【インタビュー】グラビティ↗︎↗︎楽しさ♪FULLVOLTAAAGE!!!「見た目とギャップがあるのが自分たちの魅力」
コロナ禍においても動員を増やし続け、8月29日に東京・Spotify O-EASTでの公演もほぼソールドアウトのグラビティ↗︎↗︎楽しさ♪FULLVOLTAAAGE!!!(以下グラビティ)。新世代ヴィジュアル系のシーンが低迷していると言われる中、彼らが求められている理由とは? BARKS初登場の六(Vo.)、myu(G)、杏(G)、リクト。(B)、社長(Dr)の5人に、それぞれの音楽ルーツ、ヴィジュアル系バンドとしてスタートを切った時の覚悟、派手でカラフルなコスチュームからは想像がつかない人間くさくて熱いメッセージについて語ってもらった。
■自分がやりたいことをやってゴハンが食べられて幸せで満足できたらいい
■その時々で納得する状況に到達していくのがバンドにとって大事
──グラビティは2017年に結成、活動5年目ですが、そもそも、どんな想いを共有して集まったメンバーだったんですか?
六:売れたい、ですね。
──売れたいというのは大きな会場でライブができるようになるとか、大ヒット曲を出すとか?
六:もともとバンドを始めたのはヴィジュアル系が好きだったからなんです。高校生の時によくライブを見に行っていたんですが、ステージを見てファンとして楽しんでいたのが、いつのまにか「自分だったら、こうするな」って思うようになって、その気持ちを共有できるメンバーと一緒にやりたいっていうのが原点でしたね。
社長:六の気持ちを代弁するとたぶんヴィジュアル系の世界だけで売れたいわけではなく、老若男女、万人にグラビティの曲を聴いてほしいということだと思います。
六:いや、ぶっちゃけ、自分がやりたいことをやってゴハンが食べられて、やりたいことがやれて幸せで満足できたら、それでいいんです。ただ、その時々で納得する状況ってあると思うんですよ。そこに到達していくのがバンドにとって大事なんじゃないかと。
▲六
──だから、1stミニアルバムのタイトルが『売れたい!!』なんですね。
六:わかりやすいですよね。売れたいっていうのは多くの人がそう思っていると思うんですよ。伝えたいことがあるのは当たり前だと思っているので。
──確かに。今年の5月に発売された1stアルバム『バン×U in 力』を聴かせていただいてバンド人生も盛りこまれた赤裸々なメッセージにちょっと驚きました。初登場となるのでみなさんの音楽ルーツやバンド内でのポジション、性格も教えていただけますか?
六:バンドのボーカルで、4人の人生を背負ってます。
4人:(笑)。
社長:間違ってないけど、意表を突かれた。
▲杏
──グラビティのメインソングライターでもありますよね。
六:曲を作っているのは僕とmyuですね。さっき話した高校生の時に見に行っていたバンドはユナイト、vistlip、Royz、DIV、MEJIBRAYですね。
杏:僕はthe GazettEさんですね。仙台にライブを見に行ったり。
──ヘヴィなロックサウンドが好きなんですか?
杏:大好きです。NIGHTMAREさんも好きです。バンド内の役割としては運転したりとか。
社長:動画を作る役目ですね。
──杏さんご自身の性格を自己分析すると?
杏:俺は超やさしいです。いつも車でメンバーのことを送り届けてます。
──素晴らしい。メンバーの健康管理にも貢献してますね(笑)。
杏:そう言われたらそうですね。
社長:確かにそうかもね。俺は性格的にはちょっと神経質なんですよね。ひとつ気になるとやらないと気が済まなくなるというか。
myu :一直線に進むタイプじゃない? バンド関連の画像を作ることにしたら、そこまで急いでないのに朝まで作業し続けるんですよ。
社長:終わっていないことがあると気になって眠れなくなっちゃうんですよ。
▲社長
──完璧主義者なんですかね?
社長:や、そんなことはないんですけど、猪突猛進タイプです。音楽はもともと学校の授業がイヤで嫌いだったんですけど、父親がミュージシャンを目指していた人だったのでギターを弾いていて会社仲間でバンドを組んでいたんです。自分もいつも一緒にライブ映像を見ていたんですけど、ある時、父親のバンドのドラムの人が叩けなくなってしまい、ピンチヒッターでライブハウスに出ることになったんです。BON JOVIの「夜明けのランナウェイ」が初めてドラムを叩いた曲です。なので、音楽が好きだったというよりもオヤジのバンドで叩いていたら、ドラムが面白くなっちゃった感じ。大学生になってヴィジュアル系バンドに入って本格的にドラムをやっていこうと思ったんです。ジャンルは関係なく好きな曲なら何でも聴きます。
──ドラムからスタートした音楽人生なんですね。で、なぜ社長?
社長:僕も聞きたいです(笑)。結成当時、レペゼン地球さんのYouTubeが人気があったからDJ社長さんとかから来てるのかな。とにかく名前を知ってほしかったし、単純に“社長”ってインパクトが強いので。
▲リクト。
──確かに。リクト。さんの場合はいかがですか?
リクト。:僕は愛知県出身なんですけど、中学生の時にヴィジュアル系が好きになってvistlipさんの影響でバンドを始めました。名古屋ではvistlipさん、SIDさんのライブを見に行きました。性格は自分ではよくわからないんですけど、(メンバーに)どうですか?
六:普段はジェントルマンです。
リクト。:必殺技はジェントルマンです。
──他にアピールしたいことはありますか?
リクト。:顔とスタイルがいいです(笑)。
社長:自信家か?(笑)。
▲myu
──では、最後にmyuさんの音楽ルーツというと?
myu:姉がジャニーズが好きでヴィジュアル系も聴いていたので、その影響で自分もヴィジュアル系が好きになってvistlipさんとかSuGさん、ViViDさんを聴いていたんです。で、高校に入って仲良くなった友達に「俺、ドラムやるからギターやれよ」って言われてバンドをやるようになった流れですね。
──そこからギターに夢中になったということですか?
myu:というか、その内、ヴォーカル(六)に出会って「俺は売れる」って騙されて引き込まれた感じですね(笑)。そこで初めてギターをちゃんとやろうって。高2で詐欺師みたいなヤツにひっかかったんですよ。
六:いずれは詐欺じゃなくなるんです。
myu:その後、3人を騙してグラビティになるんです。
──myuさんも騙してるんじゃないですか(笑)。バンド内のポジションは?
myu:SNS担当です。性格は口うるさいですね。HPを見て「ここ間違ってるよ」とか「これ、やっといて」とか言うほうです。
──社長とはまた違う細かさがあるということですか?
社長:そうですね。俺は基本、興味がないことは自発的にできないんですけど、myuはバンドにプラスになることにつねにアンテナを張っていて取り入れたり、メンバーにやるべきことを振り分けたり、バンドの脳味噌的なポジションですね。
myu:詐欺商法の副リーダーをやらせてもらってます(笑)。グラビティのコンポーザーでもあります。
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