7年ぶりの新作完成、8月15日幕張メッセにて“新生44MAGNUM”始動

現在の44MAGNUMは前出の3名に加え、PAULの実息であるSTEVIE(Vo)、そしてSHUSE(B:元La’cryma Christi/現SAMURAI DEAD CITY)という5人編成になっている。残念ながらBAN(B)の復帰は実現に至らなかったが、「それをいちばん悔しがっているのは俺かもしれない」と語っているのは、当のSHUSEだったりもする。実際、PAULやJIMMYをして「俺たちよりもずっと44MAGNUMについて詳しい」と言わしめるほどのSHUSEとSTEVIEの貢献があってこそ完成に至ったのがこの作品ということになるだろう。
このバンドの歴史には“同じアルバム”というものがまったく存在しないが、この『44MAGNUM』は、僕なりの形容をさせてもらうならば「過去のどの作品とも違っていながら、今、このバンドを求めている人たちすべてが納得するはずの1枚」だ。同時に、「初期作品に通ずる勢いと、成熟した現在だからこそのバランス感覚を持ち合わせた作品」という言い方も可能だと思う。とにかく、期待していて間違いないことだけは確かだし、幕張メッセのステージ上でも、おそらくこの作品のなかから新曲を披露してくれるはずだ。
とにかくこのステージは、新生44MAGNUMにとってのお披露目の場となり、このバンドの新しい門出の瞬間となるわけである。「他のバンドのファン、若いファンにも最後まで観て欲しいね」と語るのはJOEだ。彼も参加してきたKENのツアーでは、44MAGNUMの代表曲のひとつである「STREET ROCK’N ROLLER」が披露されてきた事実もある。果たしてこの曲がどんな場面で演奏されることになるのか、というのもまた楽しみなところ。とにかく8月15日は幕張メッセに集結すべし!
増田勇一
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