新感覚のスポンジセンサーで3D演奏表現、ハックもできるUSB MIDIコントローラー「CMG」

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スポンジ状の柔軟触覚センサーを搭載し、今までにない演奏表現と体験ができるUSB MIDIコントローラー「CMG -Cell Music Gear-」(以下、CMG)が登場した。

「CMG」は、楽器デザイナーの中西宣人とセンサー開発企業のタッチエンスが共同開発したUSB MIDIコントローラー。これまであったどのMIDIコントローラーとも違う触感の柔らかなサーフェスを持つ3Dタッチパッドで、シーケンス、アルペジオ、パラメーターのコントロール、手のひらを使った圧力感知のスケール演奏といった表現が可能。16ステップのシーケンサーも搭載する。

本体は約20cm四方で厚さ32mm。3Dタッチパッドの中には、柔軟触覚センサー「ショッカクポット」を4×4のグリッド状に配置。これら16個のセンサーによりタッチパネルのような2次元の情報に加え、パッドへの圧力も活用。パッド表面を「指でなぞる」「押す」「叩く」「手のひらで全面を押す」といったアクションにより、楽器のピッチやボリューム、ハーモニーなどをXYZ軸の3次元で表現したり、ギターやシンセのエフェクター、DJプレイのコントローラーとして多彩な演奏が楽しめる。スマホの画面を叩いて演奏するのとは異なり、パッド面が柔らかく沈み込むので、手にフィードバックが得られ、高精度の触覚センサーにより繊細な音のコントロールができるのもポイントだ。


▲4×4のセンサーそれぞれの周りにはLEDを配置。演奏と連動したLEDイルミネーションも楽しめる。

動作モードは4つを用意。シーケンスモードでは、リズムに合わせて16ステップの音を記録。DAWからのMIDIクロックを「CMG」が受信、テンポに追従してCMG本体のLEDが点灯。センサーに対しての圧力を感知し、アルペジオ演奏、シーケンサーとして機能する。

プレッシャーモードは、手のひら全体を使って「CMG」のセンサーに圧力を与え、その合計値によるMIDIノートをDAWに送出するモード。圧力感知したMIDIノートは、CMG本体に内蔵されているスケールに沿った信号を出力するため、音楽的な破綻を起こさず、“手のひらで押し込む”新たな演奏表現を可能にする。

タップモードは、4×4のセンサを扱ってMIDIノートの打ち込みに扱えるモード。フィンガードラミングなど、打楽器演奏に対応する。

最後のCCモードは、4×4のセンサ一つ一つに異なるMIDIコントロールチェンジ(CC)がアサインされているモード。それぞれのセンサを押し込むことでDAWのパラメータを変化させられる。

プログラミングによるハック(改造)が楽しめるのも大きな魅力。「CMG」は“演奏の「かたち」から自由になる”という理念のもとに設計されており、プログラミングによるハックを推奨、SDKも用意している。本体にはMIDIコントローラとして認識されるUSBポートのほかに、シリアル通信用のポートを搭載。LEDの点灯パターンやセンサー出力の利用方法をプログラミングで変更することで、自分だけの音楽機材を創り出すことができるようになっている。自分で楽器を作りたいという人も注目のデバイスだ。


▲演奏や音楽制作、DJなど幅広く活用が可能。自分だけの音楽機材が作れるようSDKも用意。


製品情報

◆CMG -Cell Music Gear-
価格:オープン(想定販売価格 35,000円 税別)
発売日:2017年6月30日

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