【ライヴレポート】Psycho le Cému、25周年結成記念日に新コンセプト御披露目「未来はもう始まる」

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Psycho le Cémuが5月3日(金祝)、東京・神田明神ホールにて25周年結成記念日ライブ<Galaxy's 伏魔殿〜銀河を駆け抜けろ〜>を開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆Psycho le Cému 画像

25周年記念特別価格として、当日券を1,100円に設定して迎えた神田明神ホールでのライヴが<Galaxy's 伏魔殿〜銀河を駆け抜けろ〜>だ。DAISHI発案の破格のチケット価格というアイデアがどんな結果を招くか。やきもきするメンバーをよそに、会場には当日券を求める長蛇の列が。結果、SOLD OUTという最高のスタートで、26年目のスタートを切った。

結成25周年記念であると同時に、新コンセプトと新ヴィジュアルのお披露目でもあったこの日。“ザ・Psycho le Cému”とも言うべき奇妙奇天烈な衣装を身にまとったメンバーの背後には、いったいどんなキャラクター設定があり、どんな物語が紡がれていくのか、開演前から期待がふくらむ。


ライヴの始まりを飾ったのは、Psycho le Cémuではおなじみ…とは言え、久しぶりとなるお芝居だ。メンバーそれぞれの紹介をしつつ、地球防衛軍PLCのメンバーであるAYAとDAISHI、地球外の星から来たYURAサマ、seek、Lidaが出会ったところで、物語の幕が上がった。

新しい衣装を身にまとい、それぞれのキャラクターに相応しいステージングを披露する5人の姿に、オーディエンスからは「かわいい~」といった黄色い歓声や吹き出すような笑い、謎のざわつき(YURAサマの上半身がシースルーだったから?)が発生した。

前コンセプト“RESISTANCE”では、シリアスな物語に加え、あくまで音楽での表現を中心に据えたライヴを展開していたこともあり、お芝居やダンスといった要素をたっぷり取り入れたステージは久しぶり。ここからは、メンバーそれぞれの個性を活かした見せ場をお伝えしたいと思う。


オープニングを飾った「BLADE DANCE」をはじめ、キレッキレの動きでステージを華やかに彩ったのは、YURAサマだ。ドラムに向き合うと、熱量を注ぎ込むかのようにプレイに集中しつつ、ステージ後方でも目を引くような派手なドラミングで、ステージを盛り立てた。お芝居では、美しい立ち姿をはじめ、指先や視線まで意識の行き届いた動きを見せていたのは、エアロビクスインストラクターというバンドマンらしからぬ資格を所持するがゆえ。

DAISHIは、「抱かれる覚悟で来たか!」など情熱的な言葉でファンを熱狂させつつ、静かなピアノから始まり、多種多様な音色を駆使したアレンジで壮大な美しい光景を描き出した「FANTASIA~恋の幻想曲~」を切なくもエモーショナルに歌い上げる。その最後は「みんな、愛してるよ」と優しく口にし、ロマンチックなひととときを締めくくった。背中に刀を二本背負った胴着姿とのギャップがないわけではないが、力技でねじ伏せて納得させてしまうのもまた、Psycho le Cémuというバンドが持つ魅力だろう。


中盤のお芝居では、地球外生命体のYURAサマ、seek、Lidaの三人が魔物ではなく、地球に向かう漆黒の隕石から人類を救いにきた救世主であることが判明。隕石がやってくる2025年5月3日、つまり1年後に向けて、彼ら五人がどんな活躍を見せてくれるのか、それは7月からのツアーを楽しみにしたい。

元気いっぱいの「おっは~!」から始まるAYAのMCに加え、「ブス!」とファンをののしるツンデレで言うところのツンのAYAに、ファンは歓喜の悲鳴を上げた。そんなキュートな表情だけでなく、ギタープレイに集中し、ストイックささえ漂わせる一面も。ギタリストとして、ミュージシャンとして成長を遂げ、ステージに臨む姿勢は、結成当初から大きく変化している。



「死ぬ気でかかって来い!」と、いつものようにオーディエンスを激しく煽ったseekは、この日も会場をひとつにまとめ上げる。「命のファンファーレ」は、タイトルが表すように生きていることの歓びを高らかに祝福する曲だが、その途中、なんとサークルモッシュをすることに。seekがフロアへ降り立つと、サークルの中心へ。回る方向を指示すると、再びサビがスタートする。心地よく流れるサビに合わせて人波が流れ、はしゃぐファンの満面の笑顔。そんな様子を見つめるオーディエンスからも笑みがこぼれる。熱く激しく、ハッピーな空気が会場を満たした。

Lidaがギタリストとしての本領を発揮したのはアンコール。マスクまで付いた戦隊ヒーローのような衣装とは裏腹に、正統派ギタリストとして、あくまでオーソドックスなソロを奏でる。そのエネルギーに満ちた音色とフレーズに、会場はすっかり支配されたようだった。お芝居やダンスといった要素を取り入れつつも、Psycho le Cémuをあくまでロックバンドたらしめるのに、Lidaの存在は大きな役割を果たしている。


ライヴの最後は、久しぶりのYURAサマによるロケットジャンプでお別れ。「輝ける未来に向かって、ロケットジャーンプ!」と、みんなで手をつないで一斉にジャンプすると、“そうそう、Psycho le Cémuのライヴはこうだった”と懐かしく思うとともに、自然と笑顔になってしまうのだった。

このライヴの大切なメッセージは、本編の最後を飾った「REMEMBRANCE」の歌詞の一節に込められているだろう。“未来はもう始まる”──その言葉どおり、彼らは未来に向けて大きなスタートを切った。会場いっぱいのファンが、その輝かしい姿を目に焼き付けたはずだ。


会場には、彼らをずっと応援し続けてきたファンだけでなく、久しぶりにライヴに足を運んだ人や初めて彼らを観るという人まで、さまざまな人たちがいたことだろう。これまで彼らのライヴで目にしたことがないほどに男性客が多かったことからもそれは明らかだ。彼らはこれからも貪欲に、さまざまな人たちを巻き込んでいくに違いない。そしてその先には、輝かしい未来が待っている。まずは7月6日、新宿BLAZEから始まるツアー<METEOR MISSION>で、漆黒の隕石から地球を救うための五人の活躍を目撃しようではないか。

■25周年結成記念日ライブ<Galaxy's 伏魔殿〜銀河を駆け抜けろ〜>

2024年5月3日(金祝) 東京・神田明神ホール
open18:00 / start18:30



■2024 全国ツアー<METEOR MISSION>

7月06日(土) 新宿BLAZE -ミッション開始-
7月07日(日) 新宿BLAZE -ミッション開始-
7月13日(土) 新横浜NEW SIDE BEACH!! -ミッションYURAサマ-
7月14日(日) 新横浜NEW SIDE BEACH!! -ミッションYURAサマ-
7月20日(土) 水戸LIGHT HOUSE -ミッションseek-
7月21日(日) 水戸LIGHT HOUSE -ミッションseek-
7月27日(土) 福岡DRUM Be-1 -ミッションLida-
7月28日(日) 福岡DRUM Be-1 -ミッションLida-
8月03日(土) OSAKA MUSE -ミッションAYA-
8月04日(日) OSAKA MUSE -ミッションAYA-
8月10日(土) HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3 -ミッションDAISHI-
8月11日(日) HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3 -ミッションDAISHI-
8月21日(水) 柏PALOOZA -ミッションYURAサマ-
8月22日(木) 柏PALOOZA -ミッションYURAサマ-
8月24日(土) HEAVEN'S ROCK宇都宮VJ-4 -ミッションseek-
8月25日(日) HEAVEN'S ROCK宇都宮VJ-4 -ミッションseek-
8月31日(土) 名古屋ELL -ミッションLida-
9月01日(日) 名古屋ELL -ミッションLida-
9月07日(土) 仙台MACANA -ミッションAYA-
9月08日(日) 仙台MACANA -ミッションAYA-
9月15日(日) 浜松窓枠 -ミッションDAISHI-
9月16日(月/祝) 浜松窓枠 -ミッションDAISHI-
9月22日(日) 恵比寿LIQUID ROOM -最終ミッション-
9月23日(月/祝) 恵比寿LIQUID ROOM -最終ミッション-
▼チケット
・FC特典付きチケット ¥11,000
・FCチケット ¥6,600
http://fc-psycholecemu.com
・一般チケット ¥6,600
・当日券 ¥1,100
https://psycholecemu.com


■<25th→26th>

2025.05.02(金) 姫路XXX
2025.05.03(土) 姫路XXX
https://psycholecemu.com

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