【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>10-FEET、「一緒に笑おう、怒ろう、泣こう。ライヴってそうやろ?」
一気にオーディエンスがタオルを掲げるメンバー登場前の光景は壮観。音を聴かずともわかる。10-FEETだ。ゆったりとKOUICHI(Dr, Cho)、NAOKI(B, Vo)、TAKUMA(Vo, G)の3人がステージに姿を現した。
◆10-FEET ライブ写真
「よっしゃ、いこうぜ!」とTAKUMAが叫んで始まった「goes on」からのライブは、スタートダッシュという表現では追いつかないほどのステージのエネルギッシュさと会場の盛り上がり。「今日、楽しむ気で来た人、手を挙げて!」とサラッと歌詞を変えたり、オーディエンスを座らせたかと思えばジャンプさせたり、気持ちよく翻弄してくれる。
1曲目の「goes on」を終えるや否や「また会いましょう! ありがとうございました!」と帰ろうとしたり、「10-FEET解散……復活!」とおどけてみたりも、いつものご愛嬌。今年で結成25周年。キャリアを積み重ねてきた風格はあれど、無邪気な遊び心がそう感じさせるのだろうか、10-FEETはいつも瑞々しく活力に溢れている。他では味わえない感覚があるのだ。
不朽の名曲「RIVER」でムードを高め、ギアを入れ替えるように突っ走った「VIBES BY VIBES」から一転、心地好くも激しく心を揺さぶる「ハローフィクサー」も秀逸な流れ。押したり引いたり、抱きしめたり。多面的なアプローチがザクザクと突き刺さる。
「一緒に笑おう、怒ろう、落ち込もう、泣こう。ライヴってそうやろ? 楽しいことばっかりじゃない」
こうTAKUMAが話して披露されたのが「シエラのように」。必要最低限のシンプルなアレンジが施されたこの曲は、心への沁み渡り方が凄まじかった。山あり谷ありを誰しも懸命に生き抜こうとしている毎日。喜びや嬉しさだけじゃなく、日常にある様々な感情を昇華してくれるナンバーだ。だからこそ、これだけ多くの人に愛されるのだろう。
終盤はみんなの代わりに大絶叫で届けられた「その向こうへ」、その声が枯れんばかりの勢いで歌い上げた「ヒトリセカイ」にて締めくくり……かと思いきや、「あと3分残ってる」ということで「SHOES」を追加。もともと2分台の楽曲だが、そこは10-FEET。演奏予定時間内にしっかり収まるように、KOUICHIにテンポUPを要求しながら高速バージョンで届けられた。このライヴだからこそのアプローチは最高で、その余韻を噛み締めていた……ところが、「まだ15秒ある」と「RIVER」サビの“母は泣いた 手に触れ泣いた”の一節だけをプレイする「時間がないときのRIVER」を披露。何回観ても同じようでありながら、いつも違って、いつも楽しい。今日も10-FEETのライヴは最高だ。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎半田安政
【10-FEET セットリスト】
02. RIVER
03. VIBES BY VIBES
04. ハローフィクサー
05. シエラのように
06. その向こうへ
07. ヒトリセカイ
08. SHOES
■<SATANIC CARNIVAL 2022>
6月5日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月4日(土)出演ラインナップ
BRAHMAN
coldrain
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
KUZIRA
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
SHADOWS
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Suspended 4th
w.o.d.
THE FOREVER YOUNG
[OA] FUNNY THINK
▼6月5日(日)出演ラインナップ
04 Limited Sazabys
10-FEET
Crossfaith
CVLTE
dustbox
ENTH
ハルカミライ
MAN WITH A MISSION
Paledusk
SHANK
SHIMA
WANIMA
山嵐
[OA]SABLE HILLS
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