| 以前在った場所からちょっと奥に入ったところで“CLUB CITTA'”というレインボー・カラーで輝くネオンと共にその大きなエントランスが目にはいる。
新しい建物だから当たり前なのだが、“美しい”という言葉がよく似合う外観。コンクリート打ちっぱなしに大きなガラス壁、そして中のロビーも広々としてなんだか落ち着いたオシャレな気分が味わえる雰囲気だ。ライヴで重要なのはコインロッカーだが、1Fと2Fあわせて600個近く用意されているというから、驚き(ライヴの時に駅に荷物を預ける人が多くいたが、大丈夫!)。
フロアに入るとすぐ目に入ったのは、あっ、健在!!! 星型の照明トラス(天井にある照明を支えるもの)、そしてステージの高さも低めで、旧CITTA'の雰囲気を少し伺うことができる。しかし、天井が高くなったり、大きなスクリーンがあったりと、広々とした印象を受けるのはもちろん新鮮さ。ステージ両端にある巨大スピーカーは、低音専用のスピーカー4個に加え、片側だけで20個というスピーカーの音響設備。放射線状に伝わる音は、フロアのどこにいても迫力ある音質になっており、さすが長年ライヴホールをやってきたCITTA'らしい音にこだわった会場作りがとても印象的だった。
また、観客に対してだけでなく、アーティストに対しても素晴らしい配慮がなされた作りになっていて、なんと楽屋は10部屋、シャワー室も完備されている。また、ライヴ・ホールの音と直結して録音できるレコーディング・スタジオやVJなど映像も管理できるVTRルームなど、従来ライヴ・ホールになかった設備も備わっている。
BARKS編集部は新生CITTA'を隅々まで潜入し、そして2002年1月30日から行なわれた“CITTA' OPENING SERIES"6公演の取材を敢行。とにかくライヴを体感して、その設備のすごさを改めて感じた。
そして何よりもOPENING SERIES で登場した多彩な顔ぶれ。こけら落しにはTHE HIGH-LOWS、そして次の日は奥田民生。それぞれの個性は全く違うが、若者から年配までも魅了するベテラン・アーティスト。
そうかと思えばその次に登場したのが、ラップとハードロックを組み合わせた音楽で次世代を背負う、やんちゃな若者4人組RIZE、そして今やそのジャンルをメイン・ストリームに押し上げたジャパニーズ・ヒップホップ界の隊長YOU THE ROCK★。そしてCITTA'に欠かせないバンド、レピッシュと…日本のアーティストだけでもそれぞれ個性立つアーティストが登場したが、翌週には新生CITTA'での初海外アーティストJurassic 5もヒップホップという枠を越えた力強い伝説的なライヴを披露してくれた。
新しくなった設備に最高のアーティスト、これから新たな歴史をスタートするCLUB CITTA'が本当に楽しみだ。 |
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