GForce、オーバーハイムのモンスター・シンセ8 Voiceをエミュレートした「OB-E」

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英GForce Softwareから、オーバーハイムのアナログ・シンセサイザー8 Voiceをエミュレートした「OB-E」が登場。ハイ・リゾリューションのオンラインストアで販売が開始された。Mac(Intel CPU搭載機)対応で、スタンドアローンおよびAU/AAX/VSTプラグインとして動作する。

これまで多数のシンセサイザーに関する知見をYouTubeにポストしてきたGForce。中でもOberheim 8 Voiceに関するムービーには多くの反響とともに製品化に関するリクエストが殺到。それが今回の「OB-E」のリリースにつながった。開発には2年以上の歳月がかけられた。


オリジナル・モデルの8 Voiceは物理的にも巨大なモンスターのような佇まいだが、概念自体は非常に単純。パルス波形とのこぎり波を揃えた2つのVCO、2つのADSエンベロープ・ジェネレーター、1つのLFO、魔法のマルチモードフィルターを含む単一のシンセサイザーエキスパンダーモジュール(SEM)に基づいて構成されている。SEM単独ではモノフォニックだが、8 Voiceでは8つのSEMを搭載することで、ポリフォニック・シンセサイザーとして使用可能となっている。


「OB-E」はこの構成を再現。ボイスごとの完全な制御を備えた、史上初めてのバーチャル・インストゥルメントに仕上げられた。8つの個別のSEMをエディットするという、一見困難な作業をカンタンにしてくれるユーザーインターフェイスを採用。選択したSEMを拡大してフロントパネルとリアパネルを並べて配置するZOOM、SEMパラメーターを有効にするGROUPなど、明確に考え抜かれた編集コントロールを多数提供している。パフォーマンスや曲作りにうれしいアナログスタイルのシーケンサーも搭載。プレイヤーならポリフォニック・アフタータッチ、MPEへの対応も見逃せない。


「OB-E」には600以上のファクトリーパッチを収録。「OB-E」がどれほど美しい音を出せるかを示すために大変な選定が行われたという収録サウンドの多くは、楽曲のミックスに馴染むようデザインされている。各パッチはライブラリアンからカンタンかつ迅速に選択できるようカテゴリ、タグ付けされ、コンピューターのキーボードの矢印キーを使用してカテゴリとパッチをナビゲートしながら快適に試聴ができるようになっている。

ハイ・リゾリューションでは2021年2月19日より、GForce Software製品の取り扱いを開始。Mellotronのエミュレーションで知名度の高い「M-Tron Pro」、ODYSSEYをモチーフとした「Oddity」、バーチャル・インストゥルメンツ製品として大ヒットを記録した「impOSCar」など、往年の名機の特徴を踏襲しながらも現代のプロダクションにも重宝されるインストゥルメンツを販売している。

製品情報

◆OB-E
オンラインストア価格:21,224円(税別)
発売日:2021年2月24日
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