<生チョコレート>ライヴ・レポート

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推定少女、超久々のワンマン・ライヴ<X'masライブ~生☆チョコレート~>。初めての2ステージ。「ビビんないで2回とも飛ばしてやっていこう」と2人は決めてたんだという。その1回目のステージを観た。制服を脱いだ記念すべきシングル「振動」で幕を開けたこの日のライヴは、懐かしい曲から新曲まで、これまでの推定少女を一気に全部見せるというBEST OF 推定少女な曲構成。

「今までみなさんを待たせちゃったというのもあったので、前のライヴを思い出してもらいながらも新しい今の推定少女も見て欲しかった」とはRino。私服から始まった衣装も、制服あり、さらには生着替えでサンタの衣装にチェンジするという場面も用意されていた。「生着替えはねぇ、二人で“これはないでしょう”と最初グレ倒したんですけど(笑)。やったらやったですごい楽しくて」とLissaが言うように、着替えのシーン、さらには露出満々の(笑)サンタの衣装で歌ったクリスマス・ソングのメドレーにはファンも大喜び! 

そんなファンをこの日、なんといっても一番驚かせたのは、今回用意されていた2人のソロ・コーナーだろう。まずはギターを持って一人で舞台に現れたRino。イスに腰かけ、弾き語りで自分が詞・曲を手掛けた「ヌリツブサレタジジツ」を歌いだした瞬間から、さっきまでの歓声がピタリと止まった。フォーク調のせつないメロディにのせて<僕が死んだら泣いてくれる人はいるのかな>というような詞を切々と歌っていくRinoの瞳からは、涙が次第にあふれ出す。シーンと静まり返った場内に、その後、現れたLissaが「ネバーランド」を歌ってアッパーの空気へと一気に変えていったのはお見事! 笑顔で手拍子を呼びかけ、ステージを動き回りながら<2人だけの星座を作ろう!>と元気チューンを高らかに歌い上げた。

制服を脱いだ推定少女、さらにはその奥にいるRino、Lissaの素顔までをもついには見せてしまった今回のステージ。推定少女はこれから、さらに変化の幅を広げていく。そんなメッセージを受け取れたライヴだった。

文●東條祥恵


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