【ライブレポート】NEK!、自身最大規模のツアー完遂「音楽って人を繋いでくれるものなんだ」

2026.05.05 18:00

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NEK!(ネキ)の全国ツアー<NEK! 2nd ANNIVERSARY LIVE TOUR 2026>のファイナル公演が4月26日、東京・渋谷CLUB QUATTROにて開催された。

NEK!は2024年2月に結成されたHika(Vo, G)、Natsu(G)、Kanade(B)、Cocoro(Dr)からなる4人組ガールズバンド。自ら“スラングロックバンド”と謳い精力的な活動を続ける中、2025年8月にはZepp Shinjukuでのワンマンライブが実現し、その際にはポニーキャニオンからのメジャーデビューからのメジャーデビューも発表され、大きな注目を集めてきた。

そんな彼女たちが2月8日からスタートさせた<NEK! 2nd ANNIVERSARY LIVE TOUR 2026>は、文字通りバンドの結成2周年を記念して開催されたもの。約3ヶ月にわたり全12会場をまわる、自身最大規模のツアーとなった。

ソールドアウトを記録した東京での最終公演は、Hikaが激しくギターをかき鳴らす「Get Over」からスタート。Cocoroが刻むビートに乗せて、バンドの面々は前のめりで勢いのある歌と演奏を響かせていく。幕開けから熱の入りまくった彼女たちを前に、オーディエンスのギアも冒頭からフルスロットル状態。そんなフロアを目にし、Hikaやバンドの面々は笑みを浮かべながらさらに気合いの入ったプレイを届けていった。

間髪入れずに「Clock up!」になだれ込むと、観客のシンガロングやコール&レスポンスも加わり、会場の熱気はさらに高まることに。さらに、Hikaの「まだまだいくよ!」という煽りに続いて「Tic Tac Toe」が繰り出されると、フロアは早くもこの日最初のクライマックスを迎え、この公演が間違いなく成功するであろうことを確信させた。

3曲終えたところでHikaが「3曲、あっという間。この感じだと、(ライブ)あっという間に終わるんじゃない?」と、ちゃめっ気たっぷりに話すと、フロアは歓喜の声で湧き上がる。続けて「この勢いで最後までついてこれますか?」と煽ってみせると、Natsuによるパワフルなギターリフとともに「GiMMiCK」にてライブは再開。Kanadeの豪快なスラップをフィーチャーしたダークな「Frog Flog」、曲中の〈しょうもない〉のフレーズでシンガロングが発生し一体感を生み出す「zero-sum」、低音の効いたサウンドに乗せてHikaが時に力強く、時に優しく歌ってみせる「ENDLESSGAME」と、緩急に富んだ楽曲群で観る者を大いに楽しませていく。

ライブ中盤では、Hikaが「次の曲に入る前に、少し話しておきたいことがあって」と現在の心境を語る場面も。彼女は「NEK!が始まる前の自分は、ひとりで(音楽を)やっていたからかわからないけど、『うまく音楽やれないな、もう無理かも』みたいにしんどくて、自分に自信がなくなるときが多かったんです。それでもこうやって音楽を続けられているのは、支えてくれる家族とか友達がいてくれたり、諦めたくない夢があったから。今はこうやって最高のメンバーに出会えて、たくさんの方が集まってくれて、NEK!の音楽を聴いてくれて、すごく幸せだなって思います。ありがとうございます」とフロアに向けて感謝を伝えると、「だから、そこのあなたに、今迷っているみんなにちゃんと届いていてほしいなと思いながら歌います」と口にしてから、「マリンスノウ」を素直な歌声で届けていく。そして、「Dear me」では優しい表情でアコギをつまびきつつ、ドラマチックなバンドアンサンブルに乗せて感情をぶつけてみせた。

感動的な2曲に続いては、Natsuの煽りから発生したクラップとともに、「Fake?」にて空気は一変。ファンキーなギターストロークがダンサブルさを醸し出す「Jumping」では、ギターを置いたHikaはダンサブルな曲調に合わせてステージ上を縦横無尽に動き回り、フロアの隅々にまで手を振り続ける。そこから「Dreams!!!!」で盛り上がりは急加速し、盛大なシンガロングとともにライブはこの日何度目かのピークを迎えた。

4人がツアーを振り返る和やかなMCを経て、「color chord」でライブもいよいよ折り返し。2つのギターリフが絡み合い重厚さを生み出す「OOAK」、Cocoroの豪快なビートがフロアを支配する「令現少女」、HikaのファルセットとNatsuの華麗なギタープレイが極上の空気を生み出す「Loner」、スラップを多用したKanadeのベースプレイが観る者を夢中にさせる「rip-off」と個性的な楽曲たちが続く中、「Fool」ではHikaが「かかってこいや!」とオーディエンスを扇動する場面もあり、ライブの熱気も最高潮に到達。ラウドロックにも通ずる激しさを持つ「Scrap Book」で沸点超えの盛り上がりを見せ、ライブ本編は終了した。

アンコールではツアーTシャツに着替えた4人が、「MAZE」にて息の合ったバンドアンサンブルを繰り出し、再びフロアの熱量を高めていくことに。その後、全12公演におよぶツアーの締めくくりとして、4人がそれぞれの言葉でファンに感謝を伝えていく。Natsuは「本当に毎日楽しくて……」と感動の涙を流すと、Cocoroはツアーを通じて今まで行ったことのなかった土地を訪れることができた喜びを口にし、Kanadeも「19年間生きてきた中で、一番濃い2ヶ月半でした」と笑顔で語る。

Hikaも「メンバーの思っていることって、こういう場でしか聞けないから感動しちゃって」と告げてから、「そもそもバンドができることって、当たり前じゃないんです。このメンバーって奇跡のような存在ですし、出会ったことも奇跡。(ファンの)みんなと出会ったことも奇跡なんです。音楽って音を楽しむだけじゃなくて、こうやって人を繋いでくれるものなんだって、12公演回って改めてその素晴らしさを実感しました」と素直な思いを吐露。

そして「最後、みんなで一緒に歌いましょう!」とフロアに呼びかけ、今のバンドのモードがダイレクトに反映された「biT bY biT」にて<NEK! 2nd ANNIVERSARY LIVE TOUR 2026>ファイナル公演は幕を下ろした。

面々の笑みを浮かべるメンバーが去ると、会場上手に設置されたスクリーンに突如不穏な映像が流れ始める。観客が期待に胸を膨らませる中、NEK!待望のメジャー1stシングル「FLiCK」が6月10日にリリースされること、東名阪ツアー<NEK! MAJOR DEBUT TOUR>が9月に開催されることが告知されると、会場は喜びの声と拍手に包まれた。

NEK!がここからどんな景色を見せてくれるのか、その未来が今よりもさらに明るいものになるであろうことは今回のツアー、そしてこの日のライブを観れば明白だ。結成からの2年でたどり着いた大きな通過点を経て、さらなる高みを目指す彼女たちの活躍に期待したい。

文◎西廣智一
写真◎Ryuji Kainuma

■セットリスト
01.Get Over
02.Clock up!
03.Tic Tac Toe
04.GiMMiCK
05.Frog Flog
06.zero-sum
07.ENDLESSGAME
08.マリンスノウ
09.Dear me
10.Fake?
11.Jumping
12.Dreams!!!!
13.color chord
14.OOAK
15.令現少女
16.Loner
17.rip-off
18.Fool
19.Scrap Book
アンコール
EN1.MAZE
EN2.biT bY biT

■Major 1st Single「FLiCK」
2026年6月10日(水)Release


■<NEK! MAJOR DEBUT TOUR>
2026年9月4日(金) 大阪・梅田 BANGBOO
開場 18:30 / 開演 19:00

2026年9月5日(土)愛知・RAD SEVEN
開場 16:30 / 開演 17:00

2026年9月23日(水・祝)東京・duo MUSIC EXCHANGE
開場 16:15 / 開演 17:00 

■券種/料金
全自由:5,000円(税込)
※ドリンク代別途
※未就学児童入場不可
※公演中止・延期の場合を除き、お客様のご事情による払い戻しはできませんのでご了承ください。お1人様 4枚まで/WEB受付のみ/紙・電子チケット選択可/ 発券開始:各公演日1週間前~
■ファンクラブ会員最速先行受付(抽選)
2026年5月1日(金)12:00~5月17日(日)23:59

NEK! OFFICIAL SITE(オフィシャルサイト&ファンクラブ)
https://neki.bitfan.id/
※ファンクラブへの入会、および東名阪ツアーのファンクラブ会員最速先行(抽選)の受付は5月1日(金)12:00より開始。