『ウワサの伴奏~And The Band Played On~』 Ki/oon Records KSCL-475 2,520(Tax in) 1 勝算(オッズ) session with The Gospellers 2 ロイヤル・ストレート・フラッシュ session with高橋達也と東京ユニオン 3 肉体関係 part2 逆Feat. Crazy Ken Band 4 This Y'all That Y'all session with Super Butter Dog 5 Walk On session with TOSHI-LOW(BRAHMAN) 6 プリズナーNo.1,2,3 session with Aquapit&小沼ようすけ 7 The Showstopper session with Blue Beat Players 8 ウワサの真相 session with WACK WACK RHYTHM BAND & F.O.H 9 ライムスターイズインザハウス(LIVE) Session with DJ JIN | | '01年にリリースされたアルバム『ウワサの真相』の収録曲を中心に、ライムスターが様々なジャンルのアーティスト達を招いて作ったセッション・アルバム『ウワサの伴奏』がリリースされた。 “ヒップホップ”というイメージの強いライムスターが、ジャンルも多種多様な個性溢れるアーティスト達と一曲一曲の真剣勝負。“真相”の後にセッションでの“伴奏”アルバム…そんなタイトルにも心くすぐられながら、このラインナップをみればどんなサウンドになるのかワクワクさせられる緊張感がいっぱい詰まっている。 『ウワサの真相』と同じくオープニングは「勝算(オッズ)」。幕開けをドラマティックに飾るのは御存知、素晴らしいハーモニーを聴かせてくれるゴスペラーズ。「ライムスター~♪」というコーラスに合わせ、新しいリリックのラップも披露するニュー・ヴァージョンだ。 また今作でもっとも気になった曲といえば、先行シングルにもなったM3の「肉体関係 Part2 逆feat.Crazy Ken Band」。アルバム『グランツーリズモ』をリリースして絶好調なCKB。そんな彼らのジワジワと迫力ある演奏に、横山剣の語りと“イイネ・イイネ・イイネ”の連呼から、ラップが絡んでいく、何とも笑えるけどマジメな大人な曲。このコラボ曲はあまりにもハマリすぎていて、ある意味ファンキー度100%。 さらに8分にも及ぶSuper Butter Dogとの「This Y'all, That Y'all」は、曲の終わりに話声も入っていてライヴ・セッション感が強い。ツアー<King of Stage>でも話題になったWACK WACK RHYTHM BANDによるアレンジの「ウワサの真相」もF.O.Hの高音のコーラスと共に聴き応えのある仕上りになっている。 そんな勢いあるセッションの最後を締めくくるのは、DJ JINのワザを披露したこれぞヒップホップといったファンキー・トラック「ライムスターイズインザハウス(LIVE)」。このトラックを最後にもってくることで"ヒップホップ"というキーワードに着地し、このアルバムをしっかりと締めくくっている。 初めから終わりまで全く違うアーティストとセッションしていながら、一定のテンションで聴ける内容になっているのは、ライムスターが器の広さを見せつつ、様々なアーティストの音楽性をうまく消化した結果だろう。ある種の企画盤というよりはオリジナル・アルバムとして幅広いリスナーが楽しめる一枚となることは間違いない。 | ← BARKSの新サービス“BOW!”内で放送されているジャパニーズヒップホップ専門チャンネル“HP/JP(エイチピー・ジェイピー)”。毎月第一、第三月曜日に更新されているが10/21からの放送はRhymesterの宇多丸氏がゲスト出演! 45minのぶっちゃけトーク♪ お聴き逃しの無いように! アクセス方法: トップ⇒左上“BOW!”⇒4ch“HP/JP” | | |