シャインダウン、オープニング・アクトを務めたヴァン・ヘイレンの2004年のツアーを振り返る
シャインダウンのドラマー、バリー・カーチが、彼らがオープニング・アクトを務めた、2004年に開催されたヴァン・ヘイレンの北米ツアーについて振り返った。
同ツアーは、1996年に脱退したサミー・ヘイガーが復帰し行われたが、メンバーの関係は穏やかではなく、カーチは実際、ステージの上でエドワード・ヴァン・ヘイレンがサミー・ヘイガーを蹴るのを目にしたそうだ。
『Paltrocast With Darren Paltrowitz』にゲスト出演したカーチは、20公演以上を共にし、彼が見てきたツアーの裏側について、こう語っている。「俺の人生で最高に素晴らしい体験の1つだった。当時、彼らはお互いを嫌い合っていたが、俺らにはすごく親切だった」
「エディは常にタバコを口にくわえ、片手にワインのボトル、もう片手にギターを持っていた。俺らの楽屋のドアを蹴って開け、ギターで何をどうプレイするか教えてくれた。すごく面白かった」「(バックステージで)アレックスの姿は見かけなかった。彼は来たらすぐステージに上がり、終わったらすぐに帰った。彼は騒動に巻き込まれたくなかったんだ。でも俺は、彼のドラム・セットのとこに座ることができて、最高だったよ!」
「サミーとマイケル(・アンソニー)はステージ横に小さなバーを設置していて、“時間あったら、ここに来い、一緒に飲もうぜ”って言ってくれてた。だから、俺らはその小さなバーで、ヴァン・ヘイレンがプレイするのを見てたんだ」「それに、サミーは俺らのパフォーマンスに点をつけてた。俺らの部屋にテキーラのボトルを置いてくれていたんだけど、ダメなパフォーマンスだと普通のを、いいパフォーマンスだと良質なやつをくれた」
夢のような体験だったが、ネガティブな場面を目にしたこともあったという。「ステージを見ている分には、彼らがお互いを嫌っているのはわかり辛かっただろうが、ときどき、目にしたよ。ある夜、サミーが歌っているとき…、なんでエディが彼に腹を立てたのか俺は知らないけど、エディはサミーを思いっきり蹴ってた。ああ、彼らはお互いを嫌い合ってたよ」
ヘイガーは、以前はこのツアーについて、トラウマになるほど辛かったと口にしていたが、2020年にエドワード・ヴァン・ヘイレンが亡くなる前に彼と和解しており、最近は、「俺はエディがすごく恋しくて、また彼とプレイできるなら、あのツアーをもう一度やる」と、『Ultimate Classic Rock』に話したという。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
【ライブレポート】サミー・ヘイガー、日本への愛に満ちた極上の幸福感
アレックス・ヴァン・ヘイレン、自伝の出版にあわせサイン会を開催
アレックス・ヴァン・ヘイレン、エドワードと制作した最後の曲の一部音源を公開
【ライブレポート】サミー・ヘイガー<ザ・ベスト・オブ・オール・ワールド・ツアー>、ヴァン・ヘイレンを始め全キャリアを凝縮
ジェイソン・ボーナム、家族の問題によりヴァン・ヘイレン関連公演に不参加
サミー・ヘイガーと最強の仲間たち<全世界のいいとこ取りツアー>、まもなく日本上陸
サミー・ヘイガー、アレックス・ヴァン・ヘイレンから連絡がなかったのは「自伝を出版するせいだ」
ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン、デイヴィッド・リー・ロスとの関係「最近まで、いいと思ってた」
ジェイソン・ボーナム、アレックス・ヴァン・ヘイレンから冷たくされたのは父のせい?