iTunesでコンピアルバムが大人気な理由と200%楽しむ方法
様々な楽曲が配信されているiTunes Storeで安定した人気(しかも高い人気)を誇るのがコンピアルバム。たとえば6月18日のiTunesトップアルバムチャート(総合)で見ると、6月10日に配信を開始した『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス・2』が2位にチャートインしている(ちなみに1位はGReeeeNの『塩、コショウ』)。
『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス』は、iTunes Storeで人気のコンピレーションシリーズだ。前作『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス・プラス』も2009年4月13日の配信開始から iTunesのトップアルバムチャート(総合)のTOP10内に長期にわたりランクイン。現在も総合アルバムチャートで19位、ワールド部門のアルバムチャートで2位に入っている。またiTunesでは、ヨーロッパのジャズを集めたコンピアルバム『北欧スタイル -スムース・ジャズ-』も4月の配信から高い人気(配信から2ヵ月経った現在は総合26位。ジャズ部門のアルバムチャートでは1位)。以前お伝えした、ブルーノート70周年を記念してiTunesで配信となったコンピレーションアルバム『The History of Blue Note - 70th Anniversary』も爆発的にヒットした。
iTunesでコンピアルバムがヒットするのには、“新しい曲との出合いがある”とか“何となく好みのジャンルの曲が入っているから楽しめそう”などなど、購入者に応じて様々な理由が考えられるが、中でも大きいのが“安い” “お得”ということ。『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス』シリーズは、ボサノヴァやサンバといったアコースティックなサウンドからハウス系まで、カフェに流れていそうな曲を30曲セレクトして900円。実に1曲30円という破格ともいえる値段設定がなされている。70曲で1500円だった『The History of Blue Note - 70th Anniversary』には及ばないものの、それでも10曲前後収録で3000円前後のCDアルバムと比べるとそのコストパフォーマンスには目をみはるものがある。
それではどんな人がiTunesでコンピアルバムを買っているのだろうか。これは iTunesに寄せられたユーザーレビューからある程度推測できるだろう。『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス・プラス』では“聴いていて気持ちいい” “肩肘張らずにまったり聴ける” “リラックスしたいお休みの日にピッタリ”といったレビューを見ることができる。また、『北欧スタイル -スムース・ジャズ-』では、“ジャズはあまり知らないけど部屋でくつろいでいる時のBGMにいいかなと思って買いました” “流行の北欧ということと、25曲で900円という価格に惹かれました。初心者でも聴きやすい曲がたくさんあっていい内容でした” “北欧ものってどこか透明感漂う心地よい雰囲気があってとても好きです”といったコメントが並ぶ。
自分の好きなアーティストにこだわって曲を購入するというのも音楽の楽しみ方だが、あまりこだわりを持たずに、広い視野でよさそうな曲、よさそうなジャケット、そして自分のライフスタイルに合いそうな作品を購入するというのも、また音楽の楽しみ方のひとつ。そしてiTunesでコンピアルバムを購入しているのは、そんな広い視野と余裕を持って音楽を楽しんでいる後者の音楽ファンなのだろう。
さて、そんな“良質な音楽ファン”の皆さんに、(iTunes Storeで購入した)コンピアルバムを200%楽しむ方法をご紹介しよう。iTunesの「Genius」機能だ。
昨年の「iTunes 8」の目玉機能として搭載された「Genius」を使っているだろうか。デジタルガジェット好きは有効活用しているかもしれないが、多くの人はその機能がついていることは知っているものの、利用したことがある(積極的に利用している)という人は少ないのではないだろうか(記者の周りで聞き取り調査をしたところ、“「Genius」を利用した事がある”という人は20人中1人だった)。
何か1曲を選択すると、全世界のiTunes利用者のプレイリストの情報から、その曲に応じた最適なプレイリストを自分が持っている楽曲で構成してくれるという「Genius」機能。確かに面白い機能ではあるのだが、アーティスト中心で聴いている音楽ファン(この場合は音楽ファンというより、そのアーティストのファンなのだが)だと、“シャッフル再生と何が違うの?”と思ってしまうようなプレイリストができあがることになる。しかし、上に紹介したような、その日の気分や雰囲気にマッチした音楽を流しておきたいという、ライフスタイルと密接に関わった音楽の楽しみ方をしている人は、この「Genius」機能を使ってみてほしい。シャッフル再生とは異なった、あなたの今聴きたい雰囲気に即した楽曲が次々に流れ、さながら“iTunesセレクトの、あなただけのスペシャルコンピ”ができあがるはずだ。
ちなみに操作方法は、「Genius」機能をオンにして、iTunesのライブラリの中にある曲を1曲選択し、右下の「*」のような形の「Geniusボタン」を押すだけ。後は勝手にプレイリストを作成してくれる(中にはデータが不十分でプレイリストを作成できない曲もある)。メジャーなアーティストの曲よりも、コンピアルバムの中の曲やマニアックなアーティストの楽曲で試した方が、Genius本来の威力を確認することができるだろう。また、できあがったプレイリストを再生する際には、iTunesの設定で「曲をクロスフェード」の項目や各曲の音量を自動的に同じレベルに調整する「サウンドチェック」にチェックを入れて、ノンストップリミックスアルバムのように曲間が途切れないようにしておこう。
コンピアルバムを普通に聴いて楽しむのとはまた別の楽しみ方、つまりこれまでコンピアルバムを100%楽しんでいた人に200%楽しんでもらうための方法、それが「Genuis」。ぴったりハマると、心地よいことこの上ない。気がつくと自分のライブラリの曲数を増やすために、新たな格安コンピアルバムをiTunesで購入してしまっているはずだ。
くれぐれも、iTunes Storeのご利用は計画的に。
◆BARKS iTunes チャンネル
◆iTunesで異常セールスをみせるビックリ・コンピ
◆iTunes Store 『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス・2 』(※iTunesが開きます)
◆iTunes Store 『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス・プラス 』(※iTunesが開きます)
◆iTunes Store 『北欧スタイル -スムース・ジャズ-』(※iTunesが開きます)
◆iTunes Store 『The History of Blue Note - 70th Anniversary』(※iTunesが開きます)
『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス』は、iTunes Storeで人気のコンピレーションシリーズだ。前作『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス・プラス』も2009年4月13日の配信開始から iTunesのトップアルバムチャート(総合)のTOP10内に長期にわたりランクイン。現在も総合アルバムチャートで19位、ワールド部門のアルバムチャートで2位に入っている。またiTunesでは、ヨーロッパのジャズを集めたコンピアルバム『北欧スタイル -スムース・ジャズ-』も4月の配信から高い人気(配信から2ヵ月経った現在は総合26位。ジャズ部門のアルバムチャートでは1位)。以前お伝えした、ブルーノート70周年を記念してiTunesで配信となったコンピレーションアルバム『The History of Blue Note - 70th Anniversary』も爆発的にヒットした。
iTunesでコンピアルバムがヒットするのには、“新しい曲との出合いがある”とか“何となく好みのジャンルの曲が入っているから楽しめそう”などなど、購入者に応じて様々な理由が考えられるが、中でも大きいのが“安い” “お得”ということ。『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス』シリーズは、ボサノヴァやサンバといったアコースティックなサウンドからハウス系まで、カフェに流れていそうな曲を30曲セレクトして900円。実に1曲30円という破格ともいえる値段設定がなされている。70曲で1500円だった『The History of Blue Note - 70th Anniversary』には及ばないものの、それでも10曲前後収録で3000円前後のCDアルバムと比べるとそのコストパフォーマンスには目をみはるものがある。
それではどんな人がiTunesでコンピアルバムを買っているのだろうか。これは iTunesに寄せられたユーザーレビューからある程度推測できるだろう。『カフェ・ミュージック・セレクト・30・ソングス・プラス』では“聴いていて気持ちいい” “肩肘張らずにまったり聴ける” “リラックスしたいお休みの日にピッタリ”といったレビューを見ることができる。また、『北欧スタイル -スムース・ジャズ-』では、“ジャズはあまり知らないけど部屋でくつろいでいる時のBGMにいいかなと思って買いました” “流行の北欧ということと、25曲で900円という価格に惹かれました。初心者でも聴きやすい曲がたくさんあっていい内容でした” “北欧ものってどこか透明感漂う心地よい雰囲気があってとても好きです”といったコメントが並ぶ。
自分の好きなアーティストにこだわって曲を購入するというのも音楽の楽しみ方だが、あまりこだわりを持たずに、広い視野でよさそうな曲、よさそうなジャケット、そして自分のライフスタイルに合いそうな作品を購入するというのも、また音楽の楽しみ方のひとつ。そしてiTunesでコンピアルバムを購入しているのは、そんな広い視野と余裕を持って音楽を楽しんでいる後者の音楽ファンなのだろう。
さて、そんな“良質な音楽ファン”の皆さんに、(iTunes Storeで購入した)コンピアルバムを200%楽しむ方法をご紹介しよう。iTunesの「Genius」機能だ。
昨年の「iTunes 8」の目玉機能として搭載された「Genius」を使っているだろうか。デジタルガジェット好きは有効活用しているかもしれないが、多くの人はその機能がついていることは知っているものの、利用したことがある(積極的に利用している)という人は少ないのではないだろうか(記者の周りで聞き取り調査をしたところ、“「Genius」を利用した事がある”という人は20人中1人だった)。
何か1曲を選択すると、全世界のiTunes利用者のプレイリストの情報から、その曲に応じた最適なプレイリストを自分が持っている楽曲で構成してくれるという「Genius」機能。確かに面白い機能ではあるのだが、アーティスト中心で聴いている音楽ファン(この場合は音楽ファンというより、そのアーティストのファンなのだが)だと、“シャッフル再生と何が違うの?”と思ってしまうようなプレイリストができあがることになる。しかし、上に紹介したような、その日の気分や雰囲気にマッチした音楽を流しておきたいという、ライフスタイルと密接に関わった音楽の楽しみ方をしている人は、この「Genius」機能を使ってみてほしい。シャッフル再生とは異なった、あなたの今聴きたい雰囲気に即した楽曲が次々に流れ、さながら“iTunesセレクトの、あなただけのスペシャルコンピ”ができあがるはずだ。
ちなみに操作方法は、「Genius」機能をオンにして、iTunesのライブラリの中にある曲を1曲選択し、右下の「*」のような形の「Geniusボタン」を押すだけ。後は勝手にプレイリストを作成してくれる(中にはデータが不十分でプレイリストを作成できない曲もある)。メジャーなアーティストの曲よりも、コンピアルバムの中の曲やマニアックなアーティストの楽曲で試した方が、Genius本来の威力を確認することができるだろう。また、できあがったプレイリストを再生する際には、iTunesの設定で「曲をクロスフェード」の項目や各曲の音量を自動的に同じレベルに調整する「サウンドチェック」にチェックを入れて、ノンストップリミックスアルバムのように曲間が途切れないようにしておこう。
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