ニュース・最新情報

プロフィール・バイオグラフィ・リンク

Darius Ruckersが「Hey, Hootie!」と呼ばれるのと同様、Echo & the Bunnymenのシンガー、Ian McCullochは、これまで数えきれないほど「Echo」と呼ばれてきた。しかし、実はこれはドラマーのPete de Freitasが加入する以前、バンドが初期に使っていたドラムマシーンの名前だったのだ。McCullochのダークな乱れ髪とJim Morrisonっぽくよく響く声がトレードマークのEcho & the Bunnymen。陰鬱な感じのこの4人組は、全盛期にはイギリスで最も人気の高いグループの1つにまで上りつめ(米国でもかなり絶賛された)、ポストパンク時代を支えたアーティストとして、その遺産は今も受け継がれている。'80年代をごく普通のティーンとして過ごした英国びいきの人なら、彼らのアルバムを少なくとも1枚は持っているはずだ。

ギタリストのWill Sergeant、ベーシストのLes Pattinsonを加えたバンドは、'80年に1stアルバム『Crocodiles』をリリース。たちまちイギリスで大ヒットし、トップ20にランクインするとともに、Bunnymenファッションを真似るファンも現れた(しかしそのブームはすぐに去った)。続く'81年の『Heaven Up Here』もすぐにブレイクし、初登場トップ10を記録。その後も、アメリカでよく知られている“Never Stop”“The cutter”や比較的明るめな“Lips Like Sugar”などを含め、神秘的でドラマティックなアルバムやシングルが次々と成功を収めていった。だが、メンバー間のいざこざが原因で'88年にバンドは分裂。SergeantとPattinsonはシンガーのNoel Burkeを迎えて、'90年にEcho & the Bunnymenの名前で『Reverberation』をリリースしたが、単にファンの嘲笑の的となったに過ぎなかった。

McCullochは2枚のソロ・アルバムをリリースしたが、その後すぐにSergeantとヨリを戻すことにし、'95年にElectrafixionというプロジェクトに取り組む。そして'97年、オリジナルメンバー3人でBunnymenを再結成(de Freitasは'89年の事故で他界)、『Evergreen』をリリースした。'80年代中頃のような栄光の時の再現とはいかないまでも、過去に苦労して手に入れた評判を傷つけることもなく、まずまずの評判を得た。

自ら進んで離れたのか、それともMcCullochが追い出したのか、Bunnymenの次のアルバム『What Are You Going To Do With Your Life』のレコーディングの最中にPattinsonが去った理由は定かではない。だが、驚くべきことにこのアルバムは、15年前にリリースした『Ocean Rain』以来とも言える、バンドの最高傑作となった。しかしながら、不幸にも世間ではほとんど認められなかった。ツアーも企画されては延期、バックミュージシャンをクビにしては新しいメンバーを雇うといった事態。そして'99年秋、McCullochとSergeantは、ついにレコード会社やマネージメント会社からも見放されたが、それでも歩みを止めず、依然、最高の音楽だけがすべてという信念を変えてはいない。