【インタビュー】Amazon Music、<フジロック'24>を完全無料で独占生配信するワケ

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2024年7月26日から28日、<フジロックフェスティバル '24>が苗場スキー場にて開催となる。総勢216組のアーティストが登場する日本屈指の一大イベントであり、世界に誇る日本を代表する夏フェスの幕開けだ。

そんな<フジロック'24>を全世界の音楽ファンへ開放すべく、Amazon Musicがオフィシャルサポーターとして参画し、独占生配信を敢行することが発表された。届けられるのは、GREEN STAGE/WHITE STAGE/RED MARQUEE/FIELD OF HEAVENという4つのメインステージのライブ・パフォーマンスだ。そこに加え、現地ではアーティストのインタビューも敢行され、現地の臨場感そのままに配信することになるという。

配信はPrime VideoとTwitchをはじめ、国内のみならずUSとUKの公式チャンネルでも配信される。合言葉は「ここがみんなのフェス会場」だ。<フジロック'24>が開催されている3日間は、リアルタイムの生ライブとして現地の様子がそのまま世界へ発信される。今年の7月26日~28日は、自宅も職場も、公共交通機関の移動中も、あらゆるところで<フジロック'24>の音楽があふれることになるわけだ。現地へ行かずとも、誰もが<フジロック'24>を味わい、感じ、存分に堪能することができる。



Amazonのアカウントだけあれば誰でも観ることができる。しかもすべて無料で。プライム会員である必要もない。そんな特別すぎる「ここがみんなのフェス会場」施策を打ち立てたAmazon Musicが目指すものは何か。アマゾンミュージックジャパン総合ブランドマーケティング部門長の竹林氏に話を聞いた。

   ◆   ◆   ◆

──「ここがみんなのフェス会場」施策が話題ですが、どんな経緯を持って<フジロック'24>を生配信することに至ったのでしょう。

竹林明日美:コロナ禍を経て、音楽業界もフィジカルからストリーミングの時代になり、エンタメ・コンテンツも多様化していますよね。アーティストにとっても収益モデルが激変していく中で、「瞬間風速」ではなく「繰り返し聞いてもらうこと」がすごく重要になってきているなと感じるんです。Amazon Musicとしても、その多様化する音楽の楽しみ方に合わせて、ファンとアーティストを繋いでいく活動にずっと力を入れてきたということが背景にあります。

──ええ。

竹林明日美:スペインの<プリマヴェーラ・サウンド>とかカントリーミュージックの<ステージコーチ>などの配信も行なってきましたし、国内でも<京都大作戦>や<DEAD POP FESTiVAL>などにも力を入れてきたので、フェスの配信に関して知見を積み上げてきたところで、今回この日本一のメガフェスを配信できる土壌がやっと整ってきたタイミングだったのかと思います。


竹林氏(アマゾンミュージックジャパン総合ブランドマーケティング部門長)

──やはりフェスというのは、Amazon Musicにとっても重要な存在ですか?

竹林明日美:アーティストとファンを繋げていく活動という点においても、<フジロック>は素晴らしいコンテンツだと思っています。初めて<フジロック>に参戦したとき、現場の熱量やあそこでしか感じられない空気感とか、聞いたこともない楽曲やアーティストとの出会いとその解像度の高さに感動したんです。いつもAmazon Musicではプレイリストなどで新しい音楽との出会いを提供していますけど、音だけで聞くのと目で見て音で聞いて身体で感じるフェスの場での新しいアーティストとの出会いというのは、ちょっとレベルが違うなって感じました。2023年はオンサイトでのブース展開(参加型キャンペーン「Amazon Music Journey」)を行いましたけど、この素晴らしさを現地だけでとどめちゃいけないって思って、これだけの素晴らしいコンテンツだからこそ世界の人たちに届けたいと思ったんです。




「Amazon Music Journey」@<フジロック'23>


──なるほど。

竹林明日美:<フジロック>はフェスの中でも現地参加のハードルが高い…というか敷居が高いので、間口を広げてより多くの人に<フジロック>の感動とか熱量を伝えていきたいっていう思いがありました。

──2023年に行なった現地施策で学んだことや、気付いた反省点などはあったのでしょうか。

竹林明日美:<フジロック>ってめちゃくちゃ音質もいいじゃないですか。ステージによって雰囲気も全然違うし、昼と夜でもまた雰囲気が全然違うし、森の中でぼーっとして聞くあの感じとか、他のフェスにはない熱量も感じました。ステージとステージの間を歩いてる間に頭を切り替えながら「次はこのアーティスト観に行くんだ」という過程もすごい楽しかったり。私、去年初めて矢沢永吉さんのパフォーマンスを観たんですけど、あの年齢の方があれだけのパワーで汗だくになりながらパフォーマンスしているのを見て、本人から伝わってくるエネルギーも本当にすごくてなんかもう鳥肌立って、ほんとにちょっと泣きそうになったんですよね。きっと<フジロック>に行ってなければ矢沢永吉のライブを観ることはなかったであろう私が、あの現場で出会って帰り道にずっと矢沢永吉を聴いて帰るみたいな、体験の密度と次への行動変化の速さとかが、このフェス独特なものだと実感したんです。




矢沢永吉@<フジロック'23>

──刺激と出会いですね。

竹林明日美:こういう出会いや感動をあそこにとどめておくのは凄くもったいない。こんなに世界に誇れるコンテンツなんだから、世界配信を絶対にするっていう思いでやっていました。2023年の施策は学びが多かったと思っています。都内で車を走らせたり現場でブースを出すと現地では盛り上がるんですけど、メディアやソーシャルでの広がりはデジタルほどではなかったので、<フジロック>に来ていない人に対しては、Amazon Musicと<フジロック>はつながっていなかったのかな、と。

──<フジロック>への思いが、まるでフェス主催者のスタッフ級ですね(笑)。

竹林明日美:いやいや、<フジロック>ってまずは1回行っていないとわからない感じで、ちょっと異空間じゃないですか。本当にお祭り感があって、いろんな国のいろんなアーティストが集まって、そこに感動がある。それをもっと多くの人に伝えるべきだと思っていて、ストリーミングでどこまで伝えられるかわからないですけど、Amazonというマスのブランドがやることであれば、カジュアルな音楽リスナーにも観てもらえるかなと思うんです。<フジロック>ってコアな音楽ファンが好きそうなイメージですけど、Prime Videoでやるなら観てみようかな、みたいな。



──確かに、敷居の高さが緩和される気もする。

竹林明日美:実は、この期間は、Amazonの梱包ボックスがフジロック仕様になったりもするんですよ。一部ランダムでの発送ですけど、普通に買い物したら<フジロック>の限定デザインボックスで届くかもしれない。いろんなタッチポイントを使って<フジロック>を知ってもらって聞いてもらって体験してもらいたいんです。

──よし、買い物しよう(笑)。

竹林明日美:いろんなきっかけで「音楽って楽しいかも」「もっと音楽を聴こう」とか、なんなら「来年フジロックに行く」とか思うきっかけになったり、音楽業界全体を盛り上げていけるような役割が果たせるといいなと思っています。

──海外でも配信が見られるということは、日本のアーティストを海外で観てもらうチャンスにもなりますね。

竹林明日美:それもあります。カジュアルな音楽好きに間口を広げると同時に、世界での露出もきちんと確保することを重要視したので、世界中で見てもらってファンを作ってもらいたいんです。<フジロック>終了後も引き続きプレイリストを聞いてもらうしかけなども作ります。ステージの裏にインタビュースペースを作ってインタビューも配信し、そのアーティストの楽曲をきちんと聞いてもらえるようなプレイリストへの動線も作ります。

──変な質問ですが、そこまで労力とコストをかけて施策をして、しかも生配信は誰でも観られる完全無料。Amazon Musicはどこで収益を上げるんですか?まるでボランティアのようで。

竹林明日美:ボランティアではないですけど(笑)、ブランディングの視点でAmazon Musicというものがこういうメガフェスを世界配信することで、音楽の楽しさを知ってもらい、間口を広げていろんな人たちに音楽を楽しんでもらう。最終的にはそれって業界全体に還ってきて、私たちにもちゃんとストリーミングが回り、アーティストに還元し、それは私たちのビジネスにも直結するところだと思っていますから。

──それにしてもやることが大規模で。

竹林明日美:1番はやっぱり現場の熱量をきちんと伝えていくことが、今の自分たちがやらなきゃいけないことかなとは思います。本当にもう、今回はみんな知ってもらって、楽しんでくれることを目的にやっているので。

──Amazon Music、熱いなあ。

竹林明日美:いやいや、できる限りたくさんの人に見てもらうことが、今回本当にやりたかったことで、そこできちんとビューを稼げれば次にも繋げられるし、そこから色々な展開をしていける。まずは見てもらって知ってもらって楽しんでもらう。

──近い将来、ビジネス上においてもフェスの生配信は当たり前になっていると思うんです。その時に「振り返れば、最初の一滴は<フジロック'24>のAmazon Music施策だったね」と言われる日が来ますね。

竹林明日美:それは嬉しいですね。でも今回、「Amazon Music? 動画配信サイトじゃないんだ」と思いました?



──おそらく世のオーディエンスはどちらでもいいと思うんです。でもネットの無料サービスって「結局有料サービスに誘導するんでしょ?」という警戒心が拭えないですよね。でも今回の施策はそうじゃない。それ以上にインタビューコンテンツやプレイリストの取り組みも並行して行われる様子を見ると、Amazon Musicじゃないとできないことだったと理解しています。

竹林明日美:ありがとうございます。烏丸さんは<フジロック'24>行かれますか?

──ええ、もちろん。

竹林明日美:たとえば<フジロック>のステージって移動が遠いじゃないですか。「もう間に合わない」と思った時に「生配信を見ながら向かおうかな」ってこともできるんですよ。

──そうか、<フジロック'24>現地でも生配信って有効なんですね。気付かなかった。

竹林明日美:そうなんです。GREEN STAGEからFIELD OF HEAVENなんか、めっちゃ遠いじゃないですか。でも絶対見逃したくないとなったら、スマホで観ながら行くとか。


GREEN STAGE


FIELD OF HEAVEN

──現地で生配信を観るなんて、贅沢の極みかも。

竹林明日美:暑くてちょっとテントで休憩したいとか、ホテルに1回戻りたいという場合でも観られますから。もちろん電波の環境にもよりますけど、2サービスで提供しているので、Prime Videoで観ながらTwitchでチャットしながらコメントやファンダム感を楽しむような、新しい楽しみ方もできるんじゃないかなと思っています。

──それはいいですね。

竹林明日美:1方向のコンテンツじゃなくて、観ながらもみんなと会話して、本当にその場でフェスにいる感じを味わってもらえるような形でやりたかったんです。本当にいろんな楽しみ方をしていただけるようにして、「どこにいてもそこがあなたのフェス会場だよ」っていうメッセージをそのまま体現して欲しいです。

──夏休みの土日に家族サービス中の親御さんも、合間を縫って楽しめる、と。

竹林明日美:公園で子どもと遊びながら、同時にスマホで1人<フジロック>(笑)。



──そうしたら、次は<フジロック>に行きたくなるよな。

竹林明日美:気持ち的にも物理的にも金銭的にもハードルが高いですから、毎年行ける人って限られていますよね。ですから、ちょっとした隙間時間に<フジロック>を楽しんでもらって、いつかは苗場に行きたいと思ってもらえたらいいかな。ぜひ生配信で<フジロック>を楽しんでください。

──色んな音楽との出会いがあることでしょう。

竹林明日美:リアルタイムで苗場で行われているライブを生で共有する楽しさと興奮を味わってほしいです。Amazon Musicって、まだショッピングの延長みたいな存在で、音楽を聴くためのサービスなんだという認知に至っていないと思ってるんです。だからこういう取り組みを通じて、一般の人が新しいアーティストと繋がって新しいファンになっていく橋渡しになりたい。

──Amazonは買い物をするサービスですが、その物流は今後フィジカルもデジタルも同等に存在していくはずですから、音楽コンテンツもアマゾンが担うのは自然な流れとも感じます。

竹林明日美:そうですね。今年は<フジロック>TシャツもあるのでAmazonで買ってもらって。


Amazon限定の<フジロック>Tシャツ

──Tシャツはオフィシャルと同じデザインで色違いなんですよね?

竹林明日美:そうです。現場では物販って凄く並ぶじゃないですか。並ばなくて買えます(笑)。デジタルとフィジカル両方で楽しんでもらえるキャンペーンなど、いろんなビジネス展開がAmazonの中にありますから、そういった施策を通してファンとアーティストを繋いでアーティストにもできる限り還元していきたい。

──ボランティアじゃなくて(笑)。

竹林明日美:ええ(笑)。なんかボランティアみたいな感じになっちゃいますけど、最終的にビジネスとして成立すると思っています。そもそもみんな音楽を聴いてくれなくなったら、私たちも展開していけませんから(笑)。

取材・文◎烏丸哲也(BARKS編集部)

【FUJI ROCK FESTIVAL’24 独占生配信】

2024年7月2 日(金)~7月28日(日)
Prime Video
Day 1:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CZJM72H6
Day 2:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0D4FD5JVW
Day 3:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CV5SZT8Z
Twitch Amazon Music 公式チャンネル
Japan(CH1):https://www.twitch.tv/amazonmusicjp
US(CH2):https://www.twitch.tv/amazonmusic
UK(CH3):https://www.twitch.tv/amazonmusicuk

【プレイリスト「ハリー杉山 Navigates FUJI ROCK FESTIVAL '24」】
https://music.amazon.co.jp/playlists/B0D9LF3TM6


Day 1


Day 2


Day 3

Amazon Music 公式X「今年のフジロックはおうちでも楽しもう フォロー&リポストキャンペーン」

2024年7月11日(木)~7月28日(日)23時59分(日本時間)
参加方法:
(1)Amazon Music JP 公式 X アカウント(@amazonmusicjp)をフォロー。
(2)キャンペーン該当投稿をリポスト。
(3)当選者には後日DMが届きます。
・フジロック×アメックス W ネーム仕様 限定オリジナル Tシャツ:10名
・JBL 完全ワイヤレスイヤホン Live Beam 3:10名
・JBL ポータブルスピーカー FLIP ESSENTIAL2:10名
・De'Longhi 全自動コーヒーマシン マグニフィカ S ECAM22112B:5名
・De'Longhi ドリップコーヒーメーカー クレシドラ ICM17270J:5名
・Amazon ギフトカード 1,000 円分:100名
※非公開アカウントではご参加いただけません。
※その他詳細は、キャンペーン規約をご確認下さい。

【Amazon 限定カラーFUJI ROCK FESTIVAL ‘24 公式Tシャツ】

・ FUJI ROCK '24 苗場開催 25 周年 Amazon Limited Color Tシャツ
(https://www.amazon.co.jp/dp/B0D8K2TNZ7)
・ FUJI ROCK '24 Extraordinary Amazon Limited Color Tシャツ
(https://www.amazon.co.jp/dp/B0D8K6RRNB)
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(https://www.amazon.co.jp/dp/B0D8K71BKT)
・ FUJI ROCK AND ROLL FESTIVAL '24 Amazon Limited Color Tシャツ
(https://www.amazon.co.jp/dp/B0D8K689DH)
・ FUJI ROCK '24 monsters band Amazon Limited Color Tシャツ
(https://www.amazon.co.jp/dp/B0D8GRZBG1)



◆Amazon music内<FUJI ROCK FESTIVAL ‘24>情報ページ
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