UNISON SQUARE GARDEN、メジャー・デビュー「センチメンタルピリオド」大特集 INTERVIEW

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UNISON SQUARE GARDEN
「センチメンタルピリオド」でメジャー・デビュー

斎藤の繊細なヴォーカルと攻撃的なベース、ワイルドなドラムスの3人のトライアングルから音の生命体が生み出される

キャッチーなメロを持つ次世代のギターロックがここにある!







──ふむふむ。で、インディーズ時代を経て、7月23日にマキシ・シングル「センチメンタルピリオド」でメジャー・デビュー。この曲はインディーズ時代の代表曲だそうですが、これを表題曲に選んだのは?

斎藤:まず、メジャー・デビュー第1作目だからといって、インディーズ時代の総決算みたいな作品にはしたくなかったんですね。むしろ僕らは、メジャー・デビューということに対して、あまり意識してなくて。良い曲を作って良いライヴをして良いCDを作ってお客さんに届けるっていうのが、僕たちのやるべきことだと思うし。それはメジャーであれインディーズであれ、アマチュアであれ変わらないと思うんですよ。ただ今回、メジャー・デビューすることで、僕らを取り囲むスタッフが今までより大きな舞台へ立たせてくれるチャンスをくれてるっていう。その新しいチャンスに対して、今回の作品で、この先、UNISON SQUARE GARDENがどういうことをしていくかを見せたかったし、これから始まる物語を予感させたかった。それで、これまでの僕らの曲の中から一番前向きで最もUNISON SQUARE GARDENらしい曲、「センチメンタルピリオド」がしっくり来るんじゃないかと思ったんですね。

田淵:選曲に関してはメンバーの共通見解でしたね。

斎藤:実は2年前に一度レコーディングしてるんですけど、その後の2年間には、僕自身、人間的にも大きく変化したと思うし、バンドとしても、たくさんのライヴをやってきて培ったモノ、磨かれたものがあると思うんですね。その2年間のスキルが新たにレコーディングしたことで形になったな、と。

鈴木:確かに、今まで思い描いたけど技術的にできなかったことが、この2年間で少しずつ表現できるようになったところはスゴくあって。ライヴでも演奏に意識を集中しつつも、聴いてるお客さん達が今、どういう気持ちで僕らを見ているかを感じ取りながらいう叩けるようになってきたんですね。そういった2年間の経験が今回の「センチメンタルピリオド」には出てると思います。

田淵:アレンジも何も2年前と何も変わってないんですね、実は。でも、バンドが4年間、どういう活動をして、この舞台まで来れたのかを外に向かって証明できる作品になった感じがしますね。




──個人的に「センチメンタルピリオド」の♪みたいな♪っていう歌詞が引っかかるんですよ。言われませんか?

田淵:言われますね。ま、一時期、女子高生が一番よく使っていた単語ってこともあって。ヤング性を意識して…。

斎藤&鈴木:(笑)

斎藤:ヤングって言ってる時点で、ヤングじゃないな(笑)。

田淵:作品のストーリー、世界観にヤング性を持たせるみたいな(笑)、青臭さを出したかったんですよね。あとは…歌詞の解釈に関しては、歌詞を読んで音楽を聴いて想像してもらうのが僕的には嬉しいんですけど。

──了解です。この曲だけでなく、新曲「五分後のスターダスト」、ライヴで人気のある「ガリレオのショーケース」も日本語が詰まってる歌詞ですね。

田淵:詰め込んでますね(笑)。

──日本語にコダワって書いてます?

田淵:そうですね。単純に僕自身、言葉の響きや単語の歴史、すべてにおいて日本語はよくできている美しい言語だなって思っているので。それが作詞活動にも反映されてますね。

──サウンドは“3人の音”にコダワった音作りをしてますね。

斎藤:そうですね。キーボードや管楽器、弦楽器を入れたりするのは、これから先、いくらでもできると思うので。今は今しかできないUNISON SQUARE GARDENの音を知ってもらうことが、まずは一番大事な気がしてるんですね。やっぱり僕らのバンドの醍醐味は3人のバランスだと思うから。まず今は3人でできることを突き詰める時なのかなって思うし、まずは僕ら3人の音をたくさんの人に知ってもらって、UNISON SQUARE GARDENっていいねって人をどんどん増やしていきたいです。

──今年の夏は、そのきっかけにもなりそうな大きなフェスへの出演も決定してますね。

斎藤:今までに経験したことのない大きなステージもあるんですけど、僕らは結成して4年間、ライヴに活動の重点を置いておいて、ライヴを重ねることで自分達自身や曲を磨いてきたので、お客さんを楽しませる自信はあるんですよ。いつか日本の音楽シーンをUNISON SQUARE GARDENの大きな渦に巻き込んでいけたらな、と思います。

田淵:まだ僕らを見たことない人に見てもらう、というのは興味深いですね。これから先、そういう機会も増えるだろうし、ある種、挑戦の連続だと思うので、楽しんでやっていきたいですね。

鈴木:この3人で仲良く楽しく、音楽をやってお客さんに精一杯届けることを大事にしてきたいな、と思います。…かわいいこと言った気がするな…仲良く楽しくって(笑)。

田淵:まぁ、3人で楽しくやるのが一番だから(笑)。

●取材・文 増渕公子

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