【ライブレポート】切望した“有観客ステージ”がついに実現!人気ライバー集結<Music Wave Vol.2>
ライブ配信アプリとして人気の「17LIVE」が6月22日、東京・Veats SHIBUYAにて音楽イベント<MUSIC WAVE Vol.2>を開催した。当日は、このステージへの出演権をかけて2020年2月1日から2月13日の期間に、アプリ上で開催されたイベントを激戦で勝ち抜いてきた総勢11組のライバーが会場に集結。コロナ感染拡大を鑑みて、開催延期が続くなかでもひたすら“有観客”での開催を切望したライバーたち。その夢が、2年越しに叶った本ステージ。スマホの画面から飛び出し、日頃応援してくれているオーディエンスたちの目の前で、17LIVEバンドの生演奏をバックにリアルライブを繰り広げていったライバーたちのレポートを、ここではお届けしていく。イベントと並行して行われた人気投票で見事1位を獲得したダイバーのインタビューも、BARKSでは後日公開するので、そちらも楽しみに待っていて欲しい。
◆17LIVE<Music Wave Vol.2>ライブ写真
■鈴木龍二 Martin
今回のイベントは突然の配信トラブルから幕開け。本日の司会に抜擢されたピン芸人のトミドコロとわらふぢなるおのふじわらが、プロフェッショナルなアドリブトークで場をつないだあと、トップバッターである鈴木龍二にマイクをバトンタッチ。いまや17LIVEの特攻隊長としてイベントには欠かせない存在となった鈴木は、今回オープニングアクトとして舞台に登場。「大変お待たせしました」とまずは観客を労ったあと、すぐさま「みなさん、手拍子もらっていいか?」とクラップを促し、1stミニアルバム『勢-zei-』収録曲のトロピックサマーチューン「Ready Lady」を勢いよく投下。“頭パラッパラッパッパー”というフックに続いて、ラップパートには三味線の音とともに“イーヤーサーサー”という沖縄風の合いの手で、夏開催の17LIVE<MUSIC WAVE>はこうでなくっちゃというお祭りムードで観客たちを盛り上げていった。
■aily あいり
トロピックなお祭りムードが広がる場内。そこに、涼しげな風を吹かせていったのが次に現れたシンガー、ailyだ。アコギのストロークとともに歌い出したのは「How For I’ll Go〜どこまでも〜」という曲。“早く見つけて欲しい”と願う歌声は、透明感がありながらもその奥に強い芯の存在を感じさせる声。大地を吹き抜け、本当にどこまでも連れていってくれそうな歌が、どんどんステージから放たれていく。そうして、曲の後半に差し掛かると、そこにクラシカルな歌唱を混ぜていって、声量感あるボリューミーな歌声で楽曲をドラマティックに盛り上げていくという技アリなヴォーカリングを披露。歌い手としてのテクニックを1曲のパフォーマンスのなかに余すことなく詰め込んだアクトで、オーディエンスの心をたっぷりと歌で癒していった。
■E’lRee:ぇぃりー
続いて登場したE’IReeは熊本在住の社会人ライバー。1曲目からマライア・キャリーの「Emotions」のカヴァーで、シルキーなハイトーンヴォイスを気持ちよく響かせる。地元でこども食堂の運営にも携わっているという彼女は、国や言葉や性別など関係なく、音楽で世界中の人が一つになることを夢見て配信を行なっているそう。今回新人枠で彼女を出場へと導いてくれたリスナーに感謝の気持ちを込めて、このあとはオリジナル曲「翼を広げて」をサプライズでプレゼント。頑張っているみんなに誇れる自分でありたいとうメッセージを、曲を通して届けたあとは、キーボードの前に座って、大黒摩季の「ら・ら・ら」をカヴァー。手を左右に降る振り付けでフロアが一つになったところで「楽しかった〜」といってとびきりの笑顔を浮かべ、アクトを終えた。
■SHIMA singer
黒いワンピース姿で、アコギを持ってステージに現れたのはSHIMA。舞台のセンターに立ち、アコギを弾きながら「灰色」をパフォーマンス。“優しくされると気がひける”と心のなかで複雑にからまった心情を、少し哀愁を帯びた低い声で独白するように歌い、オーディエンスを魅了していった。SHIMAは、いまも17LIVEでライブ配信を続けていることを伝えたあと、自分の出身地である熊本で2016年に発生した熊本地震について「熊本はいまもまだまだ復興に向かっているところです」と現状を説明したあと、復興に向けて頑張っている人々に届けばいいなという思いで作ったという「HOPE」を次にパフォーマンス。どんなに時間がかかっても私たちには見たい景色がある、だから“きっと大丈夫”と歌を通して彼女が送ったエールは、会場に集まった人々、さらには配信を通して見ていた視聴者の感動を呼び起こしていった。
■あっこLuminous
きらびやかなエメラルドグリーンのロングドレス姿で、中世ヨーロッパの貴族のような雰囲気をまとって登場したあっこは、ミラーボールが回る中、オープニングからオペラ調のポップス曲として誰もが1度は聴いたことがある「Time To Say Goodbye」を美しく、伸びのある歌声で歌唱。たちまち場内には、優雅で気品溢れる空気が広がっていった。それもそのはず。じつは彼女、Luminousという音大出身のメンバー4人で結成された女性グループで活躍し、豪華客船のステージで歌ったりもしているプロのソプラノ歌手なのだ。彼女が所属しているLuminousの「Luminous Sky」では場内のクラップを誘い、観客を和ませたあと、最後の「You Raise Me Up」では圧巻のステージを披露。歌が始まった途端に、場内の空気を震わすような大迫力のクラシカルな歌唱が人々を大いに魅了。どこまでもうっとりと歌に浸った観客からは、大きな拍手が送られた。
■歌のプリンスKEKE
「カレナコトハ」のイントロが流れだしたとたんに「ヴォイ、ヴォイ」と声の代わりにコブシをつきあげるファン。そこにコテコテの衣装を着て姿を表したKEKEはヴィジュアル系バンドのヴォーカリスト。ファンをキメ顔で指差したり、フロントギリギリまで攻め寄ったり左右をいっぱいに使ったステージングはお手の物。エネルギッシュでどこまでもド派手。17LIVEバンドもKEKEのパワーにのせられ、いっきにテンション爆上がり。「2年待ってやってきたこのイベント、やれんのか! 全員でかかってこーい!」。ヴィジュアル系ならではの威勢のいいKEKEの煽りから「little MONSTER-名も無き少年-」が始まると、KEKEはオートチューンがかかったマイクとノーマルマイク、2本を使い分けながら熱いシャウトを繰り返していく。それに合わせてファンは体を折り曲げ、2階のフロアから見ていたライバーたちも思わず腕を振りあげるなど、KEKEらしい激しいステージングで、観客全員を熱狂の渦へと巻き込んでいった。
■川上実津紀
ライブは配信トラブルで再び中断を挟んだあと「お待たせしました!初めましての人も手拍子お願いします」とはじけるような笑顔で登場した川上実津紀のステージから再開。「CHANCE!!」はJ-POPマナーを感じさせる軽快でキャッチーなサウンドながらも、《笑顔の奥には涙があること 私は知ってるよ》とリスナーに寄り添った1フレーズを歌いこんでいたところが印象に残った。「今年歌手活動10周年イヤーだよ」と前置きしたあと「私は学生時代、音楽の歌詞、言葉の力に救われたので、言葉の力を信じて音楽活動をしています」と観客に話しかけた。そうして、恋をしているときの気持ちを代弁するようなピュアなラブソング「恋心-コイゴコロ-」、さらにコロナ禍でこのイベント同様いろいろな活動がストップしてしまい、誰もが自分と向き合わざるを得なかったとき「みんなにこの曲を届けたかった」と涙ぐみながら話し、歌った「虹を渡って」ではあの時期、誰しもが味わった気持ちを表した歌詞で人々の共感を呼び起こし、多くの観客の心を動かしていった。
■高松あい_violin
続いて、ステージに現れたのは高松あい。音楽ライバーのなかでも、楽器演奏者としては花形的存在で人気を集めていた彼女。この日、手始めに選んだ曲はパガニーニ作曲のヴァイオリン独奏曲「パガニーニ:カプリース 第24番」。キュートなルックス、ポニーテールの先を揺らしながら弓を動かすパフォーマンスで、ヴァイオリンの演奏を聴いたことがない人にも、この楽器の音色を親しみやすいものとして届けていくアクトは彼女ならでは。そうしてヴァイオリンと仲良くなったところで、『情熱大陸』のテーマ曲、サザンオールスターズの「希望の轍」の2曲で親密さをさらに深めていく。現在はプロのヴァイオリニストとして活動している彼女だが「2年前、この出場権を勝ち取るために頑張ったあの2週間はかけがえのない時間でした」と涙ながらに当時を振り返り、「その頃、いつも弾いてた曲を」といって最後は「サヨナラの意味」を泣きながらプレイ。ヴァイオリンの音色も泣いているように聴こえた感極まる演奏は、格別だった。
■MASUNARI
名実ともに17LIVEのトップライバーといえるMASUNARIは、海外への音楽留学経験を生かし、自分の強みでもある英語をふんだんに歌詞に取り入れた洋楽テイストなナンバー「Utopia」をまずはプレイ。フューチャー・ベースを基本としたサウンドの上にただよう耳障りのいい洗練されたメロディー、心地よく響いてくる歌声はLAの風景を想像させるほどオシャレ感満載。だが、そんな歌と同時に、視線を奪っていったのがぐるぐる包帯が巻かれ、立った状態のままの右手の小指だった。それを察したようにMASUNARIは開口一番「なんで小指が立ってるのかって? 事故です。事故といっても自転車。自分のせいです」といって会場の笑いを誘った。そうして「大切な人に一人でも多くの人が“ありがとう”や“愛してる”といってあげられますように」と伝えて、ピアノの伴奏をバックに日本語詞のバラード曲「メロディー」を歌い出すと、観客たちは聴き手の懐のなかにそっと入ってくるようなMASUNARIの歌にとりつかれたように集中して、じっと聴き入っていたのが印象的だった。
■野田佳幹
2年前、ライブ配信の活動からは離れてしまった野田佳幹の登場に、会場まで駆け付けたファンは大喜び。アカペラから歌い出したのは、もちろんライバーとオーディエンスとのつながりをテーマに歌った「LIVE IS LIFE」だ。2年前、彼とサックス奏者のライバー、千葉哲太が発起人となって17LIVEの100人以上の音楽ライバーがリモートで共演して話題となったこの曲は、いまや17LIVEの代名詞的存在。その野田が、次はこの日出演していた鈴木龍二と組んだSKY ROCKETで「大切に歌い続けてきた曲を。僕たちの夢はまだ終わりません」といったあと、込み上げてくる涙を必死で我慢しながら歌い出したのは「終わらない夢」だった。感情を解き放つように、エモーショナルにこの曲を歌い上げたあとは、「さあ、17LIVE、暴れる準備はできてるのか?」とフロアを煽り、最後はアッパーなロックチューン「CICADA」でさらなるクライマックスへ。ハンズアップさせた観客と一つになってどこまでも盛り上がり、見事なほど熱い熱狂空間を作りあげて、会場が歓喜に包まれるなか、イベントはこの曲でフィニッシュ。
と思ったのもつかの間。司会の2人が出てきて、出演者を次々と呼び込んでいく。そうして、全員でマイクリレーをしながら、AIの「ハピネス」を歌うというここでしか見られない超豪華なコラボステージをサプライズでプレゼント。開放的な一体感と祝祭感に満ちたなか、今回のイベントの最後を締めくくった。
2年かかってライバーたちの希望通り、有観客での開催が叶った<MUSIC WAVE Vol.2>。様々な感動的場面を巻き起こしていった今回、人気投票で1位を獲得するのは誰になるのか。次回は、この投票で1位を獲得したライバーのインタビューをお届けする。
取材・文◎東條祥恵
◆17LIVE<Music Wave Vol.2>ライブ写真
◆17LIVE<Music Wave Vol.2>優勝者インタビュー
■17LIVEについて
日本No.1ライブ配信アプリ「17LIVE」はスマホひとつあれば、いつでも誰でもどこにいてもライブ配信を楽しめる最先端アプリです。グローバルに展開し、全世界5,000万以上のユーザーを誇る17LIVEでは、参加した方全員が一緒に盛り上がることができる様々なイベントや、新たなスターを生み出すオーディションなどを壮大なスケールで展開しています。
ここにしかない瞬間を24時間365日いつでも満喫できるエンターテイメントアプリ!
それが「17LIVE」です。
■ダウンロード
アプリ名 :17LIVE - ライブ配信 アプリ
アプリ本体:無料
※一部有料アイテムがあります。
対応端末 : iPhone/Android版
提供場所 :App Store https://itunes.apple.com/jp/app/id988259048?mt=8Google Play https://play.google.com/store/apps/details?id=com.machipopo.media17
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