ロイクソップ来日レポ&メッセージ、プレゼントあり!

フロント・アクトとして登場したのは、同じノルウェー出身のアニー。昨年、ロイクソップのメンバーも参加したアルバム『アニマル』がリリースされたばかりの女性アーティストである。実際はDJとしての活動経験もあるアニーだが、ここではシンガーとしての顔に徹しているのが興味深かった。その音は80年代のテクノ・ポップからユーロ・ビートあたりまでを視野に入れたいかにもチープなタッチで、正直なところ1時間弱ともなれば途中で新たな展開が欲しくなったが、デペッシュ・モードやイレイジャーが大好きというロイクソップの二人の趣味の琴線に触れる部分も確かにあり、今あえてここまでチープなサウンド・テクスチャーで音楽をやることの意味合いをつくづく考えさせられた。

しかも、フジロックの際には来日していなかった女性シンガーのケイト・ハブネヴィックが「サーキット・ブレイカー」と「オンリー・ディス・モーメント」で登場。これはフジ・ロックをすでに体験してきたファンにとってもうれしいプレゼントだったはずだ。まもなく本国ではニュー・アルバムもリリースされるケイトだが、地元ノルウェーを中心としたヨーロッパでは活動経験もあり、そのロイクソップの「オンリー・ディス・モーメント」のソング・ライティングにも関わっているように、ミュージシャンシップも高い。実際、スヴェインとトルビョルンの二人と揃えたような赤いドレス姿でステージに現われた彼女の歌声が、ロマンティックなメロディやリフを孕んだ彼らの楽曲に、より情熱的なフィジカリティを与えていたことにそこにいた誰もが気づいたことだろう。

なお、東京公演でも当初の選曲をオーヴァーしての盛り上がりを見せたが、大阪公演では本編で披露した「Eple」をアンコールで再度プレイするなどのサービスぶりだったとか。終演後のロビーに登場したマスコットのLenoくんも記念撮影に引っ張りだこだった。現在はマッシヴ・アタックのリミックスをはじめとしてスタジオ作業で再び多忙な日々を送っているそうだが、07年には届く予定という新作を今はとにかく心待ちにしていたい。
ロイクソップ 来日ビデオ・メッセージ
https://www.barks.jp/watch/?id=1000012375
ロイクソップ 直筆サイン入りポラプレゼント
https://secure.barks.jp/?m=present&id=1000000679&a=form
取材・文●岡村詩野
写真●Yuki Kuroyanagi
ROYKSOPP
1-2-06 TOKYO SHIBUYA-AX
INTRO
ROYKSOPP'S NIGHT OUT
DONT'T GO
WHAT ELSE IS THERE?
CIRCUIT BREAKER
A HIGHER PLACE
REMIND ME
EPLE
ALPHA MALE
SPARKS
ONLY THIS MOMENT
POOR LENO
-----
WAHT DOES IT FEEL LIKE?
ISTANBUL FOREVER
-----
GO WITH THE FLOW
KOK ENOK
SO EASY
この記事の関連情報
【ライブレポート】フェスの改革と変化。音楽フェス文化を次世代へつなぐ<フジロック>の現在地
【ライブレポート】感嘆のようなどよめきと「キラーズすごい…」という呟き
【インタビュー】Amazon Music、<フジロック'24>を完全無料で独占生配信するワケ
<FUJI ROCK FESTIVAL’24>、前日7月25日(木)は入場無料の前夜祭
【インタビュー】進化し続ける<フジロック フェスティバル>、変わらないのは「無駄」なこと
<FUJI ROCK FESTIVAL’24>、Prime VideoとTwitchで無料独占生配信
<フジロック'24>、最終ラインナップとタイムテーブル発表
<フジロック'24>ラインナップT-shirt5種類、加えてゴンちゃんロンパースも登場
<フジロック'24>第4弾でくるり、KING KRULE、Awich、syrup16g、渋さ知らズオーケストラ