【ライブレポート】2日間ノンストップの幸福過剰摂取、<#きゅるるん大作戦>で証明されたホロライブ3期生の絆と進化

2026年1月17日・18日、Kアリーナ横浜にて女性VTuberグループ「ホロライブ」の3期生による<hololive 3rd Generation Live #きゅるるん大作戦 ~最強アイドル、推すしかないでしょ~>が開催された。
3期生は兎田ぺこら、不知火フレア、白銀ノエル、宝鐘マリンの4名から成り、昨年10月には本ライブと同名のEPもリリースしていた。「ホロライブファンタジー」というテーマのもとデビューした彼女らは2021年に<HOLOLIVE FANTASY 1st LIVE FAN FUN ISLAND>を開催しており、今回はナンバリングこそ冠していないものの、待望の2回目のライブ。さらに前回はコロナ禍のため声出し禁止や配席制限が施されていたこともあり、新旧ファンそれぞれによる様々な期待がこの大きな会場に充ち満ちていた。
2日間を通してソロ、ペア、ユニット、さらにはシャッフルカバーなど、音楽フェスの如く盛りだくさんなセットリストを、全編生バンドで演奏。「最強アイドル」のテーマにふさわしいキュートな楽曲を中心に、それぞれの魅力を余す所なく届けた。
定刻が近づくと、本人たちによる和やかな影ナレや、生声での円陣がファンの期待感を煽る。ムービーを経てステージに登場した4名は、きらめきをまといながらアイドル衣装に早着替え。それぞれの名前や所縁のあるワード、何よりたっぷりの愛を盛り込んだ王道アイドルソング「あいあいあいあい(ハート)あいらぶゆー」は今日のオープニングにぴったりだ。
続く「きゅる☆ちあ」では轟くようなコール&レスポンスが会場を揺らし、2日間のお祭りはいきなり最高潮の盛り上がりに。ステージでは3期生のアグレッシブなステージングに甘さ満点の衣装が映え、メインモニターが4分割でそれぞれの表情を抜いてくれるのもありがたい。間奏ではラインダンスに、ミニスカートの多段フリルが贅沢に揺れた。

いきなりの激しい運動量に、息切れ気味の4人。最初のMCでは、一息つくために自己紹介&コーレスタイム。この日のためにファンから募集したアイドル口上も披露し、衣装紹介では、ヘッドアクセサリーを中心にひとりずつ個性のあるポイントを紹介。バンドメンバーの協力を得て、エアバンド遊びも堪能した。
ソロパートの切り込み隊長は、ぺこらが務める。「今こそ全人類兎化計画を遂行する!」との宣言で「全人類 兎化計画!」「昇天直前Love it LIVE」「ララララビット!!」「兎座ストーリー」から成るオリジナル曲メドレーを展開。今日は3期生ライブだったはずが「あんたたちー!兎田リサイタルへようこそー!」とすっかりぺこら一色に支配すれば、つい彼女の1stソロライブの感動を思い出す。3曲目まで通常衣装で元気なステージを見せたが、「兎座ストーリー」でうさメガぺこら衣装に着替えて舞う姿は異国の踊り子のようだ。
さらにぺこらのベストフレンドの座を狙うノエルを迎え、“ノエぺこ”によるペアステージ。「Fantastic future」のカバーでは互いの衣装にもシナジーがあり、ぺこらの女神感とノエルの姫騎士感の組み合わせがまさしくファンタジーだ。続く“マリフレ”のペアステージでは、マリンとフレアが「許婚っきゅん」をカバー。こちらもベレー帽という共通要素や黒白のカラーリング、ミニスカとひざ丈の対比など衣装の組み合わせが楽しく、追いかけ合うような移動やキョンシーのような振り付けからも目が離せない。
その後はシャッフルカバーが続き、フレアがぺこらの「ペこらんだむぶれいん!」を、マリンがノエルの「ラフミーテンダー」を歌唱。それぞれ本家とは異なる声質が楽曲の新しい魅力を開拓し、特別感のあるステージとなった。

先程のペアステージで許嫁となり、MCでも一緒にハートサインをするなど“てぇてぇ”を見せたマリフレだったが、マリンは気まずそうにぺこらを呼び込む。流れ的に修羅場のようになってしまったが、気を取り直して挙式ソング「ブライダルドリーム」でこれ以上ない“ぺこマリ”を展開。途中ぺこらがマリンをビンタするも、最後には笑顔で抱き合ってハッピーエンドを迎えた。ステージに残ったぺこらはマリンのオリジナル曲「美少女無罪(ハート)パイレーツ」をカバー。頬を赤らめたり指を合わせたりといじらしい可愛さを魅せ、野うさぎも「ぺこらは無罪!」コールにすぐさま対応する。
ステージにくずおれたマリンが歌い出すのは「I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。」そこから「幽霊船戦」「スキスキDieスキ超Ayeシテル」と、1stソロライブ同様の流れを続ける。シスター衣装のマリンがターンをしたりステージを歩くごとに振袖やロングフリルが揺れてきらびやかだ。最後は通常衣装の「マリン出航!!」で締めくくる贅沢なメドレーで、一本の映画を見たかのような満足感に包まれた。

あっという間にDAY1の終盤に差し掛かる。改めて全員が集合したMCでは各階層とのコール&レスポンスを楽しみつつ、時折上がる個別のファンの声を拾う場面も。ライブタイトルにアイドルを冠しているだけあって、今回はファンサービスも多めな印象だ。
DAY1本編は、ポップチューン「よくばり電脳ガール」で明るく締めくくる。ここまでさまざまな衣装で魅せてきた4人だが、改めてアイドル衣装では赤、水色、オレンジ、グレーのバランスの良い配色が実に鮮やかだ。<後ろまで見えてる><画面の向こうも届いてる>という歌詞はライブでこそ強いメッセージ性を持ち、ぺこら・フレアが「明日も盛り上がっていくぞー!」と叫べば、呼応するように銀テープが舞った。

2日目、開演前のBGMが始まると、初日以上に熱量のこもった声出しが響く。その興奮が臨界点を突破した瞬間、この日も無事開幕を迎えた。オープニングムービーの終了とともに上手・下手からそれぞれ駆け足で登場した4人は、今日はアイドル衣装の黒バージョンに身を包んでいる。昨日の続きとばかりに「よくばり電脳ガール」でスタートダッシュを切ると、「2日目も盛り上がっていくぞ!」(ノエル)「きみたち、まだまだ声出せますよね!?」(マリン)と、Kアリーナ横浜の温度をさらに更新させていく。
フレアのしっとりとした歌声が空気を塗り替えれば、ここからはシャッフルメドレー。「ours」(フレア)、「いいわけバニー」(マリン)、「全力ジャンピング!」(ぺこら)、「パイパイ仮面でどうかしらん?」(ノエル)と、目まぐるしい展開で互いのオリジナル曲をカバーしていく。1人ずつ順番に歌う、その後方ではほかの3人がペンライトを振ったりオタ芸をしたりと思い思いに楽しみ、一緒に盛り上がる。なんだか3期生のカラオケオフコラボに参加しているような、貴重な体験だ。

MCでの衣装の言及を受けよく見ると、確かに白→黒のカラーリング以外にも、昨日は天使の羽の飾りがあった部分が悪魔の羽になっているなど、細部までこだわりが散りばめられている。多面的な魅力を持つ3期生にぴったりで、「天使と悪魔どっちが好き?」というマリンの意地悪な質問に、回答代わりのペンライトの色が綺麗に二分してしまったのも無理はない。
フレアメドレーは伸びやかな爽快チューンから情熱的なパレードソングまで幅広く、「Smile & Go!!」「アトリエ」「SKYSONAR」「Funfair」の4曲で構成。曲調が変わればフレア自身も歌い方をがらっと変え、それぞれの曲が一番映える見せ方をする巧みさはさすがとしか言いようがない。「みんなの歌姫」の看板が持つハードルを易々と超えてみせた。
ぺこらによって2026年には“ぺこフレ”があることが宣言されると、フレアの提案で、早速次の曲でぺこフレを見せることに。おそらくはDAY1でぺこノエが歌った「Fantastic future」に合わせたであろう、「Baby Sweet Berry Love」をカバーする。ともに白を基調とした衣装でシンメトリーなダンスを展開し、清楚度の高いステージに仕上がった。
余韻も束の間、ユニークな口上と動きでノエルメドレーが堂々スタートし、Kアリーナ横浜ごとバーチャル大分に連れて行く。少々……いやかなり個性的な空気感を逆に癖にさせてしまうのが、ノエル曲の真骨頂だ。そうして「VAVAVA!バーチャル大分」から「ほめのび」につなげ、「はっぴー」で衣装チェンジ。最後の「リリカルMonster」では、間奏中に「3期生のみんなや、応援してくれるみんなのおかげでここに立てたんだよ」と泣かせるコメントも挿し込んでくるのがズルい。

続いては、歌い終わったノエルとフレアによるMC。フレアから「今年はノエフレコラボ配信を1回」という控えめな目標が提示されると、ノエルからは「もっとしようよ!」とのお返事。楽屋トークでは、ノエルからはお肉多めのお弁当がおいしかったエピソード、フレアからは会場到着後しばらくは寒くて毛布にくるまっていたエピソードが明かされた。
「ラブラブな曲かも?」「予想外な曲かも?」「Kアリーナが不思議な空間になるかも?」など、いまいち的を射ない2人の匂わせから放たれたのは「オトノケ」。続く“ノエマリ”も「シャカビーチ~Laka Laka La~」とスーパーノエルワールドな選曲だったが、だからこそ成長を感じられたし、何よりフレア・マリンの低音も堪能できる。結果的には、ファンにとって非常に栄養価の高いパートとなった。
ノエマリによるMCも、無論やりたい放題だ。マリンがわざわざドラマーにリクエストし、SE付の壁ドンをノエルや客席に向けて披露すると、ノエルも真似をしてみる。が、どうしても相撲の張り手のようになってしまうなど、胸キュンというよりは終始笑いがあふれるトークとなった。他にも「もっと!」の声に答えて投げキッスを連続で贈るなど、今回のライブは特にファンとのコミュニケーションを楽しんでいる様子だ。
ここからは珠玉の選曲によるソロステージが順番に続いた。ぺこらの「最強女神†ウーサペコラ」では会場が壊れてしまいそうなほどのコールがKアリーナ横浜を揺らし、フレアが「架空と本当」の爽やかなパフォーマンスで癒しを届ける。ノエルが「ぎゅーどんかーにばる!」で刺激的なセリフや思い切りの良い寝相を披露した後は、はためく海賊旗のもと、マリンが「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」で観客を波乱万丈な航海へと連れ出した。

白バージョンのアイドル衣装に着替えて、「きゅる☆ちあ」で再び4人が大集合。3期生はもちろんバンドメンバーもコールで応える観客も、今この会場にいる全員がそれぞれに全力を出し、2日目の終盤とは思えない盛り上がりをつくっていく。
マリンが「キミたちの大きな要望があったから、こうして大きな会場でライブができています。キミたちの推し活がこの舞台をつくっているのです。じゃあこれ全部、キミたちのおかげじゃん!」と言うと、メンバーが口々に「ありがとう」と感謝を述べる。ノエルも「日々のお仕事だったり学校だったり、人生いろいろ辛いこともあるじゃないですか。でもきっと今日を全力で楽しんでくれて、思い出に残ったから、みんなこれから先の辛いことも乗り越えられるよね!」と呼びかけ、エモーショナルな雰囲気に。
ノエルが寂しい気持ちを押し込めて曲振りすると、暗転したステージの上で、設営も含めこのライブの模様を記録したムービーが流れる。ピアノの旋律が感動を際立たせるバラードソング「3tay on, 3tay together」はエンディングにぴったりだが、決してお別れの歌ではない。<これからも続いてゆくんだよ わたしたちのstory>――4人が笑顔でそう歌ってくれたから、日常に戻っても、どうにか頑張っていけそうな気がした。

一度退場した4人だったが、アンコールに応えて再び登場。白いライブTシャツ姿で徐にクラップを開始すると、ローマ字をひとつずつ紡いでいく。言うまでもなく、「REALITY FANTASY」の幕開けだ。先ほどのエモーショナルさから一転、2次会のような楽しい空気が広がっていく。
「思い起こすと泣けてきちゃう。またこういう機会があったらみんないっぱい声出して、うおーってペンライト振ってくれたらうれしいです。また3期生でライブしたいね」とフレアが涙をこぼすと、ぺこらは「3期の2ndライブ、まさかできるとは思ってなかった。これまで何年も、もちろん最近知ってくれた人も、みんなの応援の声で実現できて本当にうれしいし、みんなの存在が欠かせないなって改めて思いました。3期生最高~!」と元気にコメント。
涙や逆境も、その後に笑うためのエネルギーにしてしまえばいい。そんな4人らしいアンコールパートも終盤、「あいあいあいあい(ハート)あいらぶゆー」では色彩鮮やかな銀テープが舞った。2日間を走り抜けた4人が満面の笑みで退場した後も、エンドロール中のインストBGMに合わせて観客からコールが自然発生。それに応えてか、最後の最後には3期生の生声で「ありがとうございました!」のサプライズが贈られた。

この2日間のライブでは、アイドルというコンセプト抜きにしても、終始「愛を伝える」ということをやりきっていた。それは3期生側はもちろん、ファンも同様だ。普段の配信と違い直接声を届けられるこの場だからこそ、「今最高に楽しいよ」という思いを笑顔やコールにのせて表現する。そこには、Kアリーナ横浜という巨大な会場におさまらないほどの強度があった。「楽しませたい」「楽しんでいることを伝えたい」、ただそれだけのコミュニケーションが音楽やコーレスを介して交わされるこの空間は、実にエキサイティングで、そして何より美しかった。
取材・文◎ヒガキユウカ
写真◎Takashi Konuma
配信チケット・アーカイブ視聴
配信チケット(ABEMA、SPWN、ZAIKO)
2公演通し券:12,000円
各単日券:6,500円
■受付期間
2026年2月18日(金)20:00まで
※公演終了後、公開準備ができ次第アーカイブ視聴可能となり、受付期間終了日の23:59まで何度でもご視聴いただけます。
■ABEMA
【日本】
Day1:https://abema.tv/live-event/5ebe265f-0199-47e7-a960-20b1755c6c42
Day2:https://abema.tv/live-event/cef54c96-fa9a-47b0-93d7-04d5fce7af36
【海外】
Day1:https://www.abema-global.com/lives/iRr4Bqmk44U44qyNF9QChY
Day2:https://www.abema-global.com/lives/mVD8kwXwbU5JcHzSQCAtoi
■SPWN
【日本】https://spwn.jp/events/evt_26011701-jpholo3rdgenlive
【海外】https://spwn.jp/events/evt_26011702-engholo3rdgenlive
■ZAIKO
【日本・海外共通】https://hololive-production.zaiko.io/item/376079
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