ジョン・レノンのピアノがまた1台オークションに

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1月10日(水)、ニューヨークのSteinway Hallで行なわれた記者会見で、Fleetwood MacのMick Fleetwoodは、John Lennonが所有していた最後のピアノが近々、オークションにかけられると発表した。これはSteinwayの黒のアップライトピアノ(S-15モデル)で、Lennonが彼のアルバム、『Double Fantasy』の曲を作るときに使用したといわれている。Lennonは、'79年に57th streetの店でこのピアノを特注し、その後もピアノは彼が死亡するまでダコタハウスに保存されていた。

Fleetwoodはピアノの重要性について次のように語る。
「このピアノはまったくもって……、彼はこのピアノを明らかに自分で買ったんだ。ロードクルーが買ったわけじゃない。彼自身が店に足を運んで、このピアノを選んだ。そして、ここニューヨークにある彼の自宅に置いた。これはJohnの遺産の重要な指標なんだ」

ロンドンに拠点を置くFleetwoodのオークション会社、Fleetwood Owenは2000年にLennonが“Imagine”を作曲したピアノのオークションを開催した。そのピアノには220万ドルという記録的な値段がついた。多くのイギリス人が思っているように、Fleetwoodもそのピアノは英国内に留めておくべきだ強く感じている。(ピアノを購入したシンガーのGeorge Michaelは、リバプールにあるBeatles Story Museumに保存することを約束した)。

LAUNCHは今度のピアノも同様に英国に置いておきたいかどうか、Fleetwoodに訊いた。彼の答えは「ノー」だ。
「むしろ自宅があったニューヨークに保存したいと思っている。イギリスで売られているけど、ここニューヨークに置くことを望んでいる。このことに関してはどうすることもできないが、ひとつは公の場でアメリカに保存するという自分の希望を言い続けることだ。そして2つ目に、これはすごく大切なことなんだけどJohn Lennonの……、ニューヨークは、まさにJohn Lennonの家なんだ。彼は、特にこの街で讃えられ、そして殺害された」

Fleetwoodは、近々開催されるオークションのために設定されているピアノの入札価格を明かすことはなかったが、売却するためには最低でも100万ドルからスタートする必要があるだろうと語った。そのくらい高額でも、Lennonが新品のピアノを3670ドルで買ったことを思えば、かなり得をすることになる。

Sue Falco、Jason Gelman、ニューヨーク
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