【インタビュー】NEK!、デジタルシングル「FLiCK」でメジャーデビュー「スマホからはわからないわたしたちの魅力を感じて」

──NEK!は“スラングロックバンド”を掲げており、ネットスラングやSNSと密接な歌詞もバンドの持ち味のひとつです。歌詞は4人で意見を言い合って固めていくそうですね。
Kanade:NEK!の歌詞はネットに対しての反骨精神や、ダークな本音が出ているようにも見えるけど、それはSNSで苦しんでいる人たちに前向きになってほしい、ポジティブな1歩を踏み出してほしいという思いから書いているものなんですよね。「せっかくの人生、楽しく生きていきたいよね」という思いを全曲に込めています。
Hika:ここ2、3年はAIの進歩が凄まじくて、そこにのめりこみすぎている、頼りすぎている同世代の子も多い印象があるんです。流行は知識として取り入れるぶんにはいいけど、流行に自分自身が乗っ取られないように気をつけることが、いまの時代を生きていくうえで大事なのかなって。だからこそ自分らしさを忘れないでほしい。そういう思いを今後も届けていきたいです。
Cocoro:やっぱりSNSやネットって魅力的だから、どんどんのめり込んで見ちゃうんですよね。今後はどんどん人工知能も発達して、現実世界でしゃべらない人も出てくるんだろうし、スマホの中に自分がいる、スマホの中が自分のすべてだと思っちゃう人もいる気がする。でも身体は現実世界にあるから、現実世界も大切にしてほしいなと思っていますね。
Natsu:いまスマホは生活と切っても切れない関係になってきていると思うんです。だからこそ適度な距離感が必要だけど、それができない人もすごく多い気がしていて。NEK!の曲がそんな世の中を完全に変えられるわけではないけれど、そうやって苦しんでいる人たちに少しでも寄り添えたらいいと思っていますね。歌詞を読んで少しでも「ちょっとリアルな世界を見てみようかな」と思ってもらえたら、それがベストだなって。
──いまおっしゃっていることが、メジャーデビュー曲「FLiCK」にしっかりと込められていますよね。サウンド面ではこの2年で育てたNEK!の強みが活かされていますし、歌詞には「SNSやインターネットを入口にしてライヴで出会いたい」という思いを強く感じました。
Natsu:やっぱりバンドには、ライヴに来てもらわないとわからない魅力がたくさんあると思うんです。ライヴだからこそ伝わるNEK!の魅力を知ってほしいからこそ、リアルで会いたいという気持ちがすごく大きいです。
Kanade:わたしは以前、実際にライヴに足を運ぶタイプではなかったので、ライヴに行かないまま好きなバンドが解散したり、活動休止をして後悔してきたんです。人間誰しもいつどうなるかわからないから、後悔しないようにいま行動してほしいなって思います。
Hika:「FLiCK」にはスマホの中に閉じこもってないで表に出て、一緒に外に出て楽しもうぜ!って気持ちを込めましたね。SNSを通じて素敵な出会いがあったからこそメジャーデビューができて、昔の自分では想像できなかった環境になって。でもこの状況はSNSがなかったら実現しなかったんですよね。
Cocoro:NEK!をたくさんの人に知ってもらえたのも、SNSのおかげだもんね。ライヴに来てもらうためにSNSを窓口として使わせてもらっています。
Hika:SNSはありがたいものだし、メリットが多いぶんダメージは大きかったりもするし。ほんと正解がわかんなくなっちゃったりする時代だからこそ、前向きになってほしいんです。
──皆さんのお話を聞いていて思いましたが、ネットで苦しい思いをする原因はスマホの中から出ていないからかもしれませんよね。何かの窓口やきっかけとして付き合うなら、すごく味方になってくれる存在なんだろうなと。
Hika:確かに。本当にそうですね。
──手元のスマホを触るだけで娯楽にはたくさん恵まれるけれど、実際に身体を動かすことで能動的に得たものは経験になりますよね。そういう意味でもNEK!のライヴも動画と生身ではかなり別物だと思います。
Cocoro:ライヴはお客さんの熱がすごいんですよ。わたしたちもそれに触発されるかたちで演奏しているので、お客さんとバチバチになって作り上げているあの空間をぜひ体感しに来ていただきたいんです。
Hika:もちろん、かっこいいと思える映像をアップしていますが、実際のライヴはこんなもんじゃないと自信を持って言えます。ライヴに来てくれたらもっとNEK!の魅力を伝えられると思ってて。「本当に弾けるの?」とか「かわいいだけでしょ」と思ってる方も、とにかく1回ライヴに来ていただきたいです(笑)。
Cocoro:演奏とMCにギャップがあるとよく言われるので、それを観たらまた曲の感じ方も変わるかも。「FLiCK」の歌詞にも演奏にも、「スマホからはわからないわたしたちの魅力を感じてほしい」という思いを込めました。
──「FLiCK」はポップパンクテイストのサウンドで、テンポも落ち着いているので、4人全員がご自身のカラーをのびのびと凛々しく出しているのも印象的でした。
Cocoro:重低音とエッジを効かせたロックサウンドに、共感性のある歌詞を乗せるというNEK!のスタイルと、いろんな人に聴いてもらえるポップなサウンドを両立した楽曲にしたいねという話でまとまりました。メンバーの持ち味をしっかり残した、ポップでありながらちゃんとロックをしている、いいとこ取りの曲を目指しましたね。
Hika:NEK!らしさを残しつつ、ポップに、ジャンルレスに幅広く作っていきたいという意思表示でもありますね。
Natsu:わたしは結成当初からよくやっている手法を取り入れました。ギターソロでタッピングを入れて、リフをオクターブで弾いています。
Cocoro:ゴリゴリで手数足数も多いのが普段のわたしの持ち味だと思っているんですけど、「FLiCK」は普段激しめの曲を聴かない人たちにも刺さってほしかったので、ドラムは出るところは出る、引くとこは引くという塩梅を大事にしました。サビ前とサビ終わりにブレイクを入れて緩急をつけたり、後半のHikaとのラップとの掛け合いみたいなドラムはかなりてんこ盛りにしました(笑)。
Kanade:ベースはギターとドラムの間みたいな感じで考えましたね。NEK!の色のひとつであるスラップを随所で入れつつも、サビでは支える側に回って引き算を大切にしました。全体の印象は結構ポップだけど、ギターソロやラップのところが重たいサウンドになるので、ここでは5弦ベースを使って支えつつも尖った感じを出しました。メリハリや波を意識してフレーズを作りましたね。
──ヘヴィな音と、ソフトで軽やかなHikaさんの歌のコントラストもアクセントになっています。
Hika:これまではダークな雰囲気で歌うことは多かったけれど、「FLiCK」はリズムを出すように歌いました。あと、いつか歌詞に地元の長崎弁を入れたいなと思っていたので、メジャーデビュー曲というこのタイミングで入れてみました。ちょっと踏み込んだ自分要素を入れてみたら面白いかなと思ったんですよね。ここからがまたスタートなので、どんどん大きくなっていくぞと気合いが入っています。
──9月に東名阪で開催する<NEK! MAJOR DEBUT TOUR>も、さらに成長したNEK!にこうご期待ですね。
Hika:わたしたちには日本武道館に立ちたいという目標があるので、そのためにいまどうするべきか、何を頑張らないといけないのか、いつもシビアに向き合っています。目の前のことを頑張ったその先に、日本武道館が待っていると思うんです。
Cocoro:今年の2月から4月にかけて回った結成2周年の全国ツアーで、2日連続ワンマンを初めて経験して「もっとスタミナをつけないと!」と心の底から思いました。NEK!の楽曲は1曲でも体力が全部持ってかれるんです(笑)。だから終盤はアドレナリン頼りというか、ラストまで気合いでこぎつけていくところもあったんです。これからは気合いで乗り切るNEK!ではなく、余裕で最後まで楽しんでいるNEK!を見せられるようにしていきたいですね。熱さも冷静さも兼ね備えたうえでライヴに臨めるようになりたいです。
Kanade:全国ツアーは本当にいろんな学びがあったんですよね。最初のうちは前向きな気持ちだったけど、回数を重ねるごとに課題が浮き彫りになって、どんどん自分で自分を追い込むようになっちゃって、どんどん気持ちが重くなって自分自身に必死になっちゃった時期があったんです。自分を責めすぎず、もっと周りを見ていきたいですね。自分だけでなく周りも巻き込んで、全部をいい空気にしていきたい。心の持ちようって大事なんだなと痛感しています。
Natsu:わたしは最近ようやくギターのワイヤレスを導入できたので、ようやくKanadeと一緒にステージを動き回れるのが楽しみですね。そしたらステージでの見え方も変わるし、大きい会場でのライヴの作り方がすごく変わるなとわくわくしているので、9月の東名阪ツアーでは新しいギタープレイを見せられると思います。
──花形であるギタリストの表現の幅が広がるとなると、ヴォーカリストも負けてられないといったところでしょうか。
Hika:負けられないですね。ギターだけじゃない、ドラムの太いキックにも、ベースのスラップにも、フロントに立つ人間として負けられないです。もともとNEK!は、バラードからめちゃくちゃ速いロックまで楽曲の振れ幅が大きいので、ライヴのコントロールが難しいんです。でもみんなを楽しませるためには、その手綱をしっかりと持たなきゃいけないなと思っています。だから体力と精神力をしっかりつけていきたいですね。ただただ「このかっこいいメンバーと一緒にバンドをやりたい!」という衝動だけで始まったけど、一緒に1歩ずつ活動をしていくごとにどんどん目標が明確になって、大きくなって。日本武道館もそうだし、世界にも行きたい。4人で力を合わせて、課題を一つひとつしっかりクリアしていきたいです。
取材・文◎沖さやこ
■Major 1st Single「FLiCK」
2026年6月10日(水)Release
配信リンク:https://lnk.to/NEKI_FLiCKWE
■<NEK! MAJOR DEBUT TOUR>

2026年9月4日(金) 大阪・梅田 BANGBOO
開場 18:30 / 開演 19:00
2026年9月5日(土)愛知・RAD SEVEN
開場 16:30 / 開演 17:00
2026年9月23日(水・祝)東京・duo MUSIC EXCHANGE
開場 16:15 / 開演 17:00
■券種/料金
全自由:5,000円(税込)
※ドリンク代別途
※未就学児童入場不可
※公演中止・延期の場合を除き、お客様のご事情による払い戻しはできませんのでご了承ください。お1人様 4枚まで/WEB受付のみ/紙・電子チケット選択可/ 発券開始:各公演日1週間前~
【オフィシャル2次先行(抽選)】
受付期間: 6/4(木) 12:00 – 6/22(月) 23:59
お申し込みはこちらから▼
https://l-tike.com/nekiband/




