MUSIC RADARが選ぶグレイテスト・ベーシスト

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先日、英ドラム専門誌Rhythm Magazineが過去25年間に及ぶ「グレイテスト・ドラマー」を選出、1位にスリップノット/マーダードールズのジョーイ・ジョーディソン、2位に先日脱退を表明した元ドリーム・シアターのマイク・ポーノイが選出されたところだが、今度はMUSIC RADARがオール・タイムの「グレイテスト・ベーシスト」を発表した。

1位にはユーザーからの投票の42%という圧倒的な強さをみせ、ドリーム・シアターのジョン・マイアングが選ばれた。「ジョンは最高のベース・プレイヤーだ。彼の「Learning to Live」はドリーム・シアターの中でもトップ3の楽曲さ」「ベスト・ベーシスト?ジョン・マイアングに投票した。彼はベースのジェダイ・グランド・マスターだよ」との声が寄せられている。

「もちろん栄誉に感じてるよ。投票してくれたみんなに感謝している。ただ、驚くべく程の偉大なプレイヤーが世界中にいて、この賞が本当かどうか信じられないでもいる。だからこの賞賛に対して、客観的に、冷めて見てしまう時もある。「俺にはこの価値がない」って?そうだね(笑)」──ジョン・マイアング

謙虚な発言が非常に彼らしいところだ。

2位にはゲディー・リー。あの歌を歌いながら驚異的なラインを易々と弾き倒すという大道芸人のびっくりのスーパー・プレイヤーだが、以前インタビューにてボーカルとベースは全く別々に考えレコーディングし作品を作り上げ、ライブをする段になって必死に練習し両立プレイを手にするのだと語っていた。その困難な道のりは泣きたくなるほどだとか。すでに名人といえど、やはり努力と才能のスパークからあのプレイ・スタイルが出来上がっているのだ。頭が垂れる。

3位にはスリップノットのポール・グレイ。2010年5月の急逝のショックからなかなか立ち上がれないところだが、この結果はポールも天国で喜んでいることだろう。

TOP20は以下の通り。いかがだろうか。メディア特性もフィルターとして加味されているところと思うが、ジャコ・パストリアスやラリー・グラハム、マーカス・ミラー、アンソニー・ジャクソン、スタンリー・クラーク…と、未登場の名ベーシストはまだまだたくさんいるはずだ。スティングも偉大なベーシストのひとりであるし、メロディーの美しさで言えば、ウイッシュボーン・アッシュのマーティン・ターナーも忘れて欲しくないところ。さて、あなたの選ぶベスト・ベーシストは?

「グレイテスト・ベーシスト」by MUSIC RADAR
1位 ジョン・マイアング(ドリーム・シアター)
2位 ゲディー・リー(ラッシュ)
3位 ポール・グレイ(スリップノット)
4位 スティーヴ・ハリス(アイアン・メイデン)
5位 クリフ・バートン(メタリカ)
6位 ジャコ・パストリアス(ウェザー・リポート)
7位 フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)
8位 ジョン・エントウィッスル
9位 ヴィクター・ウッテン
10位 ポール・マッカートニー(ザ・ビートルズ)
11位 ビリー・シーン
12位 ジョン・ポール・ジョーンズ
13位 レス・クレイプール(プライマス)
14位 クリス・スクワイア(イエス)
15位 ジェームス・ジェマーソン
16位 ジャック・ブルース(クリーム)
17位 ブーツィー・コリンズ
18位 フィル・ライノット(シン・リジィ)
19位 マーク・キング(レベル42)
20位 ネイザン・イースト(フォープレイ)
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