ロブ・ハルフォード「カミングアウトするのは、今の時代でも簡単なことではない」
André Banyai, CC BY 2.0
ジューダス・プリーストのフロントマン、ロブ・ハルフォードは、カミングアウトしたことで自分の人生は救われたと考えているが、現在においても、カミングアウトするのは昔と変わらず簡単なことではないと承知しているそうだ。
カナダの『fugues』誌のインタビューで、「1998年にMTVでカミングアウトして以降、他のゲイのミュージシャンたちから助言を求められたことはあるか?」と問われたハルフォードはこう語った。
「ああ、あったよ。だが、名前は挙げない。誰だって、自分のタイミングでカミングアウトするものだから。知っての通り、自分を解放するのは、俺らにとってとても難しい。2024年の現在でもだ。俺らはいまだ、ヘイトや偏見、不寛容、分裂の問題を抱えているからな。昔よりはるかに簡単だと思うだろうが、違う。若い人たちにとって、あの葛藤はいまだリアルだ。だから、俺が他の人たちと話すことが何かの役に立つよう願っている」
「この前、90代の男性が死ぬ間際にカミングアウトしたって記事を読んだ。グローリー・ハレルヤだ! 自分を解放するのに遅すぎることなんてない。カミングアウトした途端、力が湧いてくる。俺はここに存在する、俺はクィアだ、慣れろって!」
ハルフォードにとって、カミングアウトしたこととアルコールを絶ったことが、「人生における重要な変化」だったという。
ジューダス・プリーストは9月13日から北米ツアーをスタートし、その後、12月に日本ツアーを開催。愛知(12月5日)、兵庫(6日)、岡山(9日)、神奈川(12日)でプレイする。
Ako Suzuki
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