり!インド人もびっくり!今回の記念すべき文化交流を歓迎したい」等、今回の試みに敬意を表した。

『十日町懐メロ愛好会』専属のビックバンド、十日町ユニオン・ポップスがバックを担い、3名の専属歌手による『十日町懐メロ愛好会』十八番の「雪椿」「みだれ髪」「群青」を熱唱。初めて聞くであろう旋律にインド人観客は食い入るように興味をしめしていた。

その後、「着物ショー」と題したインド人若者男女のファッションショー、インド日本人会女性チームによるインドボリウッドダンスのお披露目が続き、会場の雰囲気も明るく和やかな拍手でコンサートが進行。その後、チャダが黒の着物姿で日本でのデビュー曲「面影の女」でステージに登場するとか言う上は一気に熱を帯び、「中ノ島ブルース」「酒よ(インド語、日本語mix.ver)」「函館の人」「影を慕いて」を次々に熱唱。チャダは、「新潟県十日町の素晴らしい皆様や多くの人々の協力が今日のコンサートに結びつきました。感激です!来年は国交樹立60 周年の節目の年。演歌を通じて残りの人生を日本とインドとの友好交流に奉げたい。あわせて震災から立ち直ろうとする日本人のお役に少しでも立ちたいと思っています。」と、感極まり涙を潤ませながらの日本語と英語でのコメント、観客から大きな拍手を受けた。

チャダは、30年前にビクターレコードより「石巻ブルース」をリリースしている。東日本大震災後、チャダは石巻を訪れて慰問活動をおこなっており、今回のコンサートにおいても会場ロビーで震災の募金活動を実施し、多くのインド人から寄付が寄せられた。

翌日27日(日)には、首都ニューデリーから車で2時間程のグルカリオンEPIセンターにて第2回目の同公演を実演。立ち見もでる500名の観客が詰め掛け、今回のコンサート・ツアーへの関心の高さを見せつけた。

<チャダ演歌コンサート>
11月26日(土)@ニューデリーヒルトンホテル
1.雪椿/佐藤和子
2.みだれ髪/高橋幸子
3.群青/福崎正明
※新潟県「十日町懐メロ愛好会」(高橋幸子、福崎正明、佐藤和子)
4.面影の女/チャダ
5.中ノ島ブルース/.チャダ
6.酒よ(インド語、日本語mix, ver)/チャダ
7.函館の人/チャダ
8.影を慕いて/チャダ
9.憧れのハワイ航路/チャダ
10.星影のワルツ/チャダ
11.酔歌/チャダ
演奏:十日町ユニオン・ポップス(新潟県『十日町懐メロ愛好会』専属ビッグバンド)
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