<QUATTRO MIRAGE VOL.1>LOVE LOVE LOVE×the pillowsレポート

ポスト

タワーレコード渋谷店移転15周年記念イベント<QUATTRO MIRAGE VOL.1>。5日間連続で毎夜2バンドが出演する本企画、4日目の夜は2003年に大学のサークル仲間によって結成された3ピースバンド、LOVE LOVE LOVEと、結成21年目にして根強い人気を誇るthe pillows。

◆<QUATTRO MIRAGE VOL.1>画像

▲LOVE LOVE LOVE
▲the pillows
まずはLOVE LOVE LOVEが先攻、彼らのイメージカラーと言っても過言ではないであろうブルーの照明の中、始まった曲は「プラネタリウム」。あったかい歌、声、心地いいリズムに美しいメロディーで、冬のラヴソングが切なく響く。3曲披露してからの寺井(Ba&Vo)がMCでいきなり噛む場面もあり笑いを誘う。

続いて、浦山(G)が「この対バンはロック界の大事件!」と興奮しながら思いを語り5曲目の「カナカナ」へ。茜色に染まったステージや奏でられる歌から情景が浮かぶよう。その後のMCでは、寺井(Ba&Vo)が「大好きで憧れのバンド」というthe pillowsへの思いを語る。「高校生の時にラジオで「ハイブリッドレインボウ」が流れた時には神の声かと!お金が無かったのでタワレコを通り過ぎて中古CDで買いました(笑)」。

「青春時代の漠然とした不安な気持ちを支えてくれたthe pillowsの音楽へ感謝を込めて…」と披露されたのはthe pillowsの名曲「Swanky Street」。それまではやわらかい表情で演奏していた彼らだが、この曲ばかりは少々緊張気味(そりゃそうだ)、しかし一言一言、一音一音大切に噛み締めながら大事に歌う姿にグッとくるオーディエンス。そして自然と手拍子が沸き起こった8曲目「サイダー」の曲冒頭では浦山(G)の「タワレコ好きですか?クアトロ好きですか?ピロウズ好きですか?」の問いにオーディエンスが歓声で応える。そして「LOVE LOVE LOVE好きですか?」の問いに一番の歓声が起こると、言った浦山(G)本人が「予想外!」と嬉しそう。

そしてラストは、メンバー3人が楽曲制作の為に、バラバラで旅行したインド旅行の後に出来た“人のつながり”をテーマに歌った「旅に出よう」。全9曲、気付けば完全にLOVE LOVE LOVEの世界にハマってしまっていた。

続いてはそんなLOVE LOVE LOVEからのまさにLOVEコールを受けてのthe pillows。客電が落ち、いつものSEにのって堂々たる登場に待ちわびたオーディエンスも全力で応える。2曲終わったところでLOVE LOVE LOVEとの思い出話が。「CD貰って気に入ってたからiPodに入れてるよ」と話す山中さわおに、「ホンマっすか?!」と、LOVE LOVE LOVEの寺井(B&Vo)。この後も、「ホンマっすか?!」は続いたとか(笑)。そりゃ憧れの人に「いいね」なんて言われたら嬉しくて困っちゃうわな。わかるよ!でも、「「タシカなカタチ」が好きだから、対バンの時にやってよ!」と言われ、「ハイ!」と言った寺井(B&Vo)くん!が…、本日演ってません(笑)。

何だか楽しそうにそんな話をして「格の違いを見せつけてやるー」と次の曲へ。イントロが始まった途端に、歓声というより絶叫に近い声が上がる3曲目「カーニバル」へ。結成21年目、the pillowsのファンは幅広く、そして皆アツいのは今日も例外ではない。ステージに向けて全身で応えるオーディエンスと、それをがっちり受け止め歌のエネルギーに変えて還す…。そう、これがthe pillowsのライブなのだ。そして個人的the pillowsのラブソングベスト3に入る「パトリシア」。ゆるーく幸せに過ごす、この曲の主人公達みたいになりたいと思える理想が描かれている曲に感動。

12月1日発売シングルのタイトル曲「Movement」を披露の後、「LOVE LOVE LOVE に捧げます!」と言って歌われた「そんな風にすごしたい」。彼らからのリクエストだったんでしょう、素敵でした。後はラストまで突っ走り、力強い「また会おうっ!」という言葉に感動。

本編終了後、鳴り止まない拍手に迎えられてアンコール。「クアトロ、タワレコ、LOVE LOVE LOVEありがとう!」そして「Swanky カッコ良かったぜ」と。ニクいね!こんなん言ってサマになるなんて、やっぱりロッカーだ!

ピロウズ的ダンスナンバー「Tokyo Bambi」、そして最後は「YOUR ORDER」。「好きな音を鳴らして音楽と呼べばいい」(「YOUR ORDER」より)そうなんだ、当たり前の事だけど、スゴく大事な事。変わらずロックなアツいステージ、明日からも頑張るパワーを貰えたステージだった。

TEXT:タワーレコード渋谷店 片倉 信
PHOTO:YUKARI MORISHITA

<QUATTRO MIRAGE VOL.1 LOVE LOVE LOVE×the pillows>
2010年11月18日

LOVE LOVE LOVE
1.プラネタリウム
2.それもいいさ
3.新曲
4.雲の街
5.カナカナ
6.Swanky Street(the pillows)
7.夕焼けルーシー
8.サイダー
9.旅にでよう

the pillows
1.ノンフィクション
2.Wake up! Dodo
3.カーニバル
4.New Animal
5.Ladybird Girl
6.パトリシア
7.Movement
8.そんな風にすごしたい
9.TRIP DANCER
10.サード アイ
11.No Surrender
enc1.Tokyo Bambi
enc2.YOUR ORDER

<LOVE LOVE LOVEライブ>
2010年12月8日(水)LOVE LOVE LOVE ONE MAN LIVE 2010 「いろはにほへど ちりぬるを」
会場: 大阪LIVE SQUARE 2nd LINE
OPEN / START 18:30 / 19:00  前売2,500円(ドリンク代別)
(問)清水音泉 06-6357-3666

2010年12月13日(月)LOVE LOVE LOVE ONE MAN LIVE 2010 「いろはにほへど ちりぬるを」
会場: 下北沢SHELTER
OPEN / START 18:30 / 19:00  前売2,500円(ドリンク代別)
(問)VINTAGE ROCK 03-5486-1099

<the pillowsライブ>
2010年12月31日(金) the pillows presents"COUNTDOWN BUMP SHOW!! 2010→2011"
会場: Shibuya O-EAST
with:the pillows/ 怒髪天 / noodles / BUGY CRAXONE / POP CHOCOLAT / monokuro
OPEN / START 19:30 / 20:30  ticket :立見 3,800円(ドリンク別)
(問)DISK GARAGE  03-5436-9600

◆LOVE LOVE LOVEオフィシャルサイト
◆the pillowsオフィシャルサイト
◆QUATTRO MIRAGEオフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報