パール・ジャム、新作『ダーク・マター』日本盤リリース決定

12枚目となるパール・ジャムのニューアルバム『ダーク・マター』が4月19日にリリースとなる。日本盤のみSHM-CD仕様での発売だ。


『ダーク・マター』のアルバム・パッケージは、Alexandr Gnezdilovによるライト・ペインティング・アートとなっている。ライト・ペインティングとは、長時間カメラの露出を調整し、暗闇に“描く”ために懐中電灯などを光源として使用することで画像が作られる写真芸術だ。アルバム・ジャケットのアートは、自作の大きな万華鏡を使用して創作された。ひとつひとつの文字は、光沢効果を出すために特別設計の懐中電灯で空中に手書きしたものを捕らえたものだという。


アルバムは2023年に、米カリフォルニア州マリブにあるシャングリラ・スタジオでプロデューサーのアンドリュー・ワットの指揮のもとレコーディングされたもので、ネット経由でのファイル交換などではなく、エディ・ヴェダー（Vo）、ジェフ・アメン（B）、ストーン・ゴッサード（G）、マイク・マクレディ（G）、マット・キャメロン（Dr）の全員が同じ空間で向かい合い、最高レベルの音のコミュニケーションを図って制作された。インスピレーションが炸裂する中で作曲とレコーディングが進み、『ダーク・マター』はたった3週間で誕生したという。

『ダーク・マター』には、生涯のクリエイティブ仲間がひとつの部屋で命懸けで演奏をしたかのような気迫が宿う作品となった。名高いキャリアの血と汗と涙とエネルギーの全てが刷新され、このアルバムに注ぎ込まれたかのようだ。

「色々と良い思い出があるから、ゾクゾクしてるよ。俺達は今でも、コミュニケーションの方法を探ろうとしているんだ。やる選択もやらない選択も可能になった人生のこの時期に、俺達は今でも、何か意味のある作品を出したいと思ってやっていて、このアルバムが俺達の最高傑作であることを願っている。大袈裟でなく、俺はこれが俺達の最高傑作だと思う」──エディ・ヴェダー

LAの歴史あるライヴハウス「トルバドール」で開催されたアルバム試聴会に参加した米メディアは『ダーク・マター』についてこのように書いている。

「前作『ギガトン』は非常に激しくロックしている作品で、多くのファンと批評家達を驚かせた。新作『ダーク・マター』は、その上を行く激しさだ」（Associated Press）
「『ダーク・マター』とは…拳を突き上げ、共に歌うために作られたアルバム」（Spin）

パール・ジャムは2024年5月から25都市35公演のワールド・ツアーを開催する。


◆パール・ジャム・オフィシャルサイト