元プリンス=ジ・アーティスト、やっとPrinceに戻る

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 5月16日、ニューヨークで開かれた記者会見で、Princeがやっと公式に復活した。最近では、The Artistと呼ばれていた男は、レコード会社Warner Bros. Records、音楽出版社Warner-Chappellとの何年にもわたる争いの末、やっと自分の本名を取り返したことを部屋いっぱいの記者達に報告した。最近、友達に彼の事をなんと呼ぶべきかと聞かれ、“Prince”と答えたという。誰かに自分の事をPrinceと呼んでくれと言ったのは、ここ何年かの間で初めてのことであり、その時は本当に“気持が良かった”という。

 この件に関し、再び名前を変えることがあるかと質問されると、そうせざるをえなくなるような、制約の多い長期の契約書には二度とサインをしないので、もう名前を変えることはない、と答えた。

 この日Princeは、名前の変更以外に、アーティストとしての今後の予定について語った。6月13日のミネソタ州ミネアポリス、Northrup Auditoriumでのコンサートは単発のもので、しばらくの間、ツアーは行わないという。7月か遅くとも8月初旬までには、“精神的なことを学ぶ為の小旅行”に出かけると言い、目的が達成され旅行を終えるまでは、コンサートは一切行わないということだ。そして、会場にいる人達に、目的を達成するのに予定より長くかかったとしても、必ず成功するように祈っていてくれる事を望んでいると付け加えた。

 Princeは、その後、発言を補って、観客の前で演奏するのが待ちきれないが、ただ、夜に演るのが大嫌いなんだと言った。この言葉の意味するところが、彼が今後は、昼間の公演を行なっていくということなのかどうかは、不明である。

記:Bruce Simon、ニューヨーク
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