【特別レポート第1弾】ジョン・レノン・ミュージアム
9つのゾーンでたどるジョンとヨーコの足跡 ジョンの誕生日が、誕生日 -。 10月9日、埼玉県与野市のさいたまスーパーアリーナ内に、「ジョン・レノン・ミュージアム」がオープンしました。オノ・ヨーコさん公認の世界で初めての公式ミュージアムです。ロンチ・スタッフはこのオープンに先駆けて、内覧させてもらいましたので、レポートをお届けします。 |
なぜ日本? なぜ埼玉? というのは、第2弾の「オノ・ヨーコさん記者会見」を参照にしていただくとして、まずは館内の様子を。
9つの「ゾーン」には約130点の品々が展示。ゾーン1、2はジョンの生誕からビートルズのデビュー直前までを紹介。11歳のころに手書きで書き綴った雑誌や、ジョンがはじめて手に入れたリッケンバッカーのギター(325メイプルグロウ)を展示。ほかにも、盤に溝を入れてレコードを作るカッティングマシンなども置いてあり、時代を感じさせるものがたくさん。会場の作りも、キャバーンクラブ(ビートルズの地元リバプールにあったライヴハウス)を意識してか、レンガ仕様になっています。 い電話がポツリとあるのですが……。これはなんと、ヨーコさんが直接ここに電話をかけてくるというもの! いつかかってくるかは、ヨーコさんの都合次第。週1回か、月1回になるか分からないので、電話の前でずっと待たれると困ります、と会見で言ってました。
そしてゾーン5から9は音楽だけでなく、ジョンの赤裸々な政治活動が見て取れます。なかでも、1stソロアルバム『ジョンの魂』の制作に向けさせた精神療法本「プライマル・スクリーム」の著者であり、実際にジョンを診たアーサー・ヤノフの取材映像は注目。客観的にジョンを語っていて説得力があります。後半のゾーンはヨーコさんとの接点の多い展示物が多く、家族の写真や生活感ある小物が目立ちました。
「ファイナルルーム:メッセージ」は、まさに真白で天井の高い空間。ここにはジョンが残した詞、言葉が壁に記されています。並べられた椅子も透明なもので、色があるのが自分(人間)だけといった感覚で、イヤでも落ち着いてしまうスペースです。でも、この日集まっているのは報道陣。5分後に始まるオノ・ヨーコの記者会見に間に合わせようと、バタバタしてました。 この博物館がジョンのすべてではないと思います。ひとりの人間を、ジョン・レノンという人間のすべてを表現することは、どだい無理な話ですから。でも、ちょっとずつジョンに近づいて「こういった人間がいたんだ」と感心するもいいし、よだれを流して「お宝ものだぁ」と感嘆するもいい。来場者それぞれの思いで、ジョンを感じれば……。そういう意味では博物館として、癒し空間として有効なスペースです。
|
<ジョン・レノン・ミュージアム> |
この記事の関連情報
ジョン・レノンとポール・マッカートニーの息子たちがコラボ
1973年秋からの18カ月、ジョンはどこで何をしていたのか? 50年の時を経て明かされる真実の物語『ジョン・レノン 失われた週末』
【俺の楽器・私の愛機】1496「手間の掛かった相棒~2」
『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』、ビートルズ解散直前の胸中をジョン・レノンが語る特報映像&ポスタービジュアル解禁
ブライアン・メイ「クイーンでなければ、ザ・ビートルズの一員になりたかった」
英国ラジオ局のリスナーが選ぶベスト・ソング・ランキング、ジョージ・マイケルが5年連続1位
「天国への階段」「イマジン」『スーパーマリオ』テーマ曲、アメリカで永久保存録音物に
ジュリアン・レノン、映画『イエスタデイ』の“奇妙な”ジョン登場シーンに困惑
全英シングル・チャート、この70年間で最も売れたシングルのランキングを発表