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1980年6月29日、イギリス、ウェールズの小さな町ニースで生まれる。7歳から教会で歌い、10歳で合唱団に所属。ヴォーカル・トレーニングを受けたが、クラシックにイメージする英才教育とは異なり、父が家庭を守り、母が働くという労働者階級の家庭で育った。性格はシャイだったが、学芸会で歌ったのをきっかけに14歳で歌手を志す。翌年、15歳で最愛の父が癌で急逝してしまう。キャサリンは深い悲しみと喪失感に襲われる一方、その経験を通じて、初めて歌の感情というものを理解し、それを表現できるようになった。

18歳で奨学金を得て難関の英国王立音楽院に入学し、本格的なクラシック教育を受ける。ここで音楽教員の資格を取得。在学中は「オペラの道に進みたい」と考えていたが、卒業後、アルバム6枚というクラシックの新人としては異例の契約を結び、デビュー前からローマ法王の前でも歌うなど、大きなチャンスが巡ってきた。2004年4月、正式にデビュー。イギリスでは、デビュー年に、クラシック・アーティストとしてはマリア・カラス以来、最大・最速となる売上げを記録し、一気にトップスターとなる。

オペラやクラシックの名曲、ウェールズの伝統歌などを収録したオリジナル・アルバムを、これまでに7枚発表。トータルで500万枚を超えるセールスを記録している。ミュージカルの巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーの話題作「オペラ座の怪人~ラヴ・ネヴァー・ダイズ」のテーマ曲などが収録された自身7作目のアルバム『ビリーヴ』は、グラミー賞受賞歴15回を誇る伝説のプロデューサー、デイヴィッド・フォスターによる作品。自身最高のセールスを上げた。

2010年3月にはロンドンにある20,000人収容のO2アリーナで、名演出家、キム・ギャヴィンの大規模演出による単独コンサートを行い、大成功を収めた。本国イギリスでは、2010年クリスマスにBBCの人気番組「ドクター・フー」のクリスマス・スペシャル番組にも登場。素晴らしい歌声とともに、演技も披露。