和楽器バンド、2024年末をもって無期限活動休止
和楽器バンドが、1月7日に<Lemino presents 和楽器バンド 大新年会2024 日本武道館 ~八重ノ翼~>を日本武道館にて開催。アンコール時、鈴華ゆう子(Vo)のMCにより、年内をもってバンド活動の無期限活動休止をすることを発表した。
◆ライブ写真
<大新年会>は、和楽器バンドがデビュー以来、毎年年始に開催しているバンドにとって大切にしているライブ。最新曲だけでなく、これまで発表してきた全楽曲から和楽器バンドの代表曲など新旧楽曲を織り交ぜ、大新年会でしか味わえないスペシャルな演出で魅せていく“ベストヒット・エンタテイメントライブ”だ。デビュー以来開催してきた<大新年会>というバンドにとってもファンにとっても大切な場所だからこそ、このライブで直接ファンの皆さんの顔を見て伝えたいと、この日にバンドの活動休止が発表された。
今回の活動休止は、デビューから10年間息つく間もなく活動を続けてきた8人が一度足を止め、8人のメンバーそれぞれが個人での活動の幅を広げ、いつかまた8人で集結したときにパワーアップした和楽器バンドを魅せられたらと、節目の年にバンドとしての大きな決断を下した。鈴華ゆう子は、本日開催したアンコールのMCで活動休止を自身の言葉で発表すると、会場中にどよめきが起こった。続けて、以下のように語った。
「大きな大きな夢を持ってスタートした異色のバンド、そのバンドが今日の日まで変わらず夢を持ち続けて歩んでこれたのは支えて下さった皆様のおかげだと思います。心から感謝しています。このメンバーと一緒だからこそ、今があるんだなというのを実感しています。
本当に個性豊かなメンバーだからこそ、いつも答えが一つかというと、そういうこともなく、それぞれが考えを持っているので意見が分かれることもありました。だけど、一度も喧嘩をしたことはなかったです。必ず誰かに寄り添ってチームとして一つの答えを出す、その連続でした。今回、そのチームとしての一つの答えが、活動休止。これは、今の私たちには必要であるということをどうか受け止めていただけたらと思っています。
10周年後の私たちは和楽器バンドという枠にとらわれることなく、自由な発想と個人のそれぞれのペースでよりパワーアップをするためのスタートラインとなります。和楽器バンドってアベンジャーズみたいだなと思うんです。ひとりひとりがヒーローなんですよね。パワーアップする時間が必要なんです。ずっと10年間猛ダッシュで走ってきたからこそ、必要な時間であると思っています。そして、私はこの和楽器バンドがこれまで培ってきた音楽の力を信じています。
今年10周年で行われるひとつひとつのステージを噛みしめながら、最後まで走り抜きたいと思っています。そんな私たちを変わらず温かく応援して頂けてたらこれ以上嬉しいことはありません。10周年は今日から始まったばかりです。大切に言葉を紡ぎながら歩んでいきたいと思いますので、どうか、変わらず見守っていただければと思います」
バンドの想いを丁寧に伝えると、会場からは鳴りやまない拍手が沸き起こった。
11年前、各ジャンルで卓越した技術とセンスを持つスペシャリスト8人が集結し、今では主流となっているボカロカバーの動画投稿で始まった和楽器バンド。伝統的な和楽器の魅力とロックを融合した異色のロックバンドとして、唯一無二の音楽を国内のみならず、海外にも届けてきた。YouTubeに投稿したMVの総再生回数は4億回以上にのぼる。2024年は和楽器バンドがデビュー満10年を迎える年。ここから始まる10周年イヤーで、これまで応援してくれたファンや和楽器バンドの音楽を聴いてくれた方々に感謝を届ける1年を全力で走り切り、2024年12月末日をもって和楽器バンドは無期限活動休止に入る。10周年イヤーは様々な活動を予定しているという和楽器バンド、年内いっぱいでその歩みを止める和楽器バンドの活動を、全力で走り切る8人の姿を、ぜひ見届けてほしい。
なおライブ終演後には、和楽器バンドの10周年特設サイトが開設され、サイト内では和楽器バンドからのメッセージやこれまでの10年の軌跡を辿れるMV集などが公開され、今後も随時スペシャルコンテンツが追加されていくという。和楽器バンドに10周年のメッセージを送る場所も設けられているというから、ぜひこの10年を一緒に走ってきた和楽器バンドに想いを伝えてはいかがだろうか。
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和楽器バンドのメンバーからファンの皆様へ
個性が揃うこの8人で走るからこそ意味がある、それが「和楽器バンド」。大きな夢を持ってスタートした異色のバンドが走り続けてこれたのは、皆様の応援と愛情のおかげです。沢山の経験をさせていただきました、本当にありがとう。10周年イヤー後は、個々のメンバーが和楽器バンドという枠にとらわれずに、自由な発想と個人のペースで活動に取り組むことで、さらなるパワーアップをするスタートとなります。今回の発表に驚かれる方もいらっしゃると思いますが、2024年の10周年温かい応援をいただけましたら、これ以上嬉しいことはありません。和楽器バンドがこれまで届けてきた音楽の力を信じ、二度と同じはないステージ一つ一つを噛み締めながら活動休止まで走り抜きたいと思います。どうか見守っていただけますようよろしくお願いします。和楽器バンドが作り出した日々は私の宝物です。
──鈴華ゆう子
駆け抜けた10年間、皆さまがいてくれたからこそ一緒に見ることが出来た様々な景色があります。和楽器バンドとともに、歩み、歌い、騒ぎ、涙してくれて本当にありがとうございます。今後はチームとしては一時の休息をとりながら、メンバーそれぞれが皆さまと共有した時間を大切にしつつ新たな挑戦に向かいたいと思います。これから先も、皆さまと築き上げた時間の続きを見守っていただけるなら幸いです。
──いぶくろ聖志
この10年、和楽器バンドが生み出したポジティブな影響の大きさは計り知れません。皆様の支えがあって、この奇跡のバンドがここまで続けられたことに感謝致します。活動休止前の最後の1年を最高に盛り上げていきたいと思いますので、皆さまどうぞよろしくお願い致します!!
──神永大輔
突然の発表ではありますが10周年を、ここまでついてきて下さったみなさんへの感謝、そして10年チームで歩んできた山あり谷ありの道のりを糧に、しっかりと走り切りたいと思います。そしてその先またチームでパワーアップして帰って来れるよう、自分自身が更に成長できるよう歩んでいきたいと思っております。ここまで、バンドを信じて応援して下さった方々の気持ちに応えられるようこれからも精進して参ります。
──蜷川べに
いつも応援して頂いている皆さまへ。
幾千のもの言葉は今はあえて仕舞って…、
ひとまず!和楽器バンドのデビュー10周年を、全ての皆さまへの感謝を込めて走り抜けたいと願っています!音楽と芸の世界に身を置かせていただいている身としては、全ての作品に全力で向き合い、最高の表現を届ける事が、後世に紡ぐ責任であり、自分自身の存在意義だと思ってます。下を向いている暇なんてありません!これからも前しか見ずに、自分達にしか出来ない和とロックの音達で、沢山の方々の日々を彩っていきますので、熱い応援、よろしくお願いします!!
──黒流
デビューして10年間、沢山の想いに支えられて来ました。
私達も殆どが初めての芸能界。辛かった事や苦しかった事も沢山ありましたが、それ以上に皆さんから返ってくるエネルギーや喜びがそれらを上回る程にあったからこそ10年間走り続けられたとも言えます。
私達は同じ時代、時間の中でどれだけ価値観を共有し見聞を広げ、人生をより豊かなものにしていくのかが問われている中で、これだけ多くの人達と出逢い、時間を過ごせた事に真っ先に感謝を。
次に万物は必ず芽吹き、盛りを迎え、衰え、流転します。だから今居る場所にそれぞれが感謝し、今日に辿り着けたことを喜ぶべきだとも思っています。和楽器バンドという組織、寧ろ生命体と仮定して、脱皮をする為に糸を紡ぎ、繭をこさえ、長い冬が明けるのを待つ時もあってしかるべきだと思うのです。傷付けば癒す時間も必要でしょう。傷付いたまま飛べる距離には限界があります。それが、これが、これで自然だと思います。
突然の発表でその辺は非常に申し訳なく思っています。しかし私達としては1年以上話し合って来た最善の結果でここに行き着いているので正直、また集まって次また始める時には凄いことになっちゃうんだろうな~!程度にしか思ってもいなく、有り体の充電期間というのもあながち間違っていません。それぞれ10年寄り合った環境から1度身を引いて、それぞれが新しい環境で成長するなんて浪漫いっぱいじゃないですか。
じゃ行ってきます。
──町屋
急な発表となってしまいましたが、和楽器バンドは2024年を持って活動休止することにしました。バンドも10年やっていると色々なことがあります。今はバンドを無理に続けて行くより立ち止まった方が良いと考えていたので、和楽器バンドをまだ観たいと感じていた方々には申し訳なさもありつつ、正直少し安心している自分もいます。2013年に結成してから、大変ながらもとても楽しい夢のような日々を過ごせました。皆さんのおかげです。またいつか和楽器バンドをやる時はこの8人で。今まで応援してくださった皆様方、深くお礼申し上げます。10年間本当にありがとうございました。
──亜沙
25歳にデビューしてから、僕の音楽人生の礎は和楽器バンドとなりました。これまで違う道を歩んできた8人が集い、10年間ものあいだ音を紡ぎ続けられた奇跡。それを支えて下さったファンの皆様、スタッフの皆様には感謝しかありません。あと一年で一旦バンドは歩みを止めますが、その日まで変わらず全身全霊のパフォーマンスを続けていきます。それが愚直にしか生きられない僕の唯一出来る、皆様への恩返しだと信じて。
──山葵
写真◎KEIKO TANABE、上溝恭香
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