【コラム】SixTONESが遂に放つ『声』に、アーティストとしてアイドルとしての大きな飛躍

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自分の心の声に正直か? 自分の気持ちに嘘はないか? 

言いたいことがあっても、面倒なことを怖れて声を出さずに済ましてしまう、そんな経験は誰にもあるはずだ。本当は違うと思っているのに、勇気を出せずに流される日々── 。でも、自分を貫いていれば、たとえどんな未来が待っていたとしても、決して後悔することはない。だからこそ、自分の声に耳を傾けて、自分を貫こう、そんなメッセージも詰め込まれたアルバム『声』が発売される。


さらに、“声”は歌を歌うことに欠かせない。たとえ同じ言葉でも、声色が違うだけで、伝わり方も変われば、同じ言葉にまったく違う意味を持たせることができるのだ。それは歌も同じ。SixTONESのメンバー6人の声はそれぞれが大きな個性を持ち、歌割りでその威力を発揮する。まさに、それぞれの“歌声”の良さも実感するアルバムとなっているのだ。

彼らは前作のアルバム『CITY』から、アーティストとしても、アイドルとしても1年の間で大きく飛躍し、より“表現”と向き合い一歩一歩前進してきた。この1年で発表されたシングルだけで見ても、そのバラエティ豊かな楽曲陣に驚く。

▲アルバム『声』初回盤A

ネガティブになりやすいこの時代に、勇気と一歩踏み出す力を与えてくれる「共鳴」、松村北斗が出演したドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』のために書き下ろされた「わたし」では、決して恋はしないと決めていたにもかかわらず、狂おしい恋愛に心を奪われる心情を切なく歌い、かと思えば眩しい太陽を感じる圧倒的なパーティーチューン「PARTY PEOPLE」(YouTube限定で発表)で超絶ハイテンションな楽曲を聴かせ、ジェシーが主演を務めるドラマ『最初はパー』の主題歌として書き下ろした「Good Luck!」では、“カッコ悪くてもいいんじゃない?”と背中を押し、京本大我主演のドラマ『束の間の一花』の主題歌となった「ふたり」では、ストリングスが美しく、儚く胸を締め付けるラブソングを歌い上げた。それぞれまったく違うテイストの楽曲を、気持ちよく、乗りこなすように歌い上げることができるのは、どんなジャンルでも、どんな人の提供曲であったとしても柔軟に自分達の曲にできる能力があるからだろう。






もちろん、今作にはこれらのシングル曲はすべて収録されている。こんなにもいい意味で“バラバラ”な楽曲を1枚に収録しているだけあって、アルバム曲もとても興味深い曲が並ぶ。1曲目の「Overture -VOICE-」から、彼らの強い意思を感じることができる。続く「Boom-Pow-Wow!」では軽快なイントロから思わず身体が揺れ、“俺らのアンセム”と叫び、“黙ってても無意味”と吐き出し、心を開放させていく。今後のライブでも間違いなく盛り上がる、アリーナをダンスフロアに変える楽曲として愛され続けるはずだ。重低音が身体中に響き渡る「Outrageous」ではエモーショナルなメロディラインに“しがみついて”“この道以外ない”と歌い放つ。

▲アルバム『声』初回盤B

アルバムならではのユニット曲も充実だ(※ユニット曲は初回盤Bに収録)。森本慎太郎と田中樹による軽快なトラックに“背負ってる期待/裏切るワケない”と歌う「OPA!」、京本大我と髙地優吾による、ゴージャスでミュージカルが始まるようなハッピーなサウンドが異色を放つ「ラ・ラ・ラ・ラブストーリー」では心が弾み、ジェシーと松村北斗による「愛という名のベール」では繊細なピアノと、ドラマティックなストリングスの音色が心に響く、どこかスリリングで歌謡性のあるラブソングを聴かせてくれる。

こんなにも充実した1枚を、年に1度のペースで届けてくれる彼らの音楽に対するモチベーションはとても大きなものなのだろう。つねに次はどんな曲を聴かせてくれるのか、楽しみで仕方がない。

▲アルバム『声』通常盤

そんな彼らが今年、3度目となる『NHK紅白歌合戦』に出演する。歌うのは聴く人すべてをハッピーにする「Good Luck!」だ。どんな状況下でも、自分らしく、一度切りの人生を飾らず進もうと歌うメッセージを、日本に、そして世界に発信できるのはとても素敵なこと。彼らのハッピーでエネルギッシュなステージは、2022年の締めくくりに相応しく、さらに2023年を迎えるにあたり、“笑ったもん勝ち”と言い放ってくれる、最高のステージとなりそうだ。

文・吉田可奈

  ◆  ◆  ◆

ニューアルバム『声』

2023年1月4日(水)発売
【初回盤A】
SECJ-55~56 (CD+Blu-ray)
SECJ-57~58 (CD+DVD)
¥3,960 BOX仕様

CD:
1. Overture -VOICE-
2. Boom-Pow-Wow!
3. Good Luck!
4. Outrageous
5. ふたり
6. 共鳴
7. 人人人
8. Risky
9. Chillin’ with you
10. SUBWAY DREAMS
11. PARTY PEOPLE
12. わたし
13. Always
14. Need you
15. STAMP IT

Blu-ray / DVD:
Boom-Pow-Wow! -Music Video-
Boom-Pow-Wow! -Music Video Making-
Boom-Pow-Wow! -Music Video Solo Movie-
PARTY PEOPLE -Music Video-
PARTY PEOPLE -Music Video Making-
PARTY PEOPLE -Music Video SixTONES Selfie ver.-
※Blu-rayとDVDは共通内容です

【初回盤B】
SECJ-59~60 (CD+Blu-ray)
SECJ-61~62 (CD+DVD)
¥3,960 BOX仕様

CD:
1. Overture -VOICE-
2. Boom-Pow-Wow!
3. Good Luck!
4. Outrageous
5. ふたり
6. 共鳴
7. 人人人
8. Risky
9. Chillin’ with you
10. SUBWAY DREAMS
11. PARTY PEOPLE
12. わたし
13. Always
14. OPA! (Shintaro Morimoto×Juri Tanaka)
15. ラ・ラ・ラ・ラブストーリー (Taiga Kyomoto×Yugo Kochi)
16. 愛という名のベール (Jesse×Hokuto Matsumura)

Blu-ray / DVD:
OPA! (Shintaro Morimoto×Juri Tanaka) -Music Video-
ラ・ラ・ラ・ラブストーリー (Taiga Kyomoto×Yugo Kochi) -Music Video-
愛という名のベール (Jesse×Hokuto Matsumura) -Music Video-
※Blu-rayとDVDは共通内容です

【通常盤】
SECJ-63 (CD)
¥3,300
初回仕様:スリーブケース仕様+20Pフォトブック

CD:
1. Overture -VOICE-
2. Boom-Pow-Wow!
3. Good Luck!
4. Outrageous
5. ふたり
6. 共鳴
7. 人人人
8. Risky
9. Chillin’ with you
10. SUBWAY DREAMS
11. PARTY PEOPLE
12. わたし
13. Always
14. Cat Call
15. オンガク -声ver.-
16. Again

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