デヴィッド・ギルモア、9年振り新作の邦題は『邂逅』

9年振りとなるデヴィッド・ギルモアのソロ・アルバム『邂逅（かいこう）』が、9月6日に発売となる。CDにはこれまでの歴史上ピンク・フロイド関連では不可能だった「日本盤ボーナストラック」の奇跡の収録も決定となった。この施策は、全世界で日本のみのものとなる。なお、アナログLPも輸入盤国内仕様オレンジ・カラーヴァイナルで完全生産限定で発売される。

アルバム『邂逅』は、「死の必然性を受け入れつつ、人生には単なる幸運や奇跡的なことだけではない不思議な巡り合わせがある」ということが全体に流れるテーマとなっている。デヴィッド・ギルモアと作詞を担当した妻のポリー・サムソンは新作について「年老いていく身の視点から書いたもの。死の必然性が絶えずあった。僕たちはロックダウンの最中、そして、その後もそのことを話し合ったり考えたりしながら、たくさんの時間を費やしたんだ。僕がしがらみを感じていた過去の一部を捨て去って、それらのルールを投げうって、やりたいと感じるままにやろうという気になった」と語っている。


プロデュースを手がけたのは、デヴィッド・ギルモアとチャーリー・アンドリュー（マーキュリー賞を受賞したインディー・バンドALT-Jを手がける）で、アルバムは5ヶ月余りをかけてブライトンとロンドンでレコーディングされた。新曲8曲とともに、ザ・モンゴルフィエ・ブラザーズの「ビトウィーン・トゥー・ポインツ」のリメイクが収録されている。

参加したミュージシャンはベースのガイ・プラット（1987年以降ピンク・フロイドのレコーディングやツアーに参加）やキーボードのロジャー・イーノ（ブライアン・イーノの弟）、ドラマーにスティーヴ・ガッドも参加している。タイトル曲には今は亡きピンク・フロイドのキーボード奏者リチャード・ライトもフィーチャーされているという。またギルモアの子供たちもレコーディングに参加しており、娘のロマニー・ギルモアは歌とハープを担当し、「Between Two Points」ではリード・ヴォーカルで登場、息子のガブリエル・ギルモアもバッキング・ヴォーカルで参加。またもう一人の息子チャーリー・ギルモアはアルバムの最終曲「Scattered」の作詞を担当しているとのこと。アントン・コービンが撮影とデザインを手がけたアルバム・ジャケットのイメージは、この詞からインスピレーションを受けたものだとか。

アルバムからの第1弾シングル「The Piper’s Call」のミュージック・ビデオでは、スティーヴ・ガッドを始め参加メンバーや家族の姿、スタジオでのレコーディングや教会でのフォトセッションの模様を垣間見ることができ、最後のギター・ソロではデヴィッド・ギルモアがレスポールを弾く姿も確認できる。





◆デヴィッド・ギルモア・オフィシャルサイト