【緊急短期連載 Vol.7】ロス・ロンリー・ボーイズの血に流れ続けるスティーヴィー・レイ・ヴォーンの魂


いよいよ来日公演が迫ってきた、スティーヴィー・レイ・ヴォーンのDNAを受け継ぎサンタナ直系のラテン・グルーヴを生み出す最強のライブバンド、ロス・ロンリー・ボーイズ(以下LLB)。彼らが最大の影響を受けているのが、同じテキサス出身のギタリスト、スティーヴィー・レイ・ヴォーン(以下SRV)だ。
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| ▲スティーヴィー・レイ・ヴォーン |
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| ▲『ライヴ・アライヴ』スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブル |
彼らはアメリカ・テキサス州出身だが、まさにその土地が匂い立つかのようなサウンドを特徴としている。その根幹を成すのが、ヘンリーのギターの持つ“テキサス・トーン”。これなくしてLLBサウンドはあり得ないと言ってもいいほど、バンド全体から見て重要な要素となっている。
この“テキサス・トーン”とは要するにスティーヴィー・レイ・ヴォーンが確立したギター・サウンドであり、まずギターはフェンダー・ストラトキャスターであること。ひとつは弦の太さ。その上で、全弦のチューニングを半音下げる。ギター・アンプのトレブルを上げ、ミドルとベースを下げ目にするのが基本。LLBのヘンリーも同じようなタイプであり、“極上テキサス・トーン”を奏でることのできる数少ないギタリスト。ヘンリーのエフェクターは日本製のアイバニーズ TS9。ソロ時にオーバードライヴ・ペダルを踏んでブーストする。これはSRVが好んで使っていたものである。
LLBサウンドはSRVと切っても切り離せない。でもそれは単なる音作りやテクニック的な話だけではないとヘンリーは語る
「スティーヴィーは俺にとって“偉大な先生”だった。スティーヴィーに出会って全てが変わった。一番重要なのはテクニックや楽器の善し悪しじゃない。ギターに込める気持ち、魂なんだ。彼のおかげで俺はブルースを知ることができた。彼の魂は俺たちの血となり、肉になっている。血の中に流れ続けているんだ」
スティーヴィー・レイ・ヴォーンに敬意を表し、愛し続ける彼らはSRVのイベントによく顔を出す。2013年はオースティンで行われた<fun fun fun fest>でSRVトリビュートをLos Lobosとともに演奏したり、ファン主催のバースデイ・イベントなどにまで飛び入り参加。そして近々のライヴではセットリストによく「The Sky Is Crying」を取り入れている。この曲を演奏すると彼らは「神が降りてくる」と語る。
2014年はスティーヴィー・レイ・ヴォーン生誕60周年となるアニバーサリー・イヤー。その始まりでもある来日公演で、SRVの名曲をテキサス・トーンで奏でて神がかり的なパフォーマンスを披露してくれるかもしれない。
ロス・ロンリー・ボーイズ『レヴェレーション』
SICP-3889 ¥2,520
※日本3カ月超先行リリース(US2014年2月)ボーナストラック2曲収録
<ロス・ロンリー・ボーイズ来日公演>
東京 1月30日(木)LIQUID ROOM
名古屋 2月1日(土)NAGOYA CLUB QUATTRO
大阪 2月2日(日)UMEDA SHANGRI-LA
[問]SMASH 03-3444-6751
「ロス・ロンリー・ボーイズライブ・イン・ジャパン」
2011年2月の初来日公演をWOWOWにて再放送
1月28日(火)夜10時45分~
◆チケット詳細&購入ページ
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