三浦隆一、1年越しソロワンマンで空想委員会の活動再開を発表
三浦隆一(空想委員会)の初のソロアルバム『空集合』が4月15日に発売となり、同日東京・渋谷 CLUB QUATTROにてレコーディングメンバーと共にソロワンマンライブ<三浦隆一独演会 〜生誕祭〜>を行った。
◆ライブ写真
今作アルバムは、本来2020年4月リリースの予定だったソロデビューアルバムで、三浦の体調不良や新型コロナウイルス流行の影響により、同時に予定されていたソロワンマンライブと共に延期となっていた。一年経ってのリリースが決定し、発売当日に念願のライブが感染予防の上、有観客で行われた。
ライブには、アルバムのレコーディングメンバーでもあるKenji Smith(G/ex.ウソツキ)、出口博之(B/モノブライト)、渡辺拓郎(Dr/藍坊主)が参加。さらにサポートキーボードとして下山明恵も入り熱い演奏と歌で集まったファンを魅了した。自身のアルバムの曲を中心に、サポートで参加しているメンバーのバンド、モノブライトと藍坊主のカバー曲も入れた15曲2時間弱のライブは、三浦の実直で優しい人柄も垣間見えるライブだった。
ライブ終盤、アンコールでサプライズのバースデーケーキを持って現れたのは、シークレットゲストの空想委員会のメンバー、佐々木直也(G)と岡田典之(B)。騒然となった会場で、サポートにゲストドラマー有田清幸(CIVILIAN)を迎えた3人は、空想委員会のナンバー「完全犯罪彼女」「純愛、故に性悪説」「マフラー少女」とファンの中でも支持の高い楽曲3曲を披露。短いながらも久しぶりの3人の演奏をハイテンションで楽しんでいるメンバーの笑顔が、印象的であった。
終演後、改めて会場で上映された三浦隆一のアルバムリード曲「えん」ミュージックビデオの特別編では、佐々木、岡田がミュージックビデオにもシークレットで出演しているというネタばらしがあった後、空想委員会の活動再開、ツアー告知の文字が現れるとその場で泣き崩れるファンも多数いた。多くのミュージシャンやスタッフ、そして何より熱いファンに支えられている、また愛されている三浦隆一を確認できるライブであった。
その日の夜には、活動再開を待っていたファン同士の拡散により、「空想委員会」のワードはTwitterのトレンド入りを果たした。
また、この日ライブ会場へ来ることができなかったファンのために、ライブの開場時間にあわせて、「えん」のミュージックビデオが公開された。人とのつながりを歌うこの曲は、コロナ禍における人々に、またライブ会場に来られなかったファンへの熱いメッセージが込められている。
photo by 寒川大輔