【速報!FRF'01】フジロックのベストアクトは?

ポスト
全3日間の日程を無事終了したフジロック・フェス'01。さて、熱いライブの余韻冷めやらぬこの時期になると、自分が見逃したステージも含めて、どのアーティストのライブが良かったか?という情報交換がさかんになる。

「初日、トラヴィスが良かった」と語るのは、某洋楽誌編集者、Hさん。伸びやかなボーカルをメインに据えた堅実な演奏に加え、バンジョーやペダル・スティールなどの渋い楽器もこなすライブ巧者ぶりは、特に耳の肥えた業界関係者に評判が良かったようだ。

「とにかくボアダムズが最高!!!!」と力説するのはロンドンのインディーズレーベルから、この夏にリリースが決定しているギタリストのIさん。新たにV∞RE!!!!!!!DOMS名義で登場した今回は、なんと6人のドラマー+パーカッション、フロントマンのEYEはオープンリールのテープレコーダーを操作しつつ絶叫、という掟破りのバンド編成で、その迫力たるやすさまじいものだったらしい。ちなみにI氏は、念願のニール・ヤングのライブを体験して「オレが15年間聴いてきたノイズ・バンドはすべて嘘だとわかった」ともコメントしていた。

テレビ製作会社に勤めるM氏は、「涙がちょちょぎれそうだった」と振り返る。そのバンドはかつてUKギターサイケを代表するバンドだったエコバニことエコー&バニーメンだ。昔と変わらぬ気合の入ったプレイで「ザ・カッター」「キリングムーン」など'80年代の名曲を連発するセットリストに30代のロック・ファンは皆大満足だったようだ。

他にも自分の周囲では、全般的に調子が良さそうだったオアシス、ギターの弦をすべて切る荒業をみせたパティ・スミス、観客を力技で狂気乱舞させた渋さ知らズオーケストラ、ソウル・フラワー・モノノケ・サミット、ウィルコ・ジョンソンなどがベスト・アクトにあがっていた。

そして、個人的にはバンドではないが、イギリスからやってきたサーカス集団“CIRCUS OF HORROR”もベスト・アクトの候補にあげたい。サーカスにロッキーホラー・ショウのいかがわしさをプラスしたその芸は、スリルあり、お色気あり、フリークスあり、という感じで見事に“ロック”していた。

ともあれば、一本調子になりがちなロック・フェスの中で、こんな楽しい企画を実現してくれたスマッシュさんには心から拍手を送りたい。
この記事をポスト

この記事の関連情報