国際レコード産業連盟「世界で販売中の音楽CDは、3分の1が海賊版」と報告

国際レコード産業連盟（the International Federation of the Phonographic Industry、以下IFPI）は6/23に「現在、世界で販売されている音楽CDの約3分の1は正規なルートではない海賊版であり、米国だけでも46億ドル規模の海賊版市場が存在する」という報告書を公表した。

報告書によると、2004年に販売された海賊版音楽CDは約12億枚。これは、世界中の音楽CD販売の43％にもあたる。特に被害の規模が大きな“海賊版天国”と言うべき国は、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、パキスタン、パラグアイ、ロシア、スペイン、ウクライナの10カ国。IFPIは、これらの国を「海賊版が許容できないレベルで横行しており政府による一層の対策強化が緊急に必要」と述べた。

中でも、中国は海賊版の割合が85％と非常に高く、正規の音楽CDの方が少ないと指摘。中国国内での海賊版音楽CDの市場規模は4億1100万ドルと世界最大であり、政府による対策を強く迫っている。

ここ数年問題になっているデジタル音楽データの増加も併せて注意すべき国・地域として、ブルガリア、カナダ、韓国、台湾の名も挙がっている。

国際レコード産業連盟は、英国に拠点を置く団体。世界76カ国に1500以上の音楽プロデューサーや音楽関連企業などを会員に持つとともに，46カ国に加盟団体を持っている。

問い合わせ先：http://www.ifpi.org/
http://www.ifpi.org/（英語サイト）
報告書に関するプレスリリースはこちら（英文）