大注目新人、EL PRESIDENTEの全貌が明らかに! ショウケースのライヴレポート!
来年2月の日本デビューに先駆けて、グラスゴー出身の話題の新人エル・プレジデンテが、LIQUIDROOM ebisuでショウケースを行なった。シンプルなロックに回帰しつつある現在のUK新人事情を見ても、彼らは得体の知れない異色のニュー・カマー。既にオアシスやカサビアン、デュラン・デュランやジャミロクワイのオープニング・アクトとして抜擢されている注目株である。そんな、エル・プレジデンテをひと目見ようと、音楽業界の関係者や、幸運にも招待券をゲットした一般の音楽ファンらが一同に集まった。そんなショウケースのライヴレポートをお届け!
ショウケースということで、エル・プレジデンテはどんな奴らなのか、どんなライヴをするのだろうかと、会場中がまさにワクワクドキドキなムードで満たされていた。個人的にもCDを聴く限りかなりの高得点をマークしている彼らだけに、ライヴでコケてくれるなよ、という不安と期待を胸に開演を待った。
そして待つこと数分、なんともド派手で、かつスタイリッシュなステージ衣装でカッチリとキメて次々とメンバーが登場し、「Turn This Thing Around」でライヴがスタート! 相手は新人ということで、楽曲のクオリティをどこまで維持できるのかな、なんて思っていた。が、いざ幕が開けてみると、クオリティの維持どころかライヴでこそ生まれるグルーヴ感やダイナミックさ、そして目の前でプレイをしている彼らの体温がヒシヒシと伝わってくる最高のプレイをするじゃないか!
そしてピンクのスーツを身にまとい、ありったけの魂を込めてファンキーに歌いあげるヴォーカルのダンテに合わせ、それはそれはチャーミングなルックスをしたキーボードのローラが、コーラスでダンテに負けじと全身全霊で歌いあげる。それはコーラスというよりも、ツイン・ヴォーカル状態。そんな2人がステージ上で張り合うように歌い上げるその様の絶妙さ! 会場からは歓声があがり、さっそく1曲目でオーディエンスをグッと引き込んで見せた。
それにしても、これだけ派手で目立つフロントマンのダンテがいながら、メンバー全員が個性的で目を引くバンドも珍しい。メンバーの衣装には一切の統一感がなく、思い思いの衣装を着ていて、ピンクのスーツのダンテに続き、ブラックとシルバーを基調としてダンス・コスチュームのような衣装を着るローラ。白の革のジャケットを着てパンク・テイストでキメるギターのジョニー。アンティークドレスのような可愛いドレスを着て、淡々とドラムを叩くドラムのドーン。ドレッド・ヘアーに細身のTシャツにパンツで、ロック臭がプンプンのベースのトーマス。そんなメンバーそれぞれが、最高に楽しそうにプレイしている。見ているだけで楽しくなる。
そして、とてもカラフルで、音楽の楽しさをふんだんに取り入れた楽曲を次々と繰り出し、一瞬もひるむことなくパワー全開のプレイは続く。プリンスばりのグラマラスでファンキーなヴォーカルに、メロディーとリズムの両方が上手く混ざったキレのいいギター、グルーヴィーにうねるベースと、フロント3人男衆は独特の男臭さを漂わせている。その後ろに構える女性陣は、クールでキュートな見た目とは裏腹に力強く大胆なドラミングに、ディスコを思わせるが決して懐古的ではないパワー・ポップなキーボードと、女性のダイナミックさが溢れている。そんな彼らが生み出す音楽は、華やかでダンサブル。それでいて、しっかりとした芯のある強さも感じさせる。
ライヴの途中では、ダンテが真っ赤なバラの花束を持って登場し、ダンテとジョニー、トーマスが客席に1本1本投げるというパフォーマンスも。ダンテは日本がお気に入りなのか、「アリガトウ」に始まり「ツカレタ」だの、しまいには「ボクノニホンゴヘンデスカ?」と日本語を話す彼。この日に向けて一生懸命覚えたに違いない。そんな、常にオーディエンスとコンタクトをとることを忘れない姿勢も素晴らしい。そしてライヴが進むにつれて会場の緊張も打ち解け、オーディエンスも踊りだし、暖かいムードが会場全体に広がった。
ちなみに、MCでダンテは「ここでプレイしていることが信じられない。とてもスペシャルな日だよ」と語ってくれたが、ライヴ終了後には、実は最後の曲「Without You」をプレイしている時に今までの思い出が走馬灯のように駆け巡り、涙をこらえていたと話してくれた。そんな素直で熱いところも彼らの魅力のひとつなのだろう。
彼らのライヴは音楽を通し、パフォーマンスを通し、常にオーディエンスへ話しかけるような愛に溢れたライヴ。いつか、ワンマンでライヴ会場が彼らのファンで埋め尽くされた時には、どれだけ幸せなムードに包まれるのかと想像すると、その日が待ち遠しくてたまらない。その時は、君もオシャレにキメてパーティー気分で出かけよう!
■SPECIAL SHOWCASE LIVE
<SET LIST>
1:Turn This Thing Around
2:Rocket
3:Hanging Around
4:If You Say You Love Me
5:Old Times
6:Sushi And Wine
7:Raspberry Beret
8:100 MPH
9:Without You
ショウケースということで、エル・プレジデンテはどんな奴らなのか、どんなライヴをするのだろうかと、会場中がまさにワクワクドキドキなムードで満たされていた。個人的にもCDを聴く限りかなりの高得点をマークしている彼らだけに、ライヴでコケてくれるなよ、という不安と期待を胸に開演を待った。
そして待つこと数分、なんともド派手で、かつスタイリッシュなステージ衣装でカッチリとキメて次々とメンバーが登場し、「Turn This Thing Around」でライヴがスタート! 相手は新人ということで、楽曲のクオリティをどこまで維持できるのかな、なんて思っていた。が、いざ幕が開けてみると、クオリティの維持どころかライヴでこそ生まれるグルーヴ感やダイナミックさ、そして目の前でプレイをしている彼らの体温がヒシヒシと伝わってくる最高のプレイをするじゃないか!
そしてピンクのスーツを身にまとい、ありったけの魂を込めてファンキーに歌いあげるヴォーカルのダンテに合わせ、それはそれはチャーミングなルックスをしたキーボードのローラが、コーラスでダンテに負けじと全身全霊で歌いあげる。それはコーラスというよりも、ツイン・ヴォーカル状態。そんな2人がステージ上で張り合うように歌い上げるその様の絶妙さ! 会場からは歓声があがり、さっそく1曲目でオーディエンスをグッと引き込んで見せた。
それにしても、これだけ派手で目立つフロントマンのダンテがいながら、メンバー全員が個性的で目を引くバンドも珍しい。メンバーの衣装には一切の統一感がなく、思い思いの衣装を着ていて、ピンクのスーツのダンテに続き、ブラックとシルバーを基調としてダンス・コスチュームのような衣装を着るローラ。白の革のジャケットを着てパンク・テイストでキメるギターのジョニー。アンティークドレスのような可愛いドレスを着て、淡々とドラムを叩くドラムのドーン。ドレッド・ヘアーに細身のTシャツにパンツで、ロック臭がプンプンのベースのトーマス。そんなメンバーそれぞれが、最高に楽しそうにプレイしている。見ているだけで楽しくなる。
そして、とてもカラフルで、音楽の楽しさをふんだんに取り入れた楽曲を次々と繰り出し、一瞬もひるむことなくパワー全開のプレイは続く。プリンスばりのグラマラスでファンキーなヴォーカルに、メロディーとリズムの両方が上手く混ざったキレのいいギター、グルーヴィーにうねるベースと、フロント3人男衆は独特の男臭さを漂わせている。その後ろに構える女性陣は、クールでキュートな見た目とは裏腹に力強く大胆なドラミングに、ディスコを思わせるが決して懐古的ではないパワー・ポップなキーボードと、女性のダイナミックさが溢れている。そんな彼らが生み出す音楽は、華やかでダンサブル。それでいて、しっかりとした芯のある強さも感じさせる。
ライヴの途中では、ダンテが真っ赤なバラの花束を持って登場し、ダンテとジョニー、トーマスが客席に1本1本投げるというパフォーマンスも。ダンテは日本がお気に入りなのか、「アリガトウ」に始まり「ツカレタ」だの、しまいには「ボクノニホンゴヘンデスカ?」と日本語を話す彼。この日に向けて一生懸命覚えたに違いない。そんな、常にオーディエンスとコンタクトをとることを忘れない姿勢も素晴らしい。そしてライヴが進むにつれて会場の緊張も打ち解け、オーディエンスも踊りだし、暖かいムードが会場全体に広がった。
ちなみに、MCでダンテは「ここでプレイしていることが信じられない。とてもスペシャルな日だよ」と語ってくれたが、ライヴ終了後には、実は最後の曲「Without You」をプレイしている時に今までの思い出が走馬灯のように駆け巡り、涙をこらえていたと話してくれた。そんな素直で熱いところも彼らの魅力のひとつなのだろう。
彼らのライヴは音楽を通し、パフォーマンスを通し、常にオーディエンスへ話しかけるような愛に溢れたライヴ。いつか、ワンマンでライヴ会場が彼らのファンで埋め尽くされた時には、どれだけ幸せなムードに包まれるのかと想像すると、その日が待ち遠しくてたまらない。その時は、君もオシャレにキメてパーティー気分で出かけよう!
■SPECIAL SHOWCASE LIVE
<SET LIST>
1:Turn This Thing Around
2:Rocket
3:Hanging Around
4:If You Say You Love Me
5:Old Times
6:Sushi And Wine
7:Raspberry Beret
8:100 MPH
9:Without You
この記事の関連情報
オアシス、16年ぶり来日公演が決定「来年会いに行くよ」
全英アルバム・チャート、オアシスの『Definitely Maybe』が30年ぶりに1位
オアシス、遂に待望の再結成
ノエル&リアム・ギャラガー兄弟、オアシスの再結成を示唆
デュラン・デュラン、『Rio』アートワークのインスピレーションとなった女性の正体が判明
オアシス30周年キャンペーンの皮切り、「Supersonic」限定コレクターズ・エディション発売
カサビアン、ニューアルバム『ハプニングス』7月発売
リアム・ギャラガー、オアシス再結成に関し「ノエルに電話した!」
オアシス、『The Masterplan』25周年を記念して、リマスター音源を収録した2LP&CD、カセットテープがリリース