仲間と盛り立てたKREVAの“愛・自分博”、武道館で開催!
3月から全国ツアー<KREVA TOUR 2006 愛・自分博~国民的行事~>を行なってきたKREVAが、最終日の4/28に日本武道館でライヴを行なった。この日の武道館は即日完売。チケットが手に入らなかった人のために携帯で生配信を実施することでも話題となり事前の盛り上がりもかなりのもの。そしてこの“愛・自分博”のツアー名にふさわしく、武道館の入り口ではコンパニオン風衣装を着た女性が観客をお出迎えし、ライヴ前から雰囲気作りに細部にこだわりが。そんな様子だからライヴのオープニングからも普通のものとは全然違っていた。
まずは、司会者が<愛・自分博>の開催を告知すると、KREVAの所属レコード会社社長、事務所社長、そしてKREVAのお父さん(!)が正装姿で参列。そのお父さんが<愛・自分博>の開会宣言し、観客を沸かせると(「エブリボデー、セイ・ホー!」まで言ったのには笑った)、ステージのセットの上部の扉が開き、まっ白な三つ揃えのタキシードで今日の主役KREVAが登場! もったいつけてステージに下りてきたあと、各国の伝統衣装を着て登場した世界の仲間(でもたぶんみな日本人)らも含めてテープカット。1曲目の「H.A.P.P.Y」を披露した。
DJはKICK THE CAN CREWからがっつり組んでいるDJ SHUHO、そして熊井吾郎で盛りたてる。2曲目の「国民的行事」ではみんなで合唱できるよう、歌詞カードが椅子の上に用意され、モニターにも歌詞が表示。「江戸川ロックオン」の前には『江戸川区を学ぶ』とタイトルされた自作ビデオで江戸川区を紹介され(23区内で出産率1位だとか、私立中学進学率が20何位だとか)、江戸川区仲間のCUEZEROやWADA(アルファ)が登場。「トリートメント」ではDABOが、沖縄音階が印象的な「island life」「一人じゃないのよ」ではSONOMIがそれぞれ参加しKREVAとパフォーマンス。前半はフィーチャリングのミュージシャンもステージに次々と上った。
そして「雨天」でSONOMIにステージを預けたあと、次は平井堅の「POP STAR」をアレンジした「RAP STAR」を披露。ラメラメの衣装や従えたダンサーもあの名ビデオクリップを真似ているから恐れ入る。そして小沢健二とスチャダラパーの「今夜はブギーバック」を生バンドを従えカヴァー。そしてそして、Mummy-D(RHYMESTER)が登場したらこれしかないでしょう、「ファンキーグラマラス」。これらでめちゃめちゃに盛り上げたあと、アルバム『愛・自分博』のひとつの特徴でもあったメロウな曲たち「It's for you」「スタート」「イッサイガッサイ」で本編を締めくくった。
アンコールではゲストたちが再び登場し、それぞれマイクをつなぎ「DOMO ARIGATO」へ。「音色」「希望の炎」、そして最後KREVA自身を指し示すかのように「My Life」で終了した。KREVAは今、順調に次作の制作を進めているという(しかもm-floのVERBAL参加)。そして「みんなに助けられて楽しくできました。明日から自身の“愛・自分博”をはじめてほしい」と締めくくり、この日のライヴを終了させた。
とにかく、アルバムも『愛・自分博』であり、このツアーも当然のようにこれがテーマになっていたから、博覧会ばりにもさぞ凝ったものになるのだろうと思ったけれど、かなりの徹底ぶりと多くの仲間・関係者の登場に驚いた。そして、なにより驚かされたのはやっぱりKREVAの自信。堂々と胸を張り、堂々と楽しみ、堂々とパフォーマンスする姿は、けしてイヤミや押し付けはない。それはすべてが堂々とファンを感謝することにつながっているからだろう。これは“仲間・関係者の登場”につながるのだが、今日、この日、ステージに上がったのは、この日だけのために呼ばれた人は、ほとんどいないはずだ。冒頭で登場したのは高校生の同級生というし、世界の仲間役もKREVAが目をかけているラッパーらだと思われるし、当然、パフォーマンスしたのは今まで音源で参加してきた人たちばかりだ。それらを牽引するのはKREVAだが、それをしっかりとフォローし、盛りたてる仲間がいること、これが相乗効果となって彼のさらなる大きな自信へとつながっているのではないだろうか。仲間との別離を胸が苦しくなるほど切につづった「スタート」もそんな彼だからこそ書けた曲だったのだろう。そして「DOMO ARIGATO」。ファンやスタッフへの気持ちをラップでも表現する。KREVAはストレートすぎるくらいにいろんなものごとを表現する。ひねりなし。含ませることなし。それが気持ちよすぎるくらいに伝わってくるから、こちらもストレートに返したい……そう思わせるのだ。
“愛・自分博”は今日で閉幕したけれど、KREVAのソロプロジェクトはまだまだ楽しいことを巻き起こしながら、仲間とともに続いていきそう、そんなライヴだった。
■KREVA TOUR 2006 “愛・自分博~国民的行事~”
2006.4.28@東京・日本武道館 セットリスト
01. H.A.P.P.Y
02. 国民的行事
03. all day, all night
04. いいと思う
05. 江戸川ロックオン feat. CUEZERO, WADA
06. DAN DA DAN feat. CUEZERO
07. トリートメント feat. DABO, CUEZERO
08. island life feat. SONOMI
09. 涙止まれよ feat. SONOMI
10. ひとりじゃないのよ feat. SONOMI
11. 雨天(SONOMI)
12. RAP STAR
13. 今夜はブギーバック
14. ファンキーグラマラス feat. Mummy-D
15. 暗闇のナビゲイラ
16. It's for you
17. スタート
18. イッサイガッサイ
アンコール
01. DOMO ARIGATO
02. 音色
03. 希望の炎
04. My Life
まずは、司会者が<愛・自分博>の開催を告知すると、KREVAの所属レコード会社社長、事務所社長、そしてKREVAのお父さん(!)が正装姿で参列。そのお父さんが<愛・自分博>の開会宣言し、観客を沸かせると(「エブリボデー、セイ・ホー!」まで言ったのには笑った)、ステージのセットの上部の扉が開き、まっ白な三つ揃えのタキシードで今日の主役KREVAが登場! もったいつけてステージに下りてきたあと、各国の伝統衣装を着て登場した世界の仲間(でもたぶんみな日本人)らも含めてテープカット。1曲目の「H.A.P.P.Y」を披露した。
DJはKICK THE CAN CREWからがっつり組んでいるDJ SHUHO、そして熊井吾郎で盛りたてる。2曲目の「国民的行事」ではみんなで合唱できるよう、歌詞カードが椅子の上に用意され、モニターにも歌詞が表示。「江戸川ロックオン」の前には『江戸川区を学ぶ』とタイトルされた自作ビデオで江戸川区を紹介され(23区内で出産率1位だとか、私立中学進学率が20何位だとか)、江戸川区仲間のCUEZEROやWADA(アルファ)が登場。「トリートメント」ではDABOが、沖縄音階が印象的な「island life」「一人じゃないのよ」ではSONOMIがそれぞれ参加しKREVAとパフォーマンス。前半はフィーチャリングのミュージシャンもステージに次々と上った。
そして「雨天」でSONOMIにステージを預けたあと、次は平井堅の「POP STAR」をアレンジした「RAP STAR」を披露。ラメラメの衣装や従えたダンサーもあの名ビデオクリップを真似ているから恐れ入る。そして小沢健二とスチャダラパーの「今夜はブギーバック」を生バンドを従えカヴァー。そしてそして、Mummy-D(RHYMESTER)が登場したらこれしかないでしょう、「ファンキーグラマラス」。これらでめちゃめちゃに盛り上げたあと、アルバム『愛・自分博』のひとつの特徴でもあったメロウな曲たち「It's for you」「スタート」「イッサイガッサイ」で本編を締めくくった。
アンコールではゲストたちが再び登場し、それぞれマイクをつなぎ「DOMO ARIGATO」へ。「音色」「希望の炎」、そして最後KREVA自身を指し示すかのように「My Life」で終了した。KREVAは今、順調に次作の制作を進めているという(しかもm-floのVERBAL参加)。そして「みんなに助けられて楽しくできました。明日から自身の“愛・自分博”をはじめてほしい」と締めくくり、この日のライヴを終了させた。
とにかく、アルバムも『愛・自分博』であり、このツアーも当然のようにこれがテーマになっていたから、博覧会ばりにもさぞ凝ったものになるのだろうと思ったけれど、かなりの徹底ぶりと多くの仲間・関係者の登場に驚いた。そして、なにより驚かされたのはやっぱりKREVAの自信。堂々と胸を張り、堂々と楽しみ、堂々とパフォーマンスする姿は、けしてイヤミや押し付けはない。それはすべてが堂々とファンを感謝することにつながっているからだろう。これは“仲間・関係者の登場”につながるのだが、今日、この日、ステージに上がったのは、この日だけのために呼ばれた人は、ほとんどいないはずだ。冒頭で登場したのは高校生の同級生というし、世界の仲間役もKREVAが目をかけているラッパーらだと思われるし、当然、パフォーマンスしたのは今まで音源で参加してきた人たちばかりだ。それらを牽引するのはKREVAだが、それをしっかりとフォローし、盛りたてる仲間がいること、これが相乗効果となって彼のさらなる大きな自信へとつながっているのではないだろうか。仲間との別離を胸が苦しくなるほど切につづった「スタート」もそんな彼だからこそ書けた曲だったのだろう。そして「DOMO ARIGATO」。ファンやスタッフへの気持ちをラップでも表現する。KREVAはストレートすぎるくらいにいろんなものごとを表現する。ひねりなし。含ませることなし。それが気持ちよすぎるくらいに伝わってくるから、こちらもストレートに返したい……そう思わせるのだ。
“愛・自分博”は今日で閉幕したけれど、KREVAのソロプロジェクトはまだまだ楽しいことを巻き起こしながら、仲間とともに続いていきそう、そんなライヴだった。
■KREVA TOUR 2006 “愛・自分博~国民的行事~”
2006.4.28@東京・日本武道館 セットリスト
01. H.A.P.P.Y
02. 国民的行事
03. all day, all night
04. いいと思う
05. 江戸川ロックオン feat. CUEZERO, WADA
06. DAN DA DAN feat. CUEZERO
07. トリートメント feat. DABO, CUEZERO
08. island life feat. SONOMI
09. 涙止まれよ feat. SONOMI
10. ひとりじゃないのよ feat. SONOMI
11. 雨天(SONOMI)
12. RAP STAR
13. 今夜はブギーバック
14. ファンキーグラマラス feat. Mummy-D
15. 暗闇のナビゲイラ
16. It's for you
17. スタート
18. イッサイガッサイ
アンコール
01. DOMO ARIGATO
02. 音色
03. 希望の炎
04. My Life
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