ジーン・シモンズ、エース・フレーリーとピーター・クリス不在に「俺は悲しく、怒っている」

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キッスのラスト・ツアー<End Of The Road World Tour>が残すところ10公演となり、いよいよ終わりが見えてきたが、最後にオリジナル・メンバー4人が揃う気配はない。

エース・フレーリーとピーター・クリスには何度も声をかけてきたと公言しているジーン・シモンズが、『519 magazine』最新号のインタビューで、あらためて複雑な想いを明かした。「俺らにアップダウンがあったのは秘密ではない。エースとピーターはキッスでのブラザーだ。彼らがこの最後の一巡に参加するよう扉はずっと開いていた。だが、これはおとぎ話ではない。現実だ。エゴや性格、依存症…、彼らは自分らの役割を果たしてきたわけだ」

「俺は悲しいよ。エースとピーターがここにいないことに、悲しく、怒ってもいる。彼らは生きてる。だが、彼らは、俺らと共にこの素晴らしい旅を楽しもうとはしない。彼らは始まったときにいたんだ。称賛に値する。彼らが客観的に見ることができれば、俺らと今ここにいない理由は自分らだってわかるだろう」

<End Of The Road World Tour>は12月2日にバンドが始まった街、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで幕を閉じる。最終公演は、世界に向けライヴ配信される。

シモンズは6月、『Linea Rock』のインタビューで、最後のニューヨーク公演で何かサプライズを用意しているのかと問われると、こう答えていた。「ファン達にしたら……50年間一緒だった彼らの中にはエースとピーターを見たがってる人もいるだろう。新しめのファン達は彼ら(と一緒のところ)を観たことがないから知らないな。でも、古めのファンはエースとピーターが出るんじゃないかって思ってるだろう。俺は、エースとピーター両方に何度か訊いたよ。「アンコールに出たくないか?数公演やらないか?」とな。ふたりとも「ノー」と言ってた。だから、俺は何と言っていいかわからない」「(ふたりの参加は)いつだって歓迎だ。ステージに飛び入りし、一緒にプレイしたがってるビッグ・スターやスーパースターたちは他にもいる。でも俺ら、決めかねてる。多分、始まったときと同じように終わるのが最善なんじゃないか。4人のメンバーとギターだ。キーボードもシンセもなしだ。ただプレイする」

Ako Suzuki
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