【ライブレポート】<Monsters of Rock Cruise 2025>テスラ、今なおアメリカで最も愛されているロックバンド

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1986年にデビューしたテスラは、今なお、アメリカで最も愛されているロックバンドと言っても過言ではないだろう。2025年はデビュー39年になる彼らだが、今も毎晩のようにショウを行い、そのライブパフォーマンスには定評がある。観るたびに毎回その素晴らしさに感動しているが、ここ<Monsters of Rock Cruise 2025>でもそうだった。









ジェフ・キース(Vo)、フランク・ハノン(G)、デイヴ・ルード(G)、ブライアン・ウィート(B)、スティーヴ・ブラウン(Dr)によるステージは、グルーヴィなメロディからなる楽曲たちを素晴らしいバンドサウンドで聴かせてくれた。時にエレクトリックからアコースティックへの切り替えや、フランク・ハノンのブルージーなギターソロにスライドギターも極上であるし、ジェフ・キースのソウルフルな歌声と表現力により、楽曲のドラマやストーリーが見えてくるのだ。このソングライティングこそがテスラだと思う。







ジェフ・キースは必ずスカーフやシャツなどでドレスアップ感のある衣装なのと、フランクとデイヴはライブ中に幾度も持ち替えるギターのラインナップも豪華で、それぞれのギターの持ち味なサウンドも楽しめた。「Modern Day Cowboy」や「Hang Tough」「Changes」等の定番曲は当時よりも味わい深くなっているし、演出のスクリーン映像も加えて説得力がある。単に懐かしさだけではなく、彼らのパフォーマンスは過去の遺物ではない、今も最高のものを披露し、実に活気溢れるステージだ。







テスラを聴いて育ったような観客たちは誰もが歌い、ここまで彼らの音楽が愛され続けるというのは凄い事に思う。長年のキャリアの中で、大ブレイクした経験もそんなにはない。ただ、彼らは自分たちのパフォーマンスを誠実にやり続けてきただけなのだ。今やアメリカのフェスティバルでは完全にメインアクトであり、決して飽きさせる事ないステージを必ず見せるバンドとして絶大な支持を得ている。











デフ・レパードの故スティーブ・クラークへ捧げる「Song & Emotion」や、彼らの得意なカヴァー曲まで、バンドの演奏とジェフの歌声がまるで対話しているような、今夜もまた紛れもなくテスラのステージだった。



また、このフェスティバルに出演していたスティーヴン・パーシーのステージをジェフ・キース(Vo)が観客フロア前方にてノリノリで観ていたり、元W.A.S.P.のクリス・ホームズのステージにはブライアン・ウィート(B)がスペシャルゲストで登場したりもフェスティバルならではのサプライズで楽しませてくれた。

文・写真◎Sweeet Rock / Aki

< TESLA 〜 Monsters of Rock Cruise 2025 〜>

Norwegian Joy, Miami, FL, USA
【1st Stage / 2025.3.11】
1.Rock Me to the Top
2.Modern Day Cowboy
3.Hang Tough
4.All About Love
5.Forever More
6.Heaven's Trail(No Way Out)
7.Miles Away
8.Changes
9.What You Give
10.Song & Emotion
11.From the Heart
12.Love Song
13.Little Suzi(Ph.D. cover)
14.Signs(Five Man Electrical Band cover)
【2nd Stage / 2025.3.13】
1.Cumin' Atcha Live
2.Modern Day Cowboy
3.Hang Tough
4.All About Love
5.Walk Away(James Gang cover)
6.Forever More
7.Heaven's Trail(No Way Out)
8.Miles Away
9.Changes
10.Call It What You Want
11.What You Give
12.Love Song
13.Little Suzi(Ph.D. cover)
14.Signs(Five Man Electrical Band cover)
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