エル・プレジデンテ、初の来日ワンマン・ライヴをレポート

今年２月に１stアルバム『エル・プレジデンテ』をリリースし日本デビューを果たした、エル・プレジデンテ。そんな彼らが５月９日、初の単独来日公演を渋谷クラブクアトロで行なった。この日のチケットは見事にSOLD OUTで、彼らのライヴを一目見ようと会場は超満員。そんな中、センス抜群のステージ衣装でビシッとキメて、メンバーがステージに登場した。

この日のステージはエルプレ流ハード・ロックな「Keep on walking」で幕開け。昨年行なわれたショウケースは、ポップ＆ファンキー街道まっしぐらなライヴだっただけに、この重めのスタートはなかなか意外。前回のショウケースとは違う、ワンマンへの強い意気込みがあるようだ。実際この日のライヴでは、エルプレと言えば思い浮かぶ“ポップ”や“グラマラス”や“ファンキー”といった要素を前面に打ち出すのではなく、それ以外にも彼らのサウンドが持つハードさやダークさなどといったあらゆる要素がまんべんなくミックスされたステージとなっていた。

また、日本で人気が出たことにとても驚いているという彼らだが、来日時に渋谷へ行った際、あちこちから彼らの曲が聞こえてきたというエピソードをMCで話し、日本のファンのサポートへ心からの感謝を伝える場面もあった。そんなMCの後に“I can't live without you（君なしでは生きられないよ）”と歌う「Without You」を捧げるあたり、なかなか憎い男である。MCはもちろん、演奏でもファンに楽しんでもらいたいという強い気持ちがヒシヒシと伝わるライヴで、13曲という短いセット・リストではあったが、バンドとファンが相思相愛の温かなライヴとなった。

今回はチケットがソールドアウトの会場もあり、今回見逃した人は多かったはず。彼らは、サマーソニック’06への出演が決定したので、ここでは見逃さないように！　また、メンバーからのメッセージ映像も到着。ぜひチェックを！

メッセージ映像はこちらから！
https://www.barks.jp/watch/?id=1000014106

＜EL PRESIDENTE　セット・リスト＞
2006.05.09　＠渋谷クラブクアトロ

１．Keep on walking
２．Hangin' around
３．If you say
４．Come on now
５．Old times
６．Sushi and wine
７．I didn't really
８．100 mph
９．Without you
10．Rocket
11．Count on me
12．Rasberry berry
13．Turn this thing around