【ライブレポート】NEMOPHILA、<天壌無窮極音道中>で迎えた熱演と熱狂の現体制ラストライブ

2026.10.13 20:30

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NEMOPHILAが、主催イベント<天壌無窮極音道中>を2026年10月12日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催した。

<地獄フェスあらず天極フェス!>を略した<天フェス>と題して開催されたこの<天壌無窮極音道中>は、NEMOPHILAをはじめ East Of Eden、NEK!、TRiDENTという計4組の女性バンドが集結した。そして本イベントが、NEMOPHILAのメンバー4人・現体制での最後のライブとなった。

【Act.1/NEK!】

9月23日に、メジャーデビュー記念東名阪ツアーファイナルを東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで終えたばかりのNEK!が、トップバッターで登場。

個々の確かなスキルとバンドの演奏力が国内外で注目されている彼女たちは、イントロのスラップからの掴みがギターのシルエットとクロス、シンガロングでオーディエンスを誘う「MAZE」からスタートした。中盤はメッセージ性と熱量の高い歌で魅了する「MUTE」、「GiMMiCK」では複雑なアンサンブルのパフォーマンスがステージに緊張感をもたらし熱を増していく。

「楽しめてますか? NEK!は来年ツアーをやります! ラスト3曲ブチ上げまくって帰るぞー!」とオーディエンスを煽った後の終盤は激烈なビートが空間に鳴り響き、真摯なボーカルの交差がオーディエンスを煽る「Get Over」、ラストの「Dreams!!!!」まで全9曲をひたむきさと笑顔、そして熱気で駆け抜けてくれた。

【Act.2/TRiDENT】

2025年11月にメジャーデビューを果たした3ピースバンド・TRiDENTは、見た目の可愛らしさに反して激変的に豹変するそのパフォーマンスと、そのギャップが刺激的なバンドだ。

ギタのリフが抜群にカッコ良いキラーチューンの「KICKASS」からスタートし、メンバーの躍動感あふれる煌びやかなソロが会場の熱気を上げていく。MCを挟んで中盤は「Candle」、ファルセットの揺らぎが共鳴する「NEO FUTURE」、アッパーチューンの「NEW ERA」からラストのドラムロールとその熱唱が、オーディエンス全員の目に焼きつく。スキルに裏付けされたグルーヴとビート、巧みなバンドバランスとパワーの織り込みでホールはどんどん圧倒されていった。

MCで「人生変わることもあるし、間違いだってある。どんな道を選ぶにしても、みんなと一緒なら歩いていける」という言葉も印象的だったTRiDENTは、「be with you」までの全8曲、充実のステージングを魅せてくれた。

【Act.3/East Of Eden】

続いて登場したのは、クラシカルなバイオリン楽器をバンドサウンドの主旋としたEast Of Edenだ。キャリアとルックスを兼ね備えたメンバーで構成された彼女たちは、ライブの規模をグローバルに広げながら着実に大きくなっている。

絶妙に融合されたヘヴィネスとエモーショナルなサビが秀逸な「Telepathic」から会場を沸かせ、目まぐるしくポジションチェンジを繰り返す「Sooting Star」と連続披露。MCでは「楽しんでる? 私たちアニメの歌を持ってきました。ファンクラブイベントで1回しかやってないんで、知ってるかのように楽しんでください!」というコメントに続き、『とある暗部の少女共棲』オープニング主題歌「Ghost Sequence」へ。

オーラスは、アップチューンの「IKIZAMA」から壮麗なバイオリンで始まる疾走感あふれる「Evolve」。オーディエンスをクラップの洪水へとタクトしながらも、各パートのソロは圧巻だった。拳の振り上げを煽るコールと共に会場と一体化し、フロアの熱量がブースト! 畳みかけるがごとく攻めの全6曲を完遂してくれた。

【Act.4/NEMOPHILA】

<天壌無窮極音道中>をイメージしたというアンセムをSEをバックに、むらたたむ(Dr)を先頭に、葉月(G)、ハラグチサン(B)、mayu(Vo)の順でステージに登場。ステージ上に湧き上がるエナジーが、拳と歓声に包まれフロアに充満する。

重厚なサウンドとメッセージ性の強さが刺ささりながらも、NEMOPHILAっぽいハッチャケ感もブレンドされた「アナタダレ」からライブはスタート。本楽曲は、8月に約10分のショートシネマチックMVが公開されて話題になっていた。フロアの躍動感と熱量を作り出す、オリエンタルエレメントを含んだラウドロック「OSKR」、メンバー初プロデュース作品の「開花宣言」と続く。MCを挟んでアグレッシブ曲「ZEN」、轟音とスクリームが楽曲世界の奥底へと誘うメタルコア「BRAINWASH」、ヘヴィーでダークな世界観の「-業-」と立て続けに披露。

中盤のMCでは「現体制でのライブは今日で最後になります。一人ずつコメントします」と言ったmayuの後に、メンバーそれぞれがコメントをしていく。なお、それぞれのコメントは本レポートの後に記載しているので是非ご覧いただきたい。

その気持ちハグにかえてmayuは、脱退が決定している葉月、たむをギュッと抱きしめる。それぞれの想いを吹っ切るかのように中盤を彩るのは4人体制初のシングル「RISE」を披露。急展開で移行するクリーンボイスとキャッチーなサビ、海外仕様と思わせるような計算を匂わせるサウンドプロダクツ、NEMOPHILAの魅力がコンパクトに凝縮されたナンバーだ。そしてドラムのヘヴィーさとビートの高速がグルーヴの連鎖を生み出す「Just do it!」、ゴリゴリなハードコアサウンド「VS:EGO」へ。

オーディエンスを煽り、加速する拳の突き上げとコールーからの最終章は、mayuのハイトーンボイスと葉月のギターが唸りを上げる、NEMOPHILAのハードドライビングを象徴する「鬼灯」、豪快なバスドラが重厚に響くスピードチューン「雷帝-RAITEI-」、ラストは和的要素をドロップした1stシングル「OIRAN」だった。和を奏でるハラグチサンのベースソロと葉月の流麗なソロにオーディエンスが唸る。そんなオーディエンス全員の想いを受け止めつつ、メンバー4人のエナジーは放射を続けていった。

熱唱と熱演と熱狂の12曲と思いきや、予定されてなかったアンコールの「REVIVE」を加えて全13曲。たくさんの歓声と惜しみない拍手中、その名残り惜しさという余韻を残して現体制4人のライブは幕を閉じた。

お立ち台を駆使した躍動感のある葉月とハラグチサンのフォーメーション、ソロで煌めくスラップやタッピング、しなやかでシャープかつ超絶カッコ良いシルエットスクリームに、クリーンボイスを変幻自在に操るmayu、よりディープにヘビーに低重心なリズムを刻みながらも瞬速な手数が半端ないむらたたむ、そんな4人体制のNEMOPHILAは今夜、このステージでピリオドを打った。

すでにそれぞれの未来をまっすぐ見据え、その絵をすでに描き始めてるかもしれない――そんな空気感さえ漂っていた今日のステージ。いずれにせよ今後発信するであろう彼女らの音楽、創り上げるライブを楽しみに、その背中を追いかけ、暖かく見守っていきたい。

またアンコールのMCでは、12月9日に現体制4人ラストとなるEPのリリースが発表されたので、最後まで是非チェックしてほしい。

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◾️メンバーコメント(中盤MC)
◇ハラグチサン(B)
みなさん今晩は、ここに来てくれてありがとう。今日みなさんに伝えたいことを考えてきたんですが、ステージに立って考えてきたことを忘れてしまいました。発表の通り、二人とは別々の道を進んでいくことを決めました。これからはmayuと新しいNEMOPHILAの歴史を作るために頑張ります。二人には感謝しかありません。ありがとう!

◇葉月(G)
本日出演してくれたNEK!、TRiDENT、East Of Edenのみなさん! ありがとうございました。カッコつけていこうって思ってたんですが、最初から涙腺が弱くて…7年間ありがとうございました。7年間、楽しいこともしんどいこともみんなで乗り越えてきました。これからは違う道を歩みますが、音楽をやってればその先で交じわることもあります。笑顔でいきたいと思います。

◇むらたたむ(Dr)
この7年間ありがとうございました。人としてドラマーとしていろんな経験をさせてもらい、感謝しかありません。前のバンドが解散して孤独を感じてた時、声をかけてくれたのはmayuちゃんでした。NEMOPHILAは心のわだかまりを解いてくれて、心がを通わせる場所でもありました。音楽は一人は奏でられないことも教えてくれました。マネージメント、スタッフ、今日会場に来てくれたみなさん! ありがとうございました。今後のNEMOPHILAが輝く姿を、葉月も私も輝く姿を応援してください。本当にありがとうございました。

※mayu(Vo)はレポート本文の通り、ハグがコメントの代わりへ

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◾️EP『道唐草』
2026年12月9日(水)リリース

通常盤 CD/2,200円(税込)
初回限定盤 CD+Blu-ray/6,050円(税込)

通常盤
初回限定盤

▼CD収録曲
1.-業-
2.Preying parasites
3.濁色魂
4.籠目
5.リフレクション

▼Blu-ray収録内容 ※初回限定盤のみ
2026年6月27・28日に東京・BLAZE GOTANDAにて開催の<NEMOPHILA 対バン2days 2026 – HINOE ->2日目のライブ映像から6曲を収録。
1.REVIVE
2.開花宣言
3.-業-
4.BARINWASH
5.Just Do It!
6.鬼灯

◾️Blu-ray『アナタダレ FINAL CUT』
2026年12月9日(水)リリース
Blu-ray + CD(道唐草)/6,050円

9分34秒の衝撃「アナタダレ」FINAL CUT版MVと、 最後のオリジナル音源「道唐草」を凝縮。 NEMOPHILAの“最後の4人”を音と映像で刻む、集大成スペシャルパッケージ!

▼Blu-ray収録内容
MV「アナタダレ」FINAL CUT

▼CD収録曲
1.-業-
2.Preying parasites
3.濁色魂
4.籠目
5.リフレクション