“新人クレバ”のトラックはどこまでもカラフルで躍動的! フロウもとにかく歯切れいい!!

ポスト

インタヴューPart2~トラック作り、音集めの極意(!?)を語る!
取材・文●岡村詩野
ニュー・アルバム


「新人クレバ」
2004年11月3日発売
PCCA-02079 ¥3,150(tax in)

01. Dr.K
02. DAN DA DAN feat.CUEZERO
03. 音色
04. あ・ら・らTake you home
05. お祭りクレバ
06. ファンキーグラマラス
feat.Mummy-D from Rhymester
07. スタンド・バイ・ミー
feat.KANA from THC!!
08. Skit/Dr.K診療所
09. WAR WAR ZONEfeat.CUEZERO

10. You are the No.1(Hey DJ)
11. You know we rulefeat.NG HEAD
12. 希望の炎
13. ひとりじゃないのよfeat.SONOMI

14. Baby Dancer Home Grown Mix


プレゼント

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抽選で3名様に
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(04年11月30日迄)

ツアー・スケジュール

KREVA TOUR 2004
"NEWクレRAP
~新人クレバ~"

11/25(木)札幌ペニーレーン24
11/30(火)LIQUIDROOM ebisu
12/2 (木)名古屋OZON
12/9 (木)福岡DRUM LOGOS
12/17(金)大阪BIG CAT


オフィシャル・サイト

http://www.kreva.biz


――そのトラック部分なんですけど、KREVAさんの作るトラックは、大ネタ使いのない、むしろ安レコードから拾うような面白さがありますよね。

KREVA:そうそうそう。好きなんですよ。もともとはカネがなかったからなんですけど(笑)。15万円の福袋があったとして、そこにルイ・ヴィトンのバッグが入ってても驚かないじゃないですか。でも、3千円の福袋に入ってたら驚くでしょ? それが欲しいんですよ、感覚として。“え? これ50円?”みたいな(笑)。価値が認められてないものをどんどん俺のものに集めたいっていうのもあります。音楽を作る者として。だって、自分のCDを中古盤屋で見つけたら悲しいですからね(笑)。だから、俺はいつもジャケで選ぶとか、最近だったら76年生まれなのでその年に出たレコードを買うとか、そういう風にしてます。あとは直感。だから失敗もいっぱいある。でも、その分、安いものの中からいいものを見つけた時は嬉しいですね。

――ネタ部分のサウンド面の傾向として好みはありますか?

KREVA:もともとはフュージョンばっかりだったんですよ。でも、最近はもうないかなって。最近はソウルとかファンク、それから“その他”ってコーナーが好きですね(笑)。著作権フリーのものとか、英会話のレコードとか、他の人が絶対に欲しがっていないものが嬉しいですね。

――それは、どんな音楽にも作品にも等しく愛情を向けたいという気持ちの現われでもあるんですか?

KREVA:そこまでのものはないけど、自分がサンプリングしたレコードの価値があがってきたら、嬉しい(笑)。今回のアルバムに入っている「WAR WAR ZONE」でネタとして使ってるグループのメンバーって今行方不明なんですけど、実はそのレコードを父ちゃんが持ってた、とかってちょっといいじゃないですか(笑)。あと、そうやってサンプリングするって作業が誰か若い人達にとって励みになれば、それも嬉しいですよね。俺なんか、別に楽器とか何も出来ないけど、こうやって音楽作れるわけだから。でもね、最近やっと“こいつ、演奏うまいな”みたいなことがわかるようになってきましたね。今は、そういう意味では、すごく視野が広がってると思いますよ。

――今回のアルバムも、その視野の広さが出ていますね。とにかく振れ幅が大きい。

KREVA:そうですね。でも、いろんな曲を作ろうって意識でこうなったんじゃないんです。とにかくスタジオに入って、ネタを聴きながら素材を作ってみる、みたいな軽いことを続けていった末に出来たって感じです。

――じゃあ、時間のある時はもう1日中?

KREVA:そうです。でも、自宅にはもちこみませんね。普段使ってるスタジオと自宅って徒歩2、3分なんですごい近いんですけど、作業は絶対にスタジオの中で集中して完成させます。今回もそうでした。結局、家に持ち込んじゃうと、ただの音楽人間になっちゃうんですよ。それはイヤですね。昔は100%だったんですよ。機材と布団しかない、みたいな部屋にいて。でも、今の方が全然納得できる好きな作品を作れるんですよ。やっぱりある程度は分けていた方がいいんでしょうね。

――余裕が出てきたということなんでしょうか。

KREVA:うーん、そうかもしれない。自分のレーベルをたちあげて、そこから何らかの作品を出していきたいな、みたいなのも考えてますからね。でも、今のところはオーディションとかじゃなくて、知り合いの仲間たちの音源を出していくことの方が優先。よく、街とかで見つけられてコソコソされて「やだ~、KREVAよ~」みたいに言われるのってヤなんですよ(笑)。それだったら、堂々と「握手してください」とかの方が嬉しい。それと同じで、俺は自分が上に立っていくより、みんなで盛り上げていくっていうか、何か作っていくようなことの方が自分としては楽しいかな。そういう意味ではやりたいことはまだまだありますね。

<<インタヴューPart 1は、コチラ
(KREVAからのメッセージ映像やPVもアリ!)
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