【ライブレポート】清塚信也、47都道府県ツアー完走。「言葉のない音楽は、お一人お一人が感じたことが正解です」

清塚信也が、2026年7月12日に、2025年9月から全国を巡ってきた<清塚信也 47都道府県ツアー2025-2026>の大千穐楽公演を、東京・サントリーホールで開催した。なお、当日の公演はU-NEXTにて独占生配信され、7月15日18時からは見逃し配信もスタートする。
以下より、大千穐楽公演の模様をお届けしていく。
7月12日に<清塚信也 47都道府県ツアー2025-2026>の大千穐楽となる、東京・サントリーホール公演が開催された。清塚は前日に行われた<EIGHT-JAM FES>にEIGHT-JAMスペシャルバンドとして出演。サントリーホール大千穐楽には兵庫・神戸からの会場入りとなった。
光沢感のある黒いスーツでステージに登場したオープニングから、客席からの大きな拍手に包まれた。おもむろに1曲目の「ベートーヴェン・ファンタジー」を演奏。美しく壮大な装飾が施されたサントリーホールに響く清塚のピアノに全ての観客が静かに聴き入った。まさにベートーヴェンのヒットメドレーのようなこの曲は、次第に息を呑むほど凄まじいエネルギーを放つ熱演を生み出していく。幼少期からクラシックピアノの英才教育を受けて培った変幻自在の技巧で、ベートーヴェンのパッションを伝える1曲目を弾き終えると「どうも、天才ピアニストの清塚です」と挨拶した。

清塚は「私は小さい頃から朝5時に起こされ『今は歯を食いしばって、いつかサントリーホールに立てるようになりなさい』と母に言われてピアノの練習に励んできたんですよ」と笑いを交えながら語った。幼少期から憧れ、これまで幾度となく演奏を重ねてきたサントリーホールは、清塚にとってひときわ思い入れの深い場所なのだ。
今や日本を代表するクラシックピアニストでありながら、音楽番組の司会やバラエティ番組への出演などもこなし、トークでも魅了するエンターテイナー・清塚信也。彼は、2026年6月にピアノ演奏に加えてトークもスタジオ収録したアルバム『KIYO-LOGUE』をリリースしたばかり。この日のプログラムでも前半は、シューマンとブラームスにまつわる恋愛ミステリーを紹介しながら演奏するなど最新アルバムの内容が生で体感できる感動が味わえた。羽のように甘く柔らかなタッチでリストの「愛の夢」を演奏するも、弾き終えるとすぐにマイクを手にして「リストって、1曲に1回は自分のピアノの上手さを見せつけないと気が済まないんですよ。私はこれを『リストの発作』と呼んでいます」と話して会場を沸かせる。感動したり、興奮したり、どっぷりと音楽世界に浸らせながら、それだけでは終わらない楽しさがあるのが清塚のコンサートの醍醐味だ。


休憩を挟み、松任谷由実「春よ、来い」から始まったプログラム後半。トークでは羽生結弦選手とのエピソードを話したり、「ザナルカンドにて」、「闘う者達」、「ディズニー・メドレー」など幅広い楽曲を披露する。清塚のオリジナル曲「Serendipity」と「人生の光」では自身が曲に込めた真摯なメッセージがしっかりと伝わってくるような祈りに満ちた演奏で、会場全体に一体感を生み出した。
この47都道府県ツアーの各地での模様は、自身のYouTube「きよりんチャンネル」でもアップされており、公演中に観客が会場で書いたお便りを紹介するコーナーも見どころのひとつだ。この日も箱に入ったたくさんの紙をランダムに選んで読み上げながら、ユーモアたっぷりにコメントしていく。そのお便りには1人1音の、「好きな音」が書かれていて、それらを使った即興演奏でも楽しませてくれた。
終盤では「長い旅をさせていただけて、感謝しております。これからも皆様の支えになれるよう、活動していきます。言葉のない音楽は、お一人お一人が感じたことが正解です」と挨拶。そして「コウノドリ・セレクション」として「Maze, Blaze &Raze」、「Sound Seeker」、「Baby, God Bless You」など6曲を披露。清塚の覚悟を、そのまま一音一音に刻み込むかのような演奏。とりわけこのセレクションでは、まさに命を懸けるように鍵盤へ向かう清塚の姿があり、その鬼気迫るほどの集中力と凄みが、会場全体をのみ込んでいった。ドラマを彩った多くの名曲たちは今もなお多くのファンに愛され続け、旋律が紡がれるたびに物語の記憶や登場人物たちの姿がよみがえり、客席のあちらこちらで涙を誘う。静寂の中に響く繊細な音色から、感情が一気にあふれ出すような激しいパッセージまで、そのすべてが胸に迫り、観客はただ息を呑んで聴き入っていた。鍵盤を打つ音はもちろん、足を踏み鳴らす靴音や息遣いまでもが伝わってくるような、清塚の熱気溢れる演奏。その圧倒的な熱量が客席へ押し寄せ、感動が幾重にも重なっていく、壮絶ともいえるフィナーレとなった。
清塚は最後の1音を弾き終わると立ち上がり、満面の笑みで両手を掲げ「ありがとー!」と言いながら、会場を見渡した。鳴り止まないスタンディングオベーションに応えてのダブルアンコールまで、忘れられない光景として観客の胸に刻まれたことだろう。
なお、本公演はU-NEXTで生配信され、会場のみならず、全国の視聴者もリアルタイムでステージを見守った。配信も大きな盛り上がりを見せ、終演後には演奏の迫力や感動を伝える反響が広がるなど、サントリーホールで生まれた熱気は画面を通して多くのファンに共有された。


2025年9月の神奈川・横浜みなとみらいホールを皮切りに全63公演、延べ10万人を動員した大規模なツアーにふさわしい、華々しい熱狂に包まれた大千穐楽だった。
文◎上野三樹
◾️U-NEXT 見逃し配信情報

<清塚信也 47都道府県ツアー2025-2026 大千穐楽>
視聴ページ:https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000014776
ライブ配信:7月12日(日)13:30 ~ライブ終了まで
見逃し配信:7月15日(水)18:00~7月29日(水)23:59まで
視聴料:4,500円(税込)
販売期間:~7月29日(水)20:00まで
配信公演:7月12日 東京・サントリーホール 公演
※視聴可能デバイスに関してはこちらをご確認ください
◾️ニューアルバム『KIYO-LOGUE』
2026年6月3日(水)リリース
SHM-CD UCCY-1126 ¥3,520(税込)
購入:https://kiyozuka.lnk.to/kiyologuePR

▼トラックリスト
01.バッハとスカルラッティ 〈トーク〉
02.平均律クラヴィーア曲集 第1巻から 前奏曲 第2番 ハ短調 BWV847(J.S.バッハ)
03.ソナタ ニ短調 K.141(D.スカルラッティ)
04.シューベルト 〈トーク〉
05.即興曲 変ホ長調 D899 作品90の2(シューベルト)
06.シューマンとブラームス 〈トーク〉
07.《子供の情景》作品15から 第7曲〈トロイメライ〉(シューマン)
08.《6つの小品》作品118から 第3曲〈バラード〉(ブラームス)
09.ワルツ イ短調《ファウンド・イン・ニューヨーク》(ショパン)
10.ショパンとリスト 〈トーク〉
11.愛の夢 第3番 S.541の3(リスト)
12.ショパンと滝廉太郎 〈トーク〉
13.前奏曲 第15番 変ニ長調 作品28の15〈雨だれ〉(ショパン)
14.憾(滝廉太郎)
15.ドビュッシーとガーシュウィン
16.《ベルガマスク組曲》から 第3曲〈月の光〉(ドビュッシー)
17.ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュウィン)
18.最後のご挨拶
19.Serendipity(清塚信也) * KITTE 開業10周年記念公式楽曲
20.人生の光(清塚信也) *ミュージカル「アンドレ・デジール 最後の作品」より
▼購入者特典情報
・UNIVERSAL MUSIC STORE: B3ポスター(UMストア絵柄)
・清塚信也Official Fan Club「ファンクラブとかじゃないんで」:B3ポスター(FC絵柄)
・公演会場:ポストカード
・タワーレコード:差し替えジャケット
・Amazon:メガジャケ
※旧譜とのセット購入で新譜メガジャケ+旧譜メガジャケ
・HMV:ポストカード
・山野楽器:ポストカード
・その他CDショップ:ポストカード






※各特典は数量に限りがございます。また、特典の付与がないお店もございます。
※特典のお渡しは店頭でのお会計時もしくは商品お届け時になります。
※公演会場によっては物販がない場合もございます。






