“洋楽買いつけ”大特集【ギターを聴け!'80年代の名ギタリスト編】

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【ギターを聴け!80年代の名ギタリスト達編】


L.A.を中心にヘヴィメタル・ブームが巻き起こった'80年代。
脅威のテクニックを持ったギタリストが続々登場した。
もちろんヘヴィメタルだけではなく、今なお第一線で活躍するギタリストの多くが頭角を現したのも'80年代。
そこでギターに注目してロックの名曲をピックアップした。

『フロンティアーズ』 ジャーニー
「時への誓い」


アルバム『フロンティアーズ』より

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『Escape』『Frontiers』を連続でヒットさせ、'80年代に黄金期を築いたジャーニーのギタリストはご存知ニール・ショーン。サンタナのバンド在籍時から天才少年として有名だったテクニシャンだが、むしろ歌い上げるようなメロディアスなソロが彼の真骨頂。ハイトーンが冴え渡る情感たっぷりのS.ペリーの歌声との相性もばっちり。この曲を聴けば、当時ジャーニーのバラードが軒並みヒットした理由が見えてくるかも。
『月に吠える』 オジー・オズボーン
「月に吠える」


アルバム『月に吠えるより

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無名ながら才能あるギタリストを次々に発掘してきたオジー・オズボーン。初代の故ランディ・ローズばかりが注目されるが、この曲で一気にブレイクしたジェイク・E・リーもすごい。ステージでの見栄えは抜群にカッコいいし、テクニックもずば抜けていた。メタルギタリストの多くに影響を与えた緻密なリズムや斬新なヴォイシングは、この曲でも爆発している。とくにエンディングのソロのスピード感には圧倒される。
『ザ・ファイナル・カウントダウン』 ヨーロッパ
「ザ・ファイナル・カウントダウン」


アルバム『ザ・ファイナル・カウントダウン』より

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'03年再結成し、9月には新譜も発表したヨーロッパ。母国スウェーデンと日本だけで知られていたその名を世界的なものに押し上げたのが'86年のこの曲。ジョーイ・テンペストの透き通ったヴォーカルは北欧らしく叙情的なメロディを美しく歌い上げ、ジョン・ノーラムのハイテクニックながらメロディアスなギターソロが彩る。そしてなんといってもイントロを飾るシンセのフレーズが印象的。今聴いても完成度は高い。
『One Night At Budokan』 マイケル・シェンカー・グループ
「Armed and Ready」


アルバム『One Night At Budokan』より

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スコーピオンズ、UFOとドイツのHMバンドを渡り歩き、若き天才ギタリストと呼ばれていたマイケル・シェンカー。自らの名を冠したグループでも、トレードマークである白黒ツートーンのフライングVを弾きまくった。彼らしさ全開のこの曲では、これぞハードロックという耳に残るリフ、ハイテクながら“泣き”も見せる絶妙のソロが聴ける。ロック小僧なら誰もが憧れるシンプルな力強さがここにある。
『ターボ』 ジューダス・プリースト
「ターボ・ラヴァー」


アルバム『ターボ』より

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シャウトするハイトーン・ヴォーカルとゴリゴリのギター・リフ、重厚かつスピーディなリズム。誰もが思い浮かべるヘヴィ・メタルをそのまま体現してきたジューダス。'86年の「ターボ」ではギターシンセを導入するなど賛否両論を呼んだが、パワフルで疾走感あるジューダスならではのメタルサウンドが不変なのはこの曲を聴けばわかる。結成30年目にしてロブ・ハルフォードも復帰、今後にも期待したい。
『Killers』 アイアン・メイデン
「Killers」


アルバム『Killers』より

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イナタいリズム、タイプの異なるツインギター、激しく動きまわるベースに朗々とコブシをまわすヴォーカル。パワー全開ストレートなアメリカンハードロックとは違う、独特のメイデンサウンドはデビュー当時から一貫しているが、まだスピーディで荒けずりな、この2ndアルバムのタイトル曲を聴けば、さしものメイデンも時を経て角がとれていったことがわかる。怒涛のように迫り来る、メタルの原点を聴くべし。
『Slip Of The Tongue』 ホワイト・スネイク
「Fool For Your Loving」


アルバム『Slip Of The Tongue』より

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'80年の『Ready An' Willing』に収録されていた名曲のセルフカヴァー。ブルース調のオリジナルに比べて軽くきらびやかな仕上がりなのは、ザッパ出身のバカテク・ギタリスト、スティーヴ・ヴァイが参加した影響だろう。そのため古くからのファンにはそっぽを向かれたが、やはり名曲。カヴァーデイルのヴォーカルも渋みが増していて心に染み入る。ギターは賛否両論だが、特にバッキングは歌心があって心地いい。
『ターン・バック』 TOTO
「リヴ・フォー・トゥデイ」


アルバム『ターン・バック』より

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10代の頃よりスタジオでの長いキャリアを持つスティーヴ・ルカサーの演奏は、多くのアーティストのアルバムで聴けるが、もっとものびのびと弾いているのはやはりTOTO。この曲はルカサー色が濃く表れた『ターン・バック』の収録曲で、自らリード・ヴォーカルも務め、ギターを中心とした骨太のロックになっている。ソロも王道的ロックギターだが、スケールやリズムにちょっとしたシカケがあるのがルカサーらしいところ。
『リーン・イン・トゥー・イット』 Mr.Big
「To Be With You」


アルバム『リーン・イン・トゥー・イット』より

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日本のTVの歌番組にもレギュラー出演していた超高速ハイテクギタリストのポール・ギルバート、ギタリスト顔負けの速弾きベーシストのビリー・シーンをメンバーにそろえるMr.Bigだが、出世作はこの落ち着いた雰囲気のアコースティックなナンバー。結婚式の定番ソングの1つになっているし、最近CMでも使われたのでおなじみだろう。エリック・マーティンの素朴な歌声が耳に残り、自然と口ずさみたくなる温かい曲だ。
『ドリーム・ポリス』 スティ-ヴィ・レイ・ヴォ-ン
「迷信(ライヴ)」


アルバム『エッセンシャル・スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブル』より

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ジミ・ヘンドリックスの継承者、希代のブルースギタリストとして、数多くの信奉者を持つスティーヴィ・レイ・ヴォーン。'83年のデビューから飛行機事故で亡くなる'90年まで、'80年代を駆け抜けた。かのジェフ・ベックも取り上げたこの「迷信」は、スティーヴィ・ワンダーのオリジナルに近いファンキーな雰囲気。ライヴヴァージョンなので、ヴォーカルからもギターからも、熱いブルースの匂いがムンムンと伝わってくる。

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