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スリー・6・マフィアはメンフィス出身の3人組(Juicy J/Juice Man, DJ Paul, Chunchy Black)。‘06年LAで行われた78回アカデミー賞でジョン・シングルトン監督、テレンス・ハワード主演映画『Hustle & Flow』のテーマ曲「It's Hart Out Here For A Pimp」によって*オリジナル歌曲賞を見事受賞、HIP

HOPで初となるパフォーマンスを披露した今、話題のラップ・グループだ。
*ヒップホップ・アーティストがオリジナル歌曲賞を受賞した例としては、'03年開催のアカデミー賞授賞式にてエミネムが主演映画『8 Mile』の主題歌「Lose Yourself」で受賞して以来であり、また、エミネムはこの授賞式でのライヴ・パフォーマンスのオファーを断っている。

スリー・6・マフィアのキャリアは長く、初のインディー・アルバム『Mystic Stylez』をリリースしたのはすでに10年以上も昔。その間にスリー・シックス・マフィアは単なる地元の人気グループから、ヒップホップ史上に残るサウス・クラシックをコンスタントに送り出すパイオニアとして一目置かれるようになった。

このキング・オブ・メンフィスは、全米チャート・ナンバーワンのアルバムとクラブを席巻するシングルをマフィア独特のビーツにのせて出し続け、アルバムをリリースするごとに大きな成長とセールスをあげている。―『Chapter 2: World Domination』(1997年11月発売、ゴールド)、『When The Smoke Clears Sixty 6, Sixty 1』(2000年6月発売、ゴールド&プラチナ)、『Da Unbreakables』(2003年6月発売、ゴールド)。家に飾りきれないほどのゴールドとプラチナのディスクを獲得したスリー・6 ・マフィアは、今やHIP

HOPのシーンでは誰もが知っているグループとなったが、さらにメインストリームでの地位を確立するため、4枚目となるアルバムタイトルを『Most Known Unknown』(知られざる大物)とつける。

このアルバムに先行してリリースされたファースト・シングル「Stay Fly」は発売後、全米のラジオでいまだヘヴィー・ローティションされているサウス・#1・アンセムとなっている。ミッドテンポでクセのあるマフィア独特のビーツ、ソウルフルかつエネルギッシュにラップするスリー・6・マフィアをサポートしているのが、テネシー・ホームと呼ばれる3人。G・ユニットのメンバー、ヤング・バックに同じくサウス出身の人気ラッパー、エイトボール&MJGだ。

「オレたちのこと知ってる人は多いけど、作品の内容となるとあんまり知られてないんだ。オレたちにはプラチナやゴールドになったアルバムがたくさんもあるし、インディーで出してゴールドになったのも何枚かある。だけど世間じゃ知られてないんだ。スリー・6・マフィアを見る機会がないからね。ヒットを飛ばしてるのに、一度も全米規模の雑誌の表紙に取り上げられたことはないし。だけど、これでやっと俺たちのことを世間に知ってもらうことができたし、『Hustle&Flow』でアカデミー賞を取ったからM-タウンのみんなにもチャンスを上げれることができたよ」。

DJ・ポールとジューシー・J(またの名をジュース・マン)はその見事なプロダクションの才能を駆使し、マイク・ジョーンズやレミー・マ、リュダクリス、イン・ヤン・ツインズなど幅広いアーティストも手がけている。だが、数々のヒットを飛ばし、信頼とリスペクトを得ているにもかかわらず、スリー・6 マフィアはサウスのラップシーンでは今も過小評価されているパイオニアだ。だが、本物は本物が見ればいつか分かるのだ。最新作はそんな彼らの意気込みで全力疾走でメインストリームを駆け上がる姿が伺える素晴らしい傑作となっている。

収録曲は、ファースト・シングル「Stay Fly」、さらにスリム・サグやトリック・ダディらをフィーチャーした「Stay Fly」のリミックス、今、人気急上昇中の2人、マイク・ジョーンズとポール・ウォールをフィーチャーした「Swervin’」、ヒューストンをベースにまもなく新作『I Need Mine』をリリースするリル・フリップをフィーチャーしたソウルフルなボーカルが印象的な「Don’t You Get Mad」や、とびきりクールな目下、全米チャート上昇中のセカンド・シングル「Poppin’ My Collar」、さらにボーナス・トラックとしてアカデミー賞受賞曲「It’s Hard for a Pimp」も新録で追加。どれもクラブ・バンガーになること間違いなしだ。