グラミー賞主催者、マリリン・マンソンの候補入りに「アーティストの前歴に目を向けない」

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火曜日(11月23日)に発表された第64回グラミー賞の候補者一覧の中に、性的暴行/虐待で非難されるマリリン・マンソンの名が記載されていたことについて、主催者であるザ・レコーディング・アカデミーがコメントした。

マンソンは、アルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされたカニエ・ウェストの『Donda』の制作に参加したことで、リストに名が挙がった。最優秀ラップ・ソングの候補となった、同じくカニエの「Jail」でも本名(Brian Hugh Warner)が記載されている。

これが物議をかもし、『The Wrap』からマンソンのノミネートについて問われたザ・レコーディング・アカデミーのCEO、Harvey Mason Jr.氏は、こう答えたという。「我々は、選考のために作品を提出するのが可能な人たちを制限することはない。我々は、人々の過去に目を向けない。犯罪歴に目を向けない。我々の規定をクリアしているかどうか、それ以外のことには目を向けない。対象期間やそのほかの基準を満たしていれば、彼らは作品を提出できる」

しかし、授賞式に招待するかどうかは別なようだ。「我々がコントロールするのはステージ、ショウ、イベント、レッド・カーペットだ。それに参加したい、出席したいと願う人たちに関し、我々は決定を下す。だが、選考のために作品を提出するのを制限するのは我々の仕事ではない」と話している。



今年はマンソンほか、過去にセクハラ行為があったことを認めているLouis C.K.が最優秀コメディ・アルバムに、トランス差別のジョークで批判を浴びたデイヴ・シャペルが最優秀スポークン・ワード・アルバムにノミネートされ、否定的な意見が上がっているという。

Ako Suzuki
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