ナイン・インチ・ネイルズのTrent Reznorが米国へのテロについて語る

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9月11日の同時多発テロ発生以来、Nine Inch Nailsのボス、Trent Reznorは、人生や自分の音楽的キャリア、人類について違う角度から考えるようになったという。Nine Inch Nailsは常に人間の闇の部分を見つめてきたが、先日、ニューヨークにやってきたReznorは、個々の人間だけではなく、現在、自分たちの住んでいる社会というものの“もろさ”について、いろいろと考えさせられているとLAUNCHに語った。

「今や炭疽菌が郵便で送られてきてる。人間本来の姿ではない、どれほど多くのことを人はあたりまえに思っているんだろう。例えば、ここに来るときの飛行機で出てきたプラスチックのフォークとかナイフ。俺が一番最初に思ったのは、“ああ、フォークで誰かの目を突き刺したりできるな。これは凶器じゃないのか?”、そして“どうしてそんなことを考えるんだろう?”と思ったね。人間を傷つけられるあらゆる方法を考え始めたらキリがない。それを意識し始めたら、もう何もかもが崩れていく。そう、人間は弱い。至るところに率先してそのレベルまで身を落とすやつがいる。人間は元々、野蛮なのかもしれない」

「ひょっとしたら俺たちは空を飛んだり、都市に住んだりするべきではなく、洞穴に住んでいるべきなのかもしれない。人間がどんなことまでできるかという、ひとつの嫌な見方なんだけどね」

2000年度のNine Inch Nailsのツアーは、“もろさ”という意味の“Fragility v2.0”と名付けられていた。このツアーの様子は現在、CDおよびDVD/ビデオでの発売に向け編集作業が進んでいる。タイトルは『Nine Inch Nails Live: And All That Could Have Been』で'02年1月に発売予定。

Darren Davis, New York LAUNCH.com
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